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直腸と膣が繋がる!?直腸膣瘻の原因とは?直腸瘤による便秘には早めの対処を!

直腸膣瘻とは、直腸と膣が上皮形成された瘻孔で物理的に繋がってしまう疾患のことを指します。

 

直腸と膣は実に近い位置関係にあり、間には本当に薄い壁しかありません。その壁に何らかの原因で穴が空いてしまえば、簡単にお互いが繋がってしまうことになります。

 

特に直腸と繋がることで膣の受ける影響は大きく、直腸の内容物が瘻孔を通じて膣に入ってくるなど深刻な症状となってしまいます。

 

直腸膣瘻はその瘻孔の穴の位置で低位と高位に分けられ、それぞれできる原因が異なります。

 

■直腸と膣が繋がってしまう原因

1.低位の直腸膣瘻

 

膣の入り口に近い位置で直腸と繋がっている直腸膣瘻を低位と呼びます。

 

その原因は、

●外傷によるもの

何らかの原因で膣の入り口に傷が生じた場合、その傷が直腸に繋がったままになってしまう場合が考えられます。

 

●出産時の過大な会陰切開

出産時に会陰裂傷を抑制するための会陰切開を切りすぎた場合、切開した傷が治りきらずに直腸と繋がってしまうのです。

 

●痔瘻

肛門の周辺にできる痔瘻の穴が膣に繋がってしまう場合があります。

 

●肛門手術

肛門手術で直腸膣中隔の腫瘍を併発した場合、それが直腸膣瘻になってしまう可能性がでてきます。

等があります。

 

2.高位の直腸膣瘻

膣の奥の位置で直腸と繋がっている直腸膣は高位と呼ばれます。

 

その原因は、

●鉗子分娩

鉗子分娩を行うことで、出産時の損傷が多くなると膣の奥で直腸と繋がる可能性がでてきます。

 

直腸膣瘻はどのような原因でできようと、直腸からガスや便が膣に入り込むようになり、衛生的に大問題が生じてしまう厄介な疾患であることに代わりありません。

 

さらに直腸膣瘻は手術でも治りにくく、再発しやすい疾患でもあるため、一度罹ったら非常に煩わしい思いをすることになるでしょう。

 

 

直腸瘤による便秘には早めの対処を!

直腸瘤は軽度ならばほとんど症状もなく、何の対処もする必要はなく、もし症状があったとしても便秘症状だけなので、軽い症状だと思われがちです。

 

しかし、直腸瘤の便秘はただの軽い便秘と同じには考えてはいけません。

直腸瘤の便秘は直腸の前部が女性の膣側に飛び出して、大便の流れが滞ってしまうことによって引き起される排泄困難による便秘なのです。

 

これが完全に便の流れが滞ってしまう重度の直腸瘤となってしまうと、腸の出口が物理的に詰まってしまうことになります。

早急に直腸瘤に対する対処を行わないと、腸内にどんどん老廃物がたまり、非常に危険な状態となる可能性も充分考えられます。

 

 

■直腸瘤の対処

●無症状の場合

特に煩わしい症状がない直腸瘤は治療の必要がほとんどなく、そのまま放置していても特に問題は有りません。

 

●便秘症状の場合

1.薬物療法

直腸瘤によって便が出にくい場合は、まずは緩下剤や坐薬を使って便秘の薬物療法を行います。

 

2.手術

薬物療法でも排便困難が解消しない場合は、手術によって膣と直腸の間の組織を縫合し、壁を補強して直腸瘤を解消する治療を施します。

※この手術には肛門から行う場合と、膣側から行う場合の二通りの方法があります。

 

直腸瘤で排泄困難となった場合、最初に行うのが軽い便秘と同様に薬物による便秘の解消を行います。

ですが、前述したように重度の直腸瘤で直腸の出口が完全に塞がっていれば、幾ら薬物を使っても意味がありません。

 

その場合は、物理的な手段で出口を塞いでいる直腸瘤を解消することが必要となります。

簡単な対処法で、膣側から直腸瘤を指で押さえ、直腸の形を一時的に正常に戻すことで、瞬間的に排泄がやりやすくなりますが、やはり根本的な治療を行う場合、外科的な手術が必要となるでしょう。

 

 

直腸側の疾患が原因*特殊な直腸膣瘻

直腸膣瘻の原因と言えば、分娩時の会陰裂傷、分娩のための会陰切開などの手術など分娩に関わるものであることが一般的です。

ですが、例外的に分娩以外の原因で直腸膣瘻になる場合が考えられます。

 

それは分娩を行う膣側ではなく、排泄を行う直腸側の疾患です。

痔瘻などの疾患から直腸膣瘻になる事もあるのですが、ここではさらに特殊なクローン病と癌治療による放射線治療が直腸膣瘻を招く事例を紹介いたします。

 

クローン病とは、免疫系の異常によって、消化器系に重度の炎症を繰り返し引き起す炎症性疾患です。

炎症による瘻孔が直腸と繋がることがあり得るのです。

 

そして癌治療のための放射線治療が、直腸の組織をもろくし、直腸膣瘻になるリスクを上げてしまうこともあり得るのです。

 

■特殊な直腸膣瘻の例

1.通常の直腸膣瘻

分娩時の会陰裂傷や手術などが原因で直腸と膣が繋がってしまうことが一般的です。

 

2.クローン病による直腸膣瘻

免疫系の異常であるクローン病によって炎症性腸疾患が引き起され、重度の炎症によって直腸から膣へ穴が空いてしまう場合があります。

 

3.癌治療による直腸膣瘻

腸付近の癌の治療のために放射線治療を行った場合、治療範囲の組織がもろくなり、直腸膣瘻を併発する場合があります。

 

※この場合、瘻孔付近の組織が放射線によってもろくなっており、手術でも治療が難しくなってしまいます。

 

通常の直腸膣瘻とクローン病による直腸膣瘻ならば原因は違っても、何とか治療することができる可能性があります。

 

しかし、癌治療による放射線治療による直腸膣瘻は、放射線によって組織がかなりもろくなっており縫合も難しく、さらには癌と治療するために放射線治療を止めるわけにもいかないので、ほとんど治療のしようがありません。

 

腸付近の癌を放射線治療する場合は、そのリスクとして直腸膣瘻があることを念頭に置いて決断しましょう。

 

(Photo by: http://www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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