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成長ホルモン分泌不全性低身長症の実際について

小人症(低身長症)という病気をご存知でしょうか?この病気は、主に成長ホルモンの分泌不全によって骨が通常よりも低形成になり、それに従って身長の伸びに関しても停滞が見られるという病気です。今回は、そんな小人症(低身長症)についてご紹介します。

 

成長ホルモン分泌不全低身長症とは

成長ホルモン分泌不全低身長症は低身長症の代表格の原因として挙げられる症状です。

しかし、低身長症全体からの割合で言うと10%程度と低く、全体の半数近くを占めるのは「体質性低身長症」や「家族性低身長症」のような病的な原因によらない「特発性低身長症」という部類に属するものです。

 

基本的に治療が可能であるのは

【成長ホルモン分泌不全性低身長症とその他5疾患のみ】

であるとされています。

そのためホルモンを用いて治療できる患者数は非常に限られますが、治療対象から外れたからといって検査を中断するのはお勧めしません。

何故なら低身長症の原因は、 脳腫瘍などの重大な症状が潜んでいることもあるからです。

 

成長ホルモン分泌不全低身長症の治療が受けられない場合について

 

上記でも述べましたが、成長ホルモン分泌不全低身長症の治療に関しては、治療対象とならない場合が3点あります。

 

1.低身長症の原因が特発性低身長症など、「ホルモン分泌不全や他5疾患」以外の場合

2.治療対象となっても、治療中に治療対象基準より身長が上回ってしまった場合

3.骨が成長する思春期後期を過ぎている場合(男子:17歳前後、女子:15歳前後)

 

思春期までの期間は、軟骨細胞が増殖できる隙間(骨端線)が骨の先端にあるが、思春期後期以降は完全に閉じられて伸長しないため、対象外となってしますのです。

 

成長ホルモン分泌不全低身長症の実際

では実際はどのように診断されて、治療が受けられるのでしょうか。

 

低身長症の定義

低身長の定義は、同性で同年齢の標準身長に対して「マイナス2標準偏差(SD)」以下の身長のもの、と言われています。具体的な「マイナス2SD以下」の数値は以下になります。

 

・出生時

男の子が44.7cm(平均は49.0cm)、女の子…44.2cm(平均48.4cm)

 

・17歳11ヶ月

男子159.1cm(平均170.8cm)、女子147.6cm(平均158.1cm)

 

仮に、現在の身長が標準から「マイナス2SD以下」と診断されて治療を受けていたとしても、先に述べた通り成長曲線からこの調子で行くと最終身長より上回ると分かった時点で、治療は中断されます。

 

低身長症の原因

低身長症は器質的な障害がまだはっきりと解明していません。つまり何が原因で起こっているのかが分からないものが約80%とほとんどを占めています。

残りの20%は頭蓋咽頭腫が原因と言われており、成長ホルモンを分泌する脳下垂体の上に出来るケースが多くみられます。

人口3万人に約一人、男児の方が3倍ほど多くみられます。

 

低身長症の検査

低身長の検査には3種類の方法があります。

 

1.血液検査+手の平X線検査+尿検査

2.成長ホルモン分泌刺激試験

3.脳MRI検査

 

これらの検査のうち、1、2に問題があれば、成長ホルモン分泌不全低身長症と診断されます。

 

低身長症の治療方法

成長ホルモンを皮下注射することによって成長率を上げる治療を行います。

睡眠前に自分で皮下注射を行い、成長ホルモンを補充します。効果は治療開始後の1年間は特に良く現れ、伸長の速さは治療前の約2~4倍に。

経口投与による薬などは、成長ホルモン(タンパク質)が体内で消化されるため使用されません。

頭蓋咽頭腫が原因の場合には、手術で腫瘍を切り取ります。

  

自分で生活習慣から改善する方法

ホルモン治療の対象にならなかったり、最終身長が-2SDの値を上回ってしまい薬物治療を行えなくなった場合でも有効とされる治療方法があります。

それは生活習慣の改善です。食事・運動・睡眠など3つの面で正しい改善方法を実践すれば、成長ホルモンを正常に分泌出来るようになるかもしれません。

 

食事について

主に軟骨細胞を構成するのに重要な「タンパク質や亜鉛」を充分に取りましょう。納豆は両方の栄養素が十分に含まれているのでお勧めです。

 

運動について

骨に適度な刺激を与える「全身運動」を毎日行うようにしましょう。ただし、激しい運動は骨の早期の骨化を進めるので逆効果。

 

睡眠について

夜の22時~2時の間は必ず睡眠をとるようにしましょう。長時間睡眠も必要です。小学生であれば10時間程度、中学生なら9時間程度が望ましいです。

  

思春期の期間(男子:~17歳前後、女子:初潮~15歳前後)は、成長ホルモンの分泌量が通常時の倍以上あると言われています。そのため、思春期の生活改善、見直しは非常に有効ですよ。

 

子どもの成長を日頃から観察しておきましょう

成長ホルモン分泌不全性低身長症は先天性のものもあれば、成長途中に発症するものもあります。そのため子供の成長を日ごろからしっかりと観察しておくことが重要です。

また、検査の結果、低身長症治療対象から外れてしまうと成長ホルモンの分泌を促す健康食品で改善しようというケースが多いそうですが、日本小児内分泌学会などの専門機関では、それらの健康食品での改善効果は認められていません。

健康食品よりも規則正しい生活をすることでホルモン分泌を正常にさせることが確実で効果的なので、まずは生活習慣を見直すことからはじめていきましょう。

 

(Photo by:https://www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-05-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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