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関わる人を徹底支配?境界性人格障害の症状とは?"情緒不安定性人格障害"との症状の違いとは

 

 

感情や対人関係が不安定になり、病的な人間関係を築く病気の一つが境界性人格障害です。

関わる人を徹底的に支配するとも言われる境界性人格障害の特徴を見ていきます。

 

女性、若い人に多い病気

日本の統計はありませんが精神医学では日本の一歩先を行くと言われているアメリカの統計では境界性人格障害の患者の8割は女性であることがわかりました。

男性よりも女性の方がかかりやすい人格障害で、加齢とともによくなることもわかっています。

 

境界性人格障害で対人関係が著しく不安定になり始めるのは思春期、その後青年期には対人関係や感情的な問題と向き合うことが多いのですが中年期以降は症状が落ち着く場合が多いのです。

 

見捨てられ不安と全か無か思考

境界性人格障害の症状を代表するのが見捨てられ不安、全か無か思考の2つと言われています。

境界性人格障害の人にとって見捨てられることは存在の否定であり、一度誘いを断った、メールの返信が普段よりも遅れたといった些細なことを『見捨てた』と感じてしまいます。

そして相手の注意をひきつけようと自傷行為をしたりありもしない作り話をしたりもします。

 

そして、全か無か思考というのは両極端な考え方しかできないという症状です。

人に対して『理想的な相手、すべてが完璧』か『何もかもダメな人、嫌な奴』の二択しかありません。

理想化した相手が理想通りの動きをしてくれないと自分の思い通りに相手を動かすために束縛したり命令したりもします。

 

このように、対人関係が不安定になって関わる人を支配しようとするのが境界性人格障害の特徴です。

 

どうして境界性人格障害が起きるの?

境界性人格障害に対してこれ!といったはっきりとした原因は見つかっていません。

ただ、発症までに母親との関係性の問題、思春期におけるアイデンティティ確立の失敗、コミュニケーション上の問題などがあると考えられます。

 

境界性人格障害は男性よりも女性にみられる病気で、極端な思考と見捨てられ不安が特徴的です。

見捨てられるのを防ぐため、相手の理想化を崩さないために自傷行為や虚言癖、暴力などで相手の人格を支配しようとしてしまいます。

 

 

境界性人格障害の3つの特徴!

多くの精神疾患と同じように、境界性人格障害もある日を境に人格障害になりましたというものではなく、徐々に境界性人格障害の症状があらわれてきて、後から振り返ったら、あの時点で境界性人格障害であったんだと気づくことがあります。ではどのようにして境界性人格障害は出現するのでしょうか。

 

 

境界性人格障害のあらわれ方としては、感情の浮き沈み、行動の衝動性、対人関係の一貫性の欠如が目立ちます。

 

感情の浮き沈み

…常に他人から見捨てられてしまうのでは、嫌われてしまうのではないかという不安感を抱えており、ちょっとしたきっかけで急に激怒したり、反対に激しく落ち込んでしまったりします。その時に具合がいいように見えても、その後ですぐに不安や焦燥感に駆られるなどします

 

行動の衝動性

…生活の中で見えやすいところで言えば過食、家庭内暴力などの衝動的な行動を繰り返します。時には自殺をするといって騒いだり、実際にリストカットなどの自傷行為に走ることもあります。また、薬物を乱用したり、乱暴な性行為に走ることもあります。

 

対人関係の一貫性の欠如

…好意的な態度を示していた対象の相手でも、相手への期待が少しでも損なわれてしまうといきなり態度を豹変させて悪口を言うなど、相手への過剰な理想と失望を繰り返します。そのため安定して対人関係を築くことができません。

 

これらは自己イメージの不安定からくるものとされていて、「自分はこういう人間である」と言う一貫したイメージが持てずに、感情が不安定になったり、それによって自分や相手を傷つける行動に走るものを考えられています。

 

 

境界性人格障害は、発達障害やうつ病との関連が指摘されることもあります。これは境界性人格障害の症状が、成人の発達障害の症状として見られる衝動性や、うつ病に見られる気分の激しい変調によく似ているからです。そのため診断に際しては複数の障害を併せ持っている状態であるとされることもあります。

 

 

例外とされてきた境界性人格障害

境界性人格障害とは二つの心の病気の境界線上にあるということが特徴の精神疾患です。その二つの心の病気とは神経症と統合失調症で、境界性人格障害はこの二つに似ている側面を持っています。

 

 

神経症の症状

神経症では小さなことが不安でたまらなくなったり、強いストレスを受け続けたために自分が自分であると言う感覚が薄れてしまうなどの症状が見られるものです。これは心の問題が身体的症状になってあらわれ、不安障害や解離性障害などとも言われます。

統合失調症の症状

統合失調症に特徴的なのは妄想や幻聴で、自分の精神世界がまとまりを持たなくなり、被害妄想が現実化したような妄想や幻聴があらわれます。これによって現実のとらえ方が大きくゆがんでしまい、ものの見方やとらえ方の一貫性を失います。

 

境界性人格障害

境界性人格症状では、ある日には症状がとても軽いように見えて、あるときには統合失調症のように重い症状が見られます。そのため境界性人格障害であると言う特定が困難な病気でもあります。

境界性人格障害は、元々はこの名前はついておらず、神経症と統合失調症の境界例とされてきました。神経症ほど常に軽いものではないけれど、統合失調症ほど常に重い症状があるわけでもないということで、どっちつかずの位置にいたのですが、今ではこの境界例の一部が境界性人格障害と定義されています。

 

区別しにくい境界性人格障害

人格障害には境界性人格障害の他、演技性人格障害や、自己愛性人格障害、反社会性人格障害などさまざまあり、特にこれらのほかの人格障害との共通点が多く見られます。境界性人格障害は現実とのかかわりが崩壊するほど重症ではないけれども、問題を生じやすい状態にあるものという「程度」の問題になってきますので、判断も難しいのでしょう。

 

 

元々境界例とされていた境界性人格障害ですから、判断が難しいことも当然と言えば当然かもしれません。

 

 

"境界性人格障害"と"情緒不安定性人格障害"を症状の違いから見てみよう

人格障害や精神的な病の中には感情が不安定、自分で感情をコントロールできない病気も多いです。

その中でも人を振り回しがち、感情のコントロールが出来ないことで人間関係を端から崩してしまいがちと言われるのが境界性人格障害です。

同じように感情が不安定な情緒不安定性人格障害と境界性人格障害は、何が同じで何が違うのかを見ていきます。

 

●情緒不安定性人格障害と境界性人格障害の衝動性

情緒不安定性人格障害を境界性人格障害を同義とする見方もあり、共通点はかなり多いです。

情緒不安定性人格障害と境界性人格障害の共通特徴の中でも、特に目を引く共通症状が衝動性です。

感情をコントロールできない、不安定という前提があり、その上で衝動的な行動に走ります。

性的な逸脱、金銭的に逸脱した使い方、自殺未遂、自傷行為、〇〇をしなければ衝動的な行動に走ると脅す、暴力などはどちらにも見られます。

 

●情緒不安定性人格障害は主に『情緒』に来る

情緒不安定性人格障害と境界性人格障害の少し違うところは、情緒不安定性人格障害は『情緒』が主訴になる点です。

境界性人格障害でも感情コントロールが出来ない症状はありますが、それよりも見捨てられ不安や妄想のような疑心暗鬼が出やすいです。

一方で、情緒不安定性人格障害は、『とにかく怒りが抑えられない』『気を引きたくて泣いたりわめいたりする』といったような、感情の暴発にポイントが絞られやすいです。

 

情緒不安定性人格障害と境界性人格障害の基本的な部分は同じですので、違いが出るとすればそれはどの症状が強いかくらいの違いです。

基本が同じなので治療方法も同じで、人格障害のもととなった認知の歪みを改善しながら周囲との関係性を見直していきます。

 

 

境界性人格障害と情緒不安定性人格障害の違いって?

人格障害にもいろいろと種類がありますし、病気の内容が似たものもあります。

中には名前が違うのに、同じ疾患を指しているものもあり、混乱してしまうこともあります。

境界性人格障害と情緒不安定性人格障害もそれで、同じ疾患と表記されていることが多いです。しかしこのふたつは厳密には違います。

 

情緒不安定性人格障害はどんなもの?

人格障害の中のひとつに情緒不安定性人格障害というタイプのものがあります。情緒不安定という言葉は一般的にもよく使いますよね。

その使い方とほぼ同じだと思ってよいです。情緒不安定性人格障害の患者さんは、非常に精神状態が不安定で、いつも足元がグラグラとして安定しない窮地に立たされているようなものです。

そのため理由もなくイライラしたり、そうかと思えば憂鬱な気分が襲って来たりと状態が一貫しません。

 

境界性人格障害と同じ?

情緒不安定性人格障害は上記のようにしばしば、他の種類の人格障害である境界性人格障害と同じような扱いを受けることがあります。

しかし厳密に言えばそうではなく、その違いというのは分類です。アメリカの精神医学会と国際疾病分類で違うのです。

 

アメリカ精神医学会:DSM-Ⅳ-TRの分類

境界性人格障害「「borderline personality disorder」

 

国際疾病分類:ICD-10

情緒不安定性人格障害「Emotionally unstable personality disorder」

→衝動型「impulsive type」

→境界型「borderline type」

 

アメリカの精神医学会の分類でいう境界性人格障害は、国際疾病分類でいう情緒不安定性人格障害に該当するのです。主にアメリカの分類はアメリカで主流で、国際分類はヨーロッパで主流なようです。日本ではアメリカの分類が主流でしたが、国際分類の使用も増えてきているようです。

  

情緒不安定性人格障害のねっこにあるもの

いずれの分類にせよ、情緒不安定性人格障害を形容する言葉は「不安定、対応できないつらい気持ち」と言われます。

不安定さというのは気分がよくなったり悪くなったりという不安定であったり、誰かを尊敬したかと思ったらすぐに見下げるという対人関係の不安定さです。

同時に、自分ではどうしようもない、対応したくても対応できないつらい感情を持っています。

こうした特徴はしばしばジェットコースターのような感情の変化とも言われます。この特徴が情緒不安定性人格障害のねっこにあるものとされます。

 

医師によって使う病名が違うと混乱してしまうかもしれませんが、こうした背景を知っていると話が聞きやすいですね。

ただ、分からない部分は納得がいくまで説明してもらうことも重要です。

 

(Photo by: http://pixabay.com)

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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