カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 育児・子供の病気 >
  3. 病気と症状 >
  4. 低身長・巨大症 >
  5. 低身長症は思春期までの生活習慣の改善がカギ!

育児・子供の病気

低身長症は思春期までの生活習慣の改善がカギ!

 

生活習慣の改善が、低身長症の治療に繋がる!

 

ホルモン分泌不全低身長症という病気をご存知でしょうか?この病気は、脳の下垂体から分泌される成長ホルモンの分泌不全が原因で、身長が平均よりもある一定の値分より下回っている場合(マイナス2SD以下)に、この病気が疑われます。

 

低身長症の中でも、このホルモン分泌不全型の病気は、治療できる低身長症であると言われていますが、実際の低身長症の半数以上を占めている原因の「特発型」低身長症は、病的な原因ではなく、体質性や家族性のものであったりと治療対象にならないことが多くあります

  (※この際に多くの低身長症の方が、代替療法として成長ホルモンの分泌促進すると言われる「健康食品」を購入するケースが多く見られます。しかし、日本小児内分泌学会の報告では、健康食品を摂取して成長ホルモン分泌促進効果や、骨伸長の効果は報告された事例が無いとし、その有効性については認められていません。)

 

医師によると、健康食品よりも「正しい生活習慣の改善」こそが正常な成長ホルモンの分泌に繋がるとしています。以下ではその具体的な方法についてご紹介していきたいと思います。

 

「骨の伸長を促す要素」には何があるか?

 

身長が伸びる(=骨が伸長する)には、どのような要素が必要でしょうか?これには以下の4つ条件が重要になります。

 

1)思春期後期(男子:17歳前後、女子:15歳前後)までの年齢であること

思春期後期までには骨の先端に軟骨細胞の増殖出来る隙間骨端線)があり、骨が伸長します。この年齢を超えれば軟骨が骨化して、成長が止まります最終身長)。

 

2)食事・運動・睡眠の管理など成長ホルモンを分泌させる環境が整っていること

◇食事⇒軟骨細胞の構成に必要な「タンパク質や亜鉛」を摂る

◇運動⇒骨に適度な刺激を与える全身運動を毎日行う但し激しい運動は逆効果である

◇睡眠⇒9~10時間程度の長い睡眠を取る。

 

3)思春期の到来(性ホルモンの多量分泌時期)を遅らせること

「定時に十分睡眠を摂ること、間食を控えること」によって思春期の時期をある程度コントロールすることが可能と言われています。思春期の時期が遅くなれば、軟骨細胞が増殖する期間が長くなり、結果身長が高くなる傾向があります

 

※性ホルモン…身長の伸びを加速させるが、軟骨細胞の分裂を止め、骨化させる作用がある。※性ホルモンの分泌促進…光を浴びた際に分泌されるホルモン「メラトニン」、肥満児に分泌されるホルモン「レプチン」促進効果がある。

 

4)成長ホルモン分泌を停滞させる強いストレスが無いこと…

ストレス時に分泌されるコルチゾールホルモンが、成長ホルモンの分泌を阻害します。 

 

骨が伸長するのに大切な栄養素とは?

 

軟骨細胞を構成するのに重要な栄養素は「タンパク質と亜鉛」です。

 

◆タンパク質

肉、魚、卵、大豆、チーズに豊富。

(肉や卵の食べ過ぎは、高脂血症や肥満に繋がるので、バランス良く食べることが重要。)

 

◆亜鉛…納豆、ゴマ、ピーナツ、レバーに豊富。

納豆は同時にタンパク質も豊富であるので、朝食などには非常にお勧め。)

(※骨を成長させるには「カルシウム」を摂ることが重要だと一般的に考えられていますが、カルシウムは骨の石灰化を促すもので、「強化する」要素で軟骨細胞の増殖には関係が無いとされています。)

 

<1日のタンパク質摂取目安>
3才  40g
5才  50g
7才  60g
10才  70g
11才~18才 75~85g
(※牛乳1杯とたまご1個でタンパク質12g程度の摂取が出来ます。)

 

深い眠りが「成長ホルモン」を数倍多く分泌させる

 

骨を伸長には、◇思春期前までは成長ホルモン、◇思春期では性腺刺激ホルモンが重要とされています。 

(⇒性腺刺激ホルモン…最終身長が決まるまでの骨の伸長を一気に促す役割があります。大量に分泌される時間は、夜の22時~2時まで、ノンレム睡眠の深い眠りに入った際に顕著に見られると言われています。)

 

<思春期の段階に応じた性腺刺激ホルモンの分泌される量の比較>

ある調査において、思春期の前期~後期の段階に応じた「性腺刺激ホルモンの分泌量とパターン」が調べられたところ、以下のような結果が出ています。

◆思春期前期~中期:

ノンレム睡眠時、日中の約2倍程度の分泌量 (日中:平均約5ml、ノンレム睡眠時:約10ml)


◆中期~後期:

24H中全体的に多量に分泌され、前期の2倍程度に増加している。 (日中:平均約12ml、ノンレム睡眠時:約16~20ml(平均18ml程度))
(参考:日医雑誌第129巻・第10号/睡眠学から見た思春期)

 

<まとめ>

思春期前期の日中分泌量と比較すると、中期~後期においてはノンレム睡眠時は約3~4倍程度と非常に高い分泌量であることが分かります。
身長の伸びを期待するなら、この時間帯にしっかり9時間~10時間程度の睡眠を摂ると効果が期待できると言えます。


最後に

 

現在では、年々最終身長が固定される年齢が早まってきていると言う報告があります。これは、上記にも述べましたが、思春期の到来(性腺刺激ホルモンの大量分泌時期)が早期化しているからであり、その原因が、一人一台の所有となった携帯電話やパソコンによる睡眠不足や入眠時間帯が遅れていることが原因ではないかといわれています。もし子供さんの低身長が気になった際には、一度この成長と睡眠時間の関係について親子で話し合う必要がありそうです。

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E7%94%B7%E3%81%AE%E5%AD%90-%E5%AD%90-%E7%A0%82-%E6%8F%8F%E7%94%BB-%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%81-%E6%B5%B7%E8%BE%BA-%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84-%E5%B9%B8%E3%81%9B-108317/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

低身長・巨大症に関する記事

成長ホルモン分泌不全性低身長症の実際について

    成長ホルモン分泌不全性低身長症の実際について   小人症(低身長...

早く気付いて!成長ホルモン分泌低下性低身長症!

    成長ホルモン分泌不全性低身長症は下垂体性低身長症や小人症などとも呼ば...

低身長・巨大症の体験談

低身長の心配

現在1歳3か月になる子供ですが、妊娠中の検診でトラブルを指摘され37週0日ぴったりで誘発分娩をしたせ...

低身長と言われました

下の娘は37週4日で、二度目の帝王切開で生まれました。 1歳半健診までは、特に何も言われなかったの...

カラダノートひろば

低身長・巨大症の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る