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気になる病気・症状

出産時に生じることもある裂肛

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痔には大きく分けて、痔核裂肛痔瘻の3種類があります。
その中の一つ、「裂肛」とはどのような病気なのでしょうか?

■「裂肛」って?

裂肛とは、俗にいう切れ痔のことです。
肛門管が切れて痛みや出血が見られたり、慢性化して潰瘍ができたりします。
肛門管は普通切れるものではありません。切れる場合はそれだけ肛門管の緊張が高いか、狭くなっていることを意味します。
裂肛が起こる人は、肛門内圧(肛門管を閉めている圧)が高く、痙攣がみられることもあります。このような症状が慢性的に続くと、切れた傷口が潰瘍化してしまいます。

男性では、痔核・痔瘻が大部分で、裂肛になる人は少ないのに対し、女性では痔核の次に多いのが裂肛です。
特に出産時に生じやすいと言われています。

■裂肛の治療

裂肛を起こしやすい狭い肛門管を広げるために、手技や手術が行われます。

●用手拡張術

用手拡張術は、下半身麻酔を行った後、狭くなっている肛門管に指を2本挿入して各方面に広げる操作を繰り返す手法です。
この処置により、肛門管の内肛門括約筋には予測しないいろいろな方向に断裂が起こります。
そのため、当分の間は肛門機能が失われて肛門を良く閉めたりすることができなくなります。

しばらくすると次第に元に戻り、肛門括約筋間の線維化が進んで、肛門間は以前と同じように狭くなります。
結果的に肛門間が狭くなると言うことは、排便時に硬い便によって再び裂肛が起こることを意味しているので、このような治療法は、現在ではあまり用いられません。

●肛門括約筋切開術

下半身麻酔をして、肛門括約筋をメスで切開する手術です。
しかし、切開された括約筋の間がうまく線維化して修復されない場合は、便失禁が起こる原因になります。
多くの場合は問題のない手術ですが、このように予測できない結果を招くこともあります。

●スライディング・スキン・グラフト法

傷口(裂肛)を切除したあと、肛門の正常な皮膚をスライドさせて覆ってしまうという治療法です。
肛門括約筋を切開せずに裂肛部分の粘膜を完全に除去し、さらにスライドする予定部分まで粘膜切除を行います。
スライドした皮膚が収縮することはほとんどないので、肛門管の広さが確保されます。

ただし、括約筋を切開しないため、2~3年するとだんだん肛門管が狭くなってしまう危険性があります。
そのため、括約筋を一方向に切開して、スライドした皮膚で覆うといった方法もとられています。

結果はかなり満足のいくものですが、切開した内肛門括約筋が完全に離断してしまって、便失禁が生じることも1~2パーセントあると言われています。




(Photo by //www.ashinari.com/2012/05/15-361980.php )


著者: ナムルさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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