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気になる病気・症状

カルバペネム系抗菌剤が効かない新しい薬剤耐性菌「CRE」

 

 

2013年3月、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)は、新しい多剤耐性菌の増加を警告する発表を行いました。

 

最後の切り札も効果がないCRE

多剤耐性菌が増加する中、切り札とされていたカルバペネム系抗生物質にも耐性を持つ細菌による感染症が、アメリカで増えています。

このCarbapenem-Resistant Enterobacteriaceae(CRE)と呼ばれる細菌類は、肺炎桿菌や大腸菌、その他腸内細菌で、カルバペネム系抗生物質への耐性を獲得したものです。

過去10年間で腸内細菌のうちカルバペネム系抗菌剤が効かない菌が増え、2012年上半期には、全米の病院の4%で、カルバペネム系抗菌剤が効かない細菌による感染症が発生しているのです。

 

CREは、肺炎や尿路感染症の原因になりやすく、また手術後の患者には、手術した部分の感染症や腹膜炎、膿瘍などを引き起こします。

さらに血液中に侵入した場合には、敗血症など重篤な症状を引き起こすことも多く、アメリカでは発症者の約半が亡くなっているといわれています。


国内ではほとんど発生がない

日本ではまだカルバペネム系抗生物質が効かない菌は、さほど見つかっていませんが、発生すると食い止める薬剤がないため、厚生労働省は国内医療機関に注意を呼びかけています。

 

海外渡航者の増加など、アメリカで起きている感染症は、いつ日本で起きてもおかしくない時代です。

海外から帰ってきて体調を崩した場合には、渡航歴を必ず医師に報告しましょう。

また、健康な方はほとんど発症しないので、さほど心配はいりませんが、家族や大切な人に感染が広がらないように、手洗いなどで清潔を保つことが大切です。

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2013/06/09-378946.php)

 

著者: rosyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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