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精神病と人格障害って何が違うの?4ステップで行われる性同一性障害の診断

境界性人格障害や自己愛性人格障害などは、本人の性格的問題だけから来ているのではありません。過去の体験や育てられ方など、さまざまな背景から起きています。

 

人格障害の治療は精神科で行いますが、精神病と人格障害の違いは何なのかを見てみましょう。

 

●精神障害の分類は難しい

精神障害、精神科範囲の病気の分類は難しいということがすべての前提となります。

 

以前は精神病と言えば統合失調症、てんかんなど一部の病気に対する名称でその他に神経症などの言葉がありました。時代が流れるにつれて神経衰弱などの一部の病気はなくなり、別の病名を与えられる事も増えました。

 

そのような状況から、人格障害についてもその分類や違いの判断は難しいのでここでは基準上の違い、一般的なイメージの違いを紹介します。

 

●基準上は人格障害は精神疾患の一部

厚生労働省の統計などにも使われるICD-10という基準によると、精神疾患・精神障害の分類に人格障害があります。成人の人格及び行動の障害という項目です。このことから、精神疾患の一部として人格障害があるのは確かです。

 

他には痴呆など脳器質性の精神障害、恐怖症などを含む神経症性障害など11個の項目に分かれています。

 

●他人に迷惑をかけるかどうか

精神病と聞いて多くの人が想像するのはうつ病で、うつ病の場合は人格障害とは違って内側にこもってしまうタイプの病気です。

 

一方で人格障害は、演技性人格障害にしても境界性人格障害にしても、他人を振り回すという共通点があります。このことから、精神病は人を振り回さない、人格障害は人を振り回すといったイメージがあります。

 

ただし、人格障害の患者も好きで人を振り回しているわけではありません。

 

精神病と人格障害の違いははっきりとは定められていません。統計上は精神病のひとつに人格障害が入っています。

 

一般的なイメージから言えば人格障害は人を振り回す、精神病は内側にこもるという違いがあります。

 

 

人格障害における8性格とは?

人はそれぞれの性格があり、アクの強い人や穏やかな人など実に様々です。それは悪いことでは決してありませんし、あって当然の個性です。しかしその個性の偏りが大きすぎて、自分自身が困難な状況に陥ってしまったり、周囲に迷惑をかけてしまうことがあります。その度が過ぎるとそれはもう個性と言う言葉でくくることができず、人格障害と呼ばれる精神疾患になってしまいます。

 

 

以下人格障害での性格を大きく分類したものをご紹介します。

意思薄弱者…意思が弱く、持久力がない性格で、自発性や積極性がない性格です。これによって仕事や勉強も長続きせず、誘惑に負けやすいので犯罪に誘われやすいタイプとも言えます。

 

発揚者…軽薄で、良い言い方をすればお調子者の性格です。周囲との関係にうまく性格がはまっているときは能力が発揮されることもありますが、調子に乗りすぎてトラブルを起こすこともあります。反省することがうまくできずに軽犯罪などを繰り返すこともあります。

 

爆発者…突然起こったり興奮したりする性格です。これにはすぐに怒りが頂点に達するタイプと不満がどんどんたまっていき、ある時に爆発するタイプの二通りあります。

 

自己顕示者…ヒステリーな性格、演技性性格とも言えるこの性格は見栄っ張りで目立ちたがり屋、究極的な自己中心的性格です。巧妙な嘘で人をだますこともありますし、自分の嘘を自分でも信じてしまうこともあります。

 

人間性欠落者…同情やあわれみ、良心、恥、後悔などを感じない性格です。そのため残忍な犯行を平気で起こしてしまうことがあります。

 

狂信者…強い信念に自分の人生をかけており、客観性を失ってしまう性格です。これによって根拠なく訴訟を繰り返すことがあります。

 

情緒易変者…すぎにイライラして不機嫌になる性格で、常にこの不快感を解消できません。そのため動機がなくても人を傷つけることがあります。

 

自信過小者…小心者、内気な性格、自意識が強く他人の目を気にする性格です。人に害はなさそうですが、被害妄想で人を恨み続けることがあります。

 

 

これはシュナイダーというドイツの医師が提唱した分類で、これの他に抑うつ者、無力者といた分類もあります。もちろんこうした性格だからと言ってすぐに人格障害になると言うわけではありませんが、把握の参考にはなります。

 

 

人間関係のバランス感覚が欠如してしまう人格障害、情緒不安定性人格障害

さっきまで優しく接してくれていたのに、突然冷たい態度をとられ、あれ?と思うと、また優しい態度で接してくると言った人がいた場合、この人は何なのだろう?と思ってしまいますよね。

 

精神疾患の中には、こうした症状が見られる情緒不安定性人格障害という人格障害があります。

 

人間関係のバランス感覚が違う

健常者は「これ以上言ったらこの人は不快だろうな」「これをしたら相手が困ってしまうだろうな」といった、人との距離感、人間関係のバランス感覚がある程度あります。

 

しかし、それがないのが情緒不安定性人格障害という疾患で、人に愛されたいという気持ちがとても強いのに、人間関係のバランス感覚が悪く、冒頭のような不安定な態度をとったり、自分を傷つけて人の注意をひきつけようとしたりします。

 

未熟な人格形成が根底に

赤ちゃんはいずれ親から離れて自立していかなければいけません。そのためには赤ちゃんが十分に親などから愛情を注がれて、十分な安心感を得ることが必須です。

 

しかし、それがないと人との距離感がよくわからなくなり、人間関係を築く上でのバランス感覚が欠如してしまうのです。

 

具体的には以下のようなきっかけがあります。

・親の過度の期待や理想のしつけ

・児童虐待

 

他にも様々な理由で、適切な時期に適切な愛情をもらえないと、人との距離感が分からないまま成長してしまうのだと考えられます。

 

だからと言って大人になってからそれを満たすのは難しい

愛情に飢えたことが原因なら、この疾患を生じている人に対して愛情を十分に注いであげればよいと考えるかもしれませんが、その援助は現実的には難しいです。

 

というのもこの疾患では、健常者では考えられないレベルの愛情飢餓を抱えており、それを援助者が満たそうとすると、援助者の方がギブアップしてしまうのです。

 

根本的にこの疾患を解決しようとするには、本人が自分の問題を自分で引き受け、解決しようと決意することが必要になるのです。

 

 

4ステップで行われる性同一性障害の診断

性同一性障害は心の病気と分類されていますので、治療を受けることができます。しかし、治療を受けるにあたっては性同一性障害であると診断されることが必要です。

 

 

性同一性障害の診断は以下のように行います。

 

1.生物学的な性の決定

…染色体検査やホルモン検査、内性器、外性器の検査を行います。この生物学的性の検査で正常な男性、あるいは女性のいすれかであることを証明します。

 

2.Gender identityの決定

Gender identityとは自己認識としての性のことで「私は男(女)である」と言う認識です。これは育成歴や、生活史、これまでみられてきた言動、人間関係、職業などに基づいて自己認識としての性別役割の状況を調べ、genderの決定をします。

 

3.1.と2.とを踏まえた上で、生物学的な性とgender identityが不一致であることを明らかにする。

 

4.3.の際、次のような除外診断も行われる。

性分化疾患などの器質的な異常がない

精神的障害がない

社会的理由による性別変更の希望ではない

性分化疾患とは以前は性分化異常症や性発達異常などと呼ばれていたもので、染色体の異常や内外生殖器の異常などによって身体的性別が非典型的な特徴をしているものです。これにおいてはgenderの決定か重要で、性分化疾患では性別違和感症候群と言われるようなgenderの問題を有していることが少なくありません。そのため性同一性障害とはことありますが、広い意味でのgenderの障害として対応が必要です。

 

こうした診断は性同一性障害の診断経験が豊富な精神科医二名によって、確定診断がなされます。しかしこの二名の診断が不一致の場合には、他の精神科医の診断を求めると言った流れで診断が下されます。

 

 

性同一性障害は目に見える疾患ではない分、こうした診断が時間をかけて行われます。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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