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先天性の病気「心室中隔欠損症(VSD)」とはどんな病気?新生児の心室中隔欠損

心室中隔欠損症(VSD)とは・・・

病気には先天性と後天性があります。この病気は先天性(生まれ持った疾患)であることが最も多いです。Ventricular septal defect 略してVSDと呼ばれています。

 

どのような病気なのか・・・

心臓には心房と心室と分かれており、さらに左右分かれて4つの部屋となってます。 この病気では左右の心室と呼ばれる部分の分かれている場所に穴が空いてしまいます。

本来、右心室は身体全体に血液を送る機能がありますが、心室に穴が開いているため、全身に行くはずの血液が肺へ流れ込んでしまいます。

その結果、心臓、肺の負担が大きくなってしまうのです。

 

どんな症状がおこるの?

・左右どちらとも行き来できてしまうため左右によって以下の症状が出てきます。

 

 右の場合→左の血流の場合は肺高血圧症

 左の場合→右の血流の場合はチアノーゼ(酸素不足状態)         

                        

・生まれ持っての疾患のため新生児に多く免疫力が少ないため、肺感染症もなりやすい。

 

どうしたらわかる??

心エコーで確認することができます。この機械は妊娠したときにお母さんのお腹の中の赤ちゃんの様子を見る機械と同じ仕組みのものです。この機械で内部を見て心室欠損(穴)がみられその際に血液が穴を通して漏れてしまっていることが確認できます。

 

どうしたら治る?

主に欠損孔(穴)が小さい場合は自然治癒に任せます。VSDの患者さんの30%~50%が自然治癒で治るようです。 

大きいものは塞がらないので手術となります。パッチと言われる薄い膜のようなものを貼り穴を塞ぎます。

 

このように出生時に疾患を持って生まれてくる赤ちゃんもいますが、決してその原因が母親にあるわけではありません。どんな病気でも同じように誰も悪くないことを忘れず、大切なお子さんを守ってあげてください。

 

心室中隔欠損の手術ってどんなふうに行われるの?

心室中隔欠損は先天性心疾患の中でも20%を占める病気で、1000人に3人が心室中隔欠損にかかった状態で生まれます。

心室中隔欠損では心室に穴が開くのが特徴で、どのように手術が行われるのかを見ていきます。

手術は必ずしも行われるものではなく穴の大きさや心不全の度合いによって決められます。

 

●基本的には無輸血手術が多い

大規模な手術というと輸血があるものを想像しがちですが、心室中隔欠損は基本的には無輸血で行える手術となっています。

体重3kg以上で無輸血手術ですので、未熟児で生まれてきていない場合はその多くが無輸血手術と考えてください。

ただし3kg以上であっても術前に急激に症状が悪化した場合や、貧血の症状がひどい場合などは輸血しなければいけないケースもあります。

医師から説明があるはずですので輸血が心配でしたら、安全性について聞いてみてもよいでしょう。

 

●穴をふさぐための手術

心室中隔欠損の手術を一言で言うなら問題である穴を塞ぐための手術といえます。

ズボンの破れを直すように、穴の周りに体に害のない当て布をして手術完了です。

時間は最大でも4時間程度、手術が無事に完了すればほかの子と同じように普通の生活が出来ます。

とはいっても定期的に心臓の様子を見なければいけないので、ほかの子に比べると病院に通う回数が多くなったりということは避けて通れません。

 

心室中隔欠損で心臓の穴をふさぐ人口の布についてですが、この布は時間が経てば心臓と馴染むように出来ているので、成長して再手術になることはまずありません。

幼いうちに手術をするケースが多いので親御さんとしては心配な面も多いと考えられますが、その子の寿命や将来を考えて早いうちに手術をしておいたほうが良いケースも多いです。

 

幼いころに心室中隔欠損を患ったけど、妊娠・出産への影響はあるの?

心室中隔欠損は無症状のまま大人になっても過ごせる程度の軽度のものから、すぐに手術が必要な重度のものまであります。

心室中隔欠損を指摘されたが、軽度や中程度で手術をしていない場合、妊娠・出産への影響があるかどうかを見ていきます。

 

●軽度なら正常分娩が出来る!

心室中隔欠損がわかっているが基本的には無症状、穴も小さく軽度と言われているのであれば妊娠・出産に関する大きな心配は要りません。

ほとんどの人は正常分娩で普通に赤ちゃんを産んでいます。どうしても心配であれば医師への確認をしてみてください。

 

●中等度なら手術や薬物で対応を

軽度よりも穴が少し大きい場合には、妊娠をきっかけにして心不全など心臓病の症状が出てくる可能性が指摘されています。

妊娠・出産NGではありませんが、妊娠や出産を考え始めたら手術を受けて先に心室中隔欠損の治療をすることも考えてみてください。

分娩時には心臓への細菌感染を防ぐための抗生剤を使うなど、普通の妊婦さんとは少し違う点もあります。

 

●心疾患児の可能性はやや上がる

心室中隔欠損は遺伝病ではありませんが、遺伝とのかかわりも指摘されています。

心室中隔欠損を持つお母さんから生まれた子は、心室中隔欠損を持たないお母さんから生まれた子に比べると3倍程度心室中隔欠損になりやすいことがわかっています。

とは言えども、早いうちに手術をする、軽度などの可能性もあるのでどの例でも妊娠・出産自体がNGになることはほぼありません。

 

心室中隔欠損は軽度・中等度で手術をしていない場合でも妊娠や出産は出来ます。

中等度だと手術を受けて完璧に欠損を治したり、分娩の際に気をつけることがあるので産婦人科医と心室中隔欠損を見てくれている医師との連携も必要です。

 

新生児の心室中隔欠損

心室中隔欠損をご存知ですか?出産を終え、心臓の音の異変などからこの病気を知らされたご家族は不安いっぱいだと思います。心臓に穴が開いていると聞かされると、びっくりするのも当然です。

 

心室中隔欠損症

心室中隔欠損症とは、先天性心疾患の一つです。発症する割合は、1000人に3人と言われていて、先天性の病気の約6割がこの病気です。

 

日本では最も多い先天性疾患なのです。その内の半数は、生後1年以内に自然に閉じてしまいます。

 

心臓の穴とは詳しくお話すると、右と左に別れた心室の間の壁の穴です。穴の大きさは、針の様な小さな穴から、大きくつながるように開いた穴まで様々です。

 

症状は軽いものから心不全を起こすほどの重症のものまであります。穴が開いているので、血液が逆流したり血液が混じったりします。穴が大きいからと言って重症という訳ではなく、逆流の状態や穴の位置によって重症かどうかが決まります。

 

症状

状態が軽度の場合は、目で見て赤ちゃんに症状があるかどうかは分からないことが多いですが、重症の場合だとこのような症状が現れます。

 

・呼吸が荒い

・呼吸回数が多い

・母乳の哺乳量減り体重が増えない

・元気がない

・汗をかきやすい

 

特に呼吸回数が多いなど呼吸への影響が出ている場合は、心不全や心房細動を起こしている危険性がありますので処置が必要です。

 

穴を閉じる手術とは?

穴が閉じずに数年経過した場合、だいたい4~5歳で手術を行う事が多い様です。しかし、心不全や肺高血圧を発症している場合は、一刻も早く手術を行わなければなりません。

穴を直接に縫う、又は人工のあて布で手術を行います。人工のあて布は、取り換えは不要です。その他の合併症の症状がない場合は、比較的手術後の予後は良好です。

 

何故心不全が起こり易くなる?

心不全は、心臓への負担が原因で、心臓が血液を一生懸命全身へ送り出そうとします。血液を送りだす力が強ければ強い程、心臓の負担は増します。

 

この心室中隔欠損になっている場合、全身へ血液を送り出す左室から右室へ血液が流れ出てしまうため、全身へ送りだす血液が不足します。すると、心臓が頑張って不足した血液を送ろうとします。

 

このような状態が、心不全を起こしやすくします。心不全は、心臓の機能を失ってしまうので、全身に血液が行きとどかなくなります。その為、命の危険性のある病気です。

定期的に検診へ行き、他の合併症を引き起こす可能性がないか確認してもらいましょう。

 

生後数か月での心室中隔欠損手術…子供への負担が大きいのでは?と心配なあなたへ

心室中隔欠損は後天的になるケースよりも先天的に持って生まれてくるケースの方が圧倒的に多いです。

そのため、心室中隔欠損での手術を受ける場合にも子ども・赤ちゃんが手術を受けるケースが多いのです。

生後数か月の小さな赤ちゃんが手術を受けるということで不安な親御さんも多いと思いますが、早期に手術を受けることのメリットや後遺症についてみていきます。

 

●手術を早めに受けることで肺高血圧が残りにくい

肺高血圧とは心臓から肺に血液が送りにくくなることで一部の血圧が上がり、心臓に負担がかかる症状です。

心室中隔欠損では心室に穴が開いていることで血流が乱れ、肺高血圧からの心不全といったケースも考えられます。

早めに手術を行うことで心臓の血流を戻し、ひいては肺高血圧を予防することにもつながるのです。

また、早く手術をすれば感染による死亡率も低くなります。

 

●成功率は90%以上

心室中隔欠損の手術は成功率が90%以上と非常に高い手術です。特に50例以上の心室中隔欠損手術を行っているなら成功率は95%にもなると言われています。

成功率が非常に高い手術ですので、あまり心配しないでください。

 

●生後1か月以上ならリスクはほぼ同じ

赤ちゃんの手術のリスクは生後1か月以内だと高めですが、その後は生後2か月でも生後4か月でもさして変わらないとされています。

心室中隔欠損は3-4kgを超えれば無輸血での手術も出来ますし、リスクが変わらないのであれば心室中隔欠損による症状の悪化を防ぐためにも早めに手術するのがお勧めです。

 

心室中隔欠損の後遺症には不整脈や大動脈弁閉鎖不全がありますが、いずれも起きる可能性は低い後遺症です。

また、胸のあたりに傷が残ってしまうことにも注意してください。

 

(photo=http://pixabay.com/static/uploads/photo/2013/04/16/08/20/baby-105065_640.jpg?i)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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