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うつ病に関する2つの治療法 ~ペット療法と磁気刺激療法~ その効果や注意点など

    

うつ病の急性期では、酷い抑うつ状態があるため、ペットの世話はおろか自分の身の回りのことすらろくに出来ないという現状があります。

 

しかし、服薬や精神療法が効果を示し、うつ病が慢性期から脱する頃になると、既に仕事を引退された高齢者の方から、ペットに関する質問を受けることがあります。

「ペット療法というのがあるらしいのですが、病気に良いんでしょうか?」といった内容です。

 

ペットというのは、飼い主に対して無条件の愛情を示してくれることが多く、「自分は誰にも必要とされていない」という考えが根底にある方には、とても有効だと思います。

穢れの無い、無垢な瞳や愛情というものは、見ているだけ、触れているだけで自分も癒されるものです。

それは心的エネルギーが不足しているうつ病の患者には、必要なものといえるでしょう。

 

ですが、ペットを実際に自宅で飼うということに関しては、注意しなくてはいけないことがいくつかあります。

 

それは、

① 以前、犬や猫などのペットを飼ったことがあり、飼い方にある程度慣れていること。(もしくは飼い方を教えてくれる人が近くにいること)

② ペットのアレルギーや、易感染症の病気に罹患していないこと。

③ もしうつ状態が再発したとき、自分以外にペットの面倒を見てくれる第三者がいること。(もしくは、面倒をみる手配をしてくれる人がいること)

④ ペットを飼う経済的な余裕がある程度あること。

⑤ ペットを選ぶ際に、すぐ死んだり病気になったりしない動物がきちんと選べること。

……などです。

 

うつ病のリハビリに良いからと安易にペットを飼いだすと、その飼育方法に神経質になり、うつ病が再発する原因になる場合があります。神経質になりすぎず、責任感を感じすぎず、寛容な気持ちでペットを飼えることが大切です。

 

また、自分の体調が悪く、ペットの面倒が見れなくなると、逆に自責の念に捕らわれて症状が悪化してしまいかねません。

もしもの場合に安心して任せられる人や場所があることが望ましいといえます。

 

そして万が一、せっかく飼ったペットが死んでしまったりしたら、それはリハビリ以前の問題です。本末転倒といえます。

 

実際にペット飼った方からは、飼ってよかった、生きがいが見つかった、散歩が出来て体のリハビリも出来る……と、良い意見もたくさん聞かれます。

あまり警戒心を持ちすぎると良くないとは思いますが、治療する側としてはどうしても慎重になってしまいます。

飼う際は安易に飼うのではなく、よく考えてから実行に移すことをお勧めします。

 

実際に飼ってみて効果があるのかどうか?

ペットを飼ってうつ病を克服できるのであれば飼いたいという人は多いと思います。

しかし、本来であれば発病してしまってから飼うということには、ペットに対して責任を持たなければならないので、逆効果な場合もありうつ病を悪化させてしまう可能性もあります。

 

ペットと暮らすというのは相当な覚悟が必要になるので、自分以外にも介助が出来る人が必要となるでしょう。

 

【うつ病でもペットと触れ合うことができる施設を利用する】

では、うつ病だとペットは飼えないのかというとそうではありません。

最近では欧米でのアニマルセラピーにならって、人と動物が触れ合えるよう活動しているNPO法人もあり、一時的な里親になることもできますし、一日乗馬体験や猫カフェなどの利用をしてみることもできます。外出ができるような状態であれば、動物と触れ合うことのできる動物園に行くなどもおすすめです。

 

【動物がもたらしてくれるもの】

動物と触れ合うということは、実際に触れて、その仕草を見るだけでも心や体のストレスがほぐれます。無感動、無表情が多くなっている時でも笑顔が出るという効果もあるほどです。うつ病の人に起こりがちな人との関係を築くのがおっくうという状態であっても、動物を通して人との対話ができたり、世話をすることで責任感が生じるので自立への一歩にも繋がる効果が期待できます。

 

さらに、その動物を愛することでその与えた愛情や安堵感が癒しとなって治療にも役立つでしょう。

 

もし、今実際に飼うことを検討されているのであれば、まずは自分でお世話ができるのかどうか、しっかりと判断してから飼うことを決めましょう。

 

セラピー効果! ペットはうつ病の救世主か?!

「アニマルセラピー」という言葉を聞いたことがありますか?

一般的にはあまり耳にすることはないかもしれませんが、欧米ではアニマルセラピーは効果のある治療法として実際に取り入れられています。しかし、日本ではあまり普及していない、動物による病気の治療法です。

 

【アニマルセラピーの効果】

具体的には生理的な効果、身体的な効果があるとされています。

なかには、ペットと触れ合うことで血圧を下げる効果があったり、ペットを飼うことで散歩などに出かけるため以前より筋肉がつき健康になったということもあるそうです。さらに、孤独になりがちな高齢者の不安感を取り除いたり、子供の場合では精神的成長に良い影響を与えると考えられています。

 

うつ病の場合においても、イライラしている時や、気分が沈んでいる時に一緒に散歩に出かけるなどすることでストレスの発散にもなります。家庭内で飼う猫であれば、なでるだけでも和やかな気持ちになれると思います。

 

【飼えるかどうかしっかり検討することが大切】

今すぐにでも飼いたいという欲求がある人もいるかもしれませんが、ペットには食事、排泄、運動、病気の際の受診など、人間と同じように手間もお金もかかります。ペットを飼ったことだけに満足してしまってお世話をしない、自分のエゴだけでペットを飼う、ということがないようにしましょう。うつ病の状態では、お世話にをすることも「しなければならない」というストレスになったりしますので、できるだけ家族と一緒に住んでいる人であれば安心して飼うことができるかもしれません。

 

一人暮らしでうつ病になってしまっている場合には、比較的手間のかからない小動物から飼ってみるのもひとつの方法です。しかし、寿命が短い動物もいますので、逆にペットロスによるうつ病にならないようにする注意も必要です。

 

磁気刺激療法の治療費は?入院はするの?

うつ病で行う経頭蓋磁気治療法は、全ての人が受けられるわけではありません。この治療そのものは、世界中で注目されている先進的治療法ではありますが、日本ではまだ研究段階で残念ながら保険適用外の施術となります。

 

なかには、経頭蓋磁気治療法を行っている病院であっても、うつ病患者には行わないなど、病院によっても違いがありますので全ての病院が行えるというわけでもありません。

 

経頭蓋磁気治療を受ける前に・・

経頭蓋磁気治療を受ける前の手順として、先に症状や体の検査を行います。実際に経頭蓋磁気治療を行う必要があるのかどうか慎重に検査し、その後治療が適用できるということになれば、約2週間程度の入院をしリハビリをうけながら退院という流れになります。

 

精神医学に特化した病院では、磁気刺激法の中でも反復性経頭蓋磁気刺激が精神疾患に有効として、実際に施術が行われています。抗うつ剤によって効果が得られなかった人に、円形のコイルを用いて前頭前野という脳部位に刺激を与えます。1日に1回、10~12日間程度行われます。まれに軽い頭痛を起こすこともありますが、大きな副作用はありません。

 

経頭蓋磁気治療を受けられない人

逆に、この施術を受けられない人もいます。

・脳の器質障害がある人

・てんかんの人

・重大な身体疾患のある人

・妊娠中の人

・頭蓋内に金属がある人

・心臓にペースメーカーがある人

などです。

 

これは、あくまでもうつ病の治療効果があるといわれているので、躁うつ病(双極性障害)については効果があるといわれてはいません。

また、入院費用などは保険適用の範囲に範囲になると思いますが、施術費用は個人負担となるので受診の際にしっかりと相談をしましょう。

 

投薬治療の効き目がなかった人の磁気刺激療法とは

うつ病の治療の多くは、抗うつ剤などの投薬治療やカウンセリングによって行われます。しかし、なかには投薬治療を行っても効果が十分に出ないため、数年から数十年うつ病を患っているという人もいるのです。こうした患者を対象として、試験的に磁気刺激療法という治療法が導入されています。これは脳卒中などの後遺症治療にも用いられる方法で「経頭蓋磁気刺激治療(TMS)」といわれ主に総合病院などで治療を受けることが可能です。

 

経頭蓋磁気刺激治療とはどんな治療なのか?】

これは脳の特定の場所だけに刺激をあてるので、器具をあてた部分だけが軽くチクチクするというもので、副作用もほとんどないというものです。従来では、電気けいれん療法が用いられてきましたが、考えが混乱し、頭痛が生じるなどの副作用がありました。しかし、この経頭蓋磁気刺激治療においてはそういった不安がないことが利点です。

 

この治療ではきちんと検査を受けた後、損傷を受けていない正常な脳に刺激を与えます。施術時間は約20分間程度で、1時間ほどのリハビリを行い終了という流れです。

うつ病を発症してから10年以上の方が、この治療によって回復されたというケースもあるようです。また、脳卒中になった人の初期の70%の人はうつ病になりやすく、この経頭蓋磁気刺激療法を受ける方が増えています。

 

うつ病は主に脳内のセロトニンのバランスが崩れているため、起こりやすい病気と考えられます。まだ全てが解明されたわけではない脳のメカニズムによる病気を、投薬だけで治療するとなると、個人差がでてきてしまいます。

投薬の効果がない患者を対象として、試験的に導入されている治療法がこの「経頭蓋磁気刺激治療(TMS)」なのです。

 

うつ病治療で脳に磁気?投薬で効果が出ない人におススメ?

うつ病の人の多くは脳内のセロトニンという神経伝達物質が不足しているために、倦怠感や疲労感を感じ、思考に異常が出てしまいやすくなります。その時の脳の状態は部分的に血行が悪くなっていることが多く、そのために神経伝達機能を上手に働かせなくなっていると考えられています。

経頭蓋磁気刺激療法では、その機能できていない脳の部分に磁場の発生しているコイルを当て、急激な磁場を起こし変化させます。これによって脳内を興奮させて血行を促すもので、1日あたり10~20分程度の治療が行われます。 

使われる機器はハンディタイプのもので、大がかりな装置ではありません。磁場をあてた時に感じるチクチクした痛みはありますが、ショックを受けるほどの痛みはないので安心です。

 

こんな人にオススメ 

実際にこの治療を受けるに相当する方は、 

・うつ病が投薬によって治らない

・うつ病を発症してから数年~数十年経っている

・うつ病治療に時間をかけていられない

・脳梗塞や脳卒中によってうつ病を起こしている

といった方におすすめできる治療法です。

 

研究段階でもある治療法なので、大手の総合病院などでは行っていることもあるようですが、万が一ない場合にはかかりつけの医師に相談してみることで、実際に行っている病院を紹介してくれることもあります。

 

この治療法はあくまでも、投薬によって回復がみられなかったという人に有効なので、副作用はほとんどない治療ですが、うつ病は休養をとって根気よく治すほうが体にとっては良いかもしれません。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2012/04/27-361303.php )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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