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ポカポカ温度でも要注意!見逃しやすい低温やけど、症状は?対処法は?湯たんぽの使い方も

 カイロや湯たんぽ、スイッチを入れるだけですぐ温まる電熱式のブランケット…。

手ごろなサイズで、すぐに使えるこうした保温器具は、冬はもちろん、エアコンによる冷えが厳しい夏でも手放せないという方もいらっしゃると思います。

 

ですが、いくら気持ちよくても、肌に直接当てるのは禁物。

ただ触っただけでは問題なくても、何時間も皮膚に押し当てればやけどしてしまうんです。

 

◆ポカポカ温度でもやけどする!

私たちの肌はとっても熱に弱いもの。

本来だったら体温よりも少し高い、40度前後までしか耐えることができないんです。

 

ですが40度前後というと、私たちにとってはちょうど「ぽかぽかとして気持ちいい」温度。

お風呂のお湯や、ホットカーペットの設定温度など、多くの暖房器具はほとんどがこの温度に設定されています。

 

・なぜ少しくらい熱いものに触れても、やけどを起こさないのかというと、熱から皮膚を守る仕組みがきちんと出来上がっているから。

皮膚表面は堅い角質の層で覆われており、これがバリアーの役目を果たしています。

さらに、私たちの体内を流れる血液が、熱が一箇所にこもるのを防いでくれているのです。

 

・ですが、皮膚の防御機能にも限界があります!

短い時間であれば特別影響がない温度であっても、数時間に渡って一箇所に熱を加えつづければ、少しずつダメージが蓄積されてしまうことに。

こうして40度から50度程度の低い温度で起きるやけどが、低温やけどです。

 

 

◆気づきにくい、50度未満のやけどに要注意!

肌に触れる温度と時間により、やけどの症状が起きるまでの時間は異なります。

平成25年の消費者庁の発表によると、

・44度では6~10時間程度

・50度では3分

・60度では5秒程度

それぞれ肌に接触しているとやけどの症状が現れるといわれています。

 

・特に睡眠中は動きも少なくなりがち!

そのうえ体の重みで血流が妨げられ、熱の拡散もうまくいかなくなることが多いため、起きている時よりも低温やけどを起こしやすいのです。

 

また起きている時でも、靴下に張るタイプのカイロや、湯たんぽ、さらには岩盤浴で寝込んでしまっての低温やけどなども多く報告されています。

 

・要注意なのが、40度から50度程度でのやけど

長時間に渡って症状が進行していくため、多少赤くなっている程度に見えても、実は皮膚組織が壊死していた、なんてことも!

赤みや腫れ、水ぶくれなどの症状があれば、すぐに皮膚科を受診しましょう。

 

 

低温やけどは、ちょっとした注意で防ぐことができるもの。

日ごろから体に暖房器具を直接あてない、眠る前には必ずタイマーを設定する習慣をつけておきましょうね。

 

 

皮膚の深い部分までやけどが達している?低温やけどの対処

低温やけどになってしまったら、どんな処置をすればよいのでしょう?そしてどんな治療を行うのでしょうか。

 

ここでは低温やけどの治療について見ていきたいと思います。

 

低温やけどは意外と重症

低温やけどは、見た目は赤みや水ぶくれも軽く痛みもそれほどないため、ちょっとしたやけどと勘違いしがち。

 

しかし実際は皮膚の深い部分までやけどが達しており、組織が壊死している場合も。壊死していた場合には組織を取り除いたり、皮膚の欠損が大きい場合は皮膚を移植する必要性も出てきます。

 

低温やけどの治療の例

・貼り付け用のホッカイロを、両足のつま先に、靴下の上から貼り付けて外出。そのまま5時間ほど過ごしたところ、指先に水ぶくれができて、低温やけどと診断された。右足の薬指の先端を約5mm切り取り、太ももから皮膚を移植した。

 

・電気あんかの上に足を乗せたまま寝てしまった。翌朝、皮膚が赤くなっていることに気づき、皮膚科へ。薬では治らず、太ももから皮膚を移植した。

 

自宅でできる応急処置は?

通常のやけどの場合は自宅で行う応急処置として、流水や氷でじっくりと冷やすことが重要です。しかし低温やけどの場合は熱傷が深部にまで達していることが多く、冷やしても効果がない場合が多くなります。

 

まずは、低温やけどと思われる赤みや水ぶくれを放置せず、早めに皮膚科を受診することが重要です。受傷して数日間を経過すると、やけどを負った組織に細菌が感染しやすくなります。

 

きれいに治すためにも、なるべく早く受診して初期治療を十分に加える必要があります。

 

初期治療とは?

1度、2度までは、感染の兆候が無いようなら、適度に潤いのある状態を保ち創部の乾燥を防ぐとともに、浸出液に含まれる創傷治癒因子を逃がさないようにする湿潤療法が取られます。

 

順調に経過していくようなら約2週間で皮膚の再生は起こり、治癒へと向かいます。

 

しかし、受診が遅かったり、やけどの深さが3度まで達していた場合などは、皮膚が全層で壊死している場合があり、その際は切り取って縫い合わせてしまうか、皮膚移植手術をする必要性が出てきます。

 

皮膚は移植するしかない?

壊死の範囲が大きい場合は、皮膚を移植する手術が必要になる場合もあります。

 

しかし、皮膚を移植せずに痂皮治療によって肉芽組織を再生させることを得意としている皮膚科医や、一般的な消毒による治療ではなく、湿潤療法によって皮膚を再生させるクリニックもあります。近くのクリニックの治療方法を調べて検討してみても良いでしょう。

 

低温やけどは、ならないように予防することが第一ですが、万が一なってしまったら放置せず、早めに皮膚科を受診したいですね。

 

 

本当はこわ~い低温やけどの症状について

今はすっかり有名になった低温やけどですが、実は高温のものを触った時のやけどよりも、ずっと症状が重くなりやすいことをご存知ですか?

ひどい場合には皮膚が壊死してしまい、長期入院、最悪植皮なんて事態になってしまうことも…!

あなたのやけどの症状がどの位なのか、しっかりとチェックしておきましょう。

 

目で見てわかる、やけどの症状

低温やけども、基本的な症状は他のやけどと同じです。

 

皮膚のどの部分までダメージを受けたかによって一度、二度、三度の三段階に分けられます。

 

・軽い赤みやひりつきが出る。

一度に分類されるやけどで、症状としては最も軽いものです。

皮膚の表面部分までで、熱によるダメージを食い止めることができています。

ですが自覚症状のある低温やけどの場合、より重度のやけどであることが非常に多いため要注意です。

 

・強い痛みがあり、水ぶくれができた。

二度に分類されるやけどで、皮膚の奥までダメージを受けています。

水ぶくれ(水泡)ができるのが特徴で、この場合は完治するまで早くても二週間かかるといわれます。

 

二度のやけどの場合、その症状の重さによりさらに二つに細分化されています。

 

浅層熱傷(せんそうねっしょう)】

比較的軽度のもので、1~2週間で治ります。痕は残らないことがほとんどです。

  

深層熱傷(しんそうねっしょう)】

二度のやけどのなかでも重度のもので、皮膚の表面・その奥にある真皮といわれる層が全て熱で破壊された状態です。痛みはむしろ軽く、皮膚が白く変色したり、一部壊死することがあります。

治療には3~4週間かかりますし、痕が残ってしまうことが多いです。

 

・皮膚が白から灰色に変色している

痛みはほとんどない。三度に分類されるやけどで、皮膚組織が全てダメージを受け壊死してしまっています。

やけどのなかでは、最も症状が重く、治療にも時間がかかります。

自然治癒で皮膚を再生させることが難しく、特に範囲が広い場合には、植皮する必要が出てくることも。残念ですが、ここまで重症のやけどになると、痕を残さずに治すことは難しいでしょう。

 

なぜ低温でのやけどが酷くなりやすいの?

高温のものに触れてのやけどは、一瞬で症状が現れてしまう代わりに、すぐにやけどした!と分かるので、比較的軽症で済む方が多いもの。

ところが低温やけどの場合、すぐには症状が現れません。

5時間から10時間かけて、ゆっくりと熱によって皮膚が壊されていきます。自分で分かるほどに症状が進んでいるときには、二度、三度といった重度のやけどになってしまっていることも少なくありません。

その上、高温やけどと違い、見た目よりも症状が進行している確立が高いのも低温やけどの怖いところです。

 

ただの赤みやひりつきだから大丈夫、と思ってはいけません。5分冷やしても症状が消えない低温やけどは、出来る限り早く皮膚科で処置を受けましょう。

 

 

低温やけどにならない湯たんぽの使い方

低温やけどが増える冬場。その原因の多くを占めるのが、身近で手軽な「湯たんぽ」です。ここでは低温やけどにならないための、正しい湯たんぽの使い方を見ていきたいと思います。

 

アツアツのお湯はNG!

湯たんぽに沸騰したお湯をヤカンから入れているなんて人はいませんか?確かに布団のなかは温まるけれど、やけどの危険性大!です。低温やけどは50℃に直接触れ続けた場合、2~3分程度で起きるといわれています。湯たんぽに入れるお湯の温度は70℃以下に冷ましたものにしましょう。

 

湯たんぽカバーは専用のもの、または分厚いものを

湯たんぽにはきちんと湯たんぽカバーをつけていますか?カバーに適した素材で作られた専用の湯たんぽカバーがある場合は、そちらを使うのが安心です。自分で手作りしている場合は、できるだけ厚手のカバーをかけて使用するようにしましょう。

 

直接湯たんぽに触れるのは危険!

湯たんぽで低温やけどとなった場所は、直接湯たんぽが触れるふくらはぎやくるぶし、腰が多くなっています。湯たんぽは直接足で触ってぬくぬくしながら寝るのが正しい使い方だと思っている人はいませんか? 湯たんぽに直接触れたままでいるのはとっても危険!低温やけどは、46℃では30分~1時間程度でなるとされています。布団に入れる場合は、直接足や体に触れない部分に入れるようにしましょう。

 

温まったら布団から出すのが正しい使い方

少し離した話した場所に入れておいても、眠ってしまって気が付かないうちに触れ続けてしまい、低温やけどになる場合もあります。高齢の人や子ども、感覚の鈍麻している人は、用心のためにも布団に入ったら湯たんぽを外しておくと安心です。

 

使い方さえ間違えなければ、手軽でエコな湯たんぽ。かわいいデザインのものや、電子レンジで加熱できるものなど様々な種類のものが出回っているので、自分に合ったものを選んで活用したいですね。

 

Photo by:iandethさま/http://www.igosso.net/flk/1775160748.html

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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