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気になる病気・症状

「HTLV-I」が脊髄に感染することで起きる重篤な神経症状

 

成人T細胞白血病ウイルスHTLV-Iは、血液中のリンパ球に感染して白血病を引き起こすウイルスですが、白血病以外に麻痺などの症状が起きることもあります。

 

脊髄の炎症から下肢の麻痺になるHAM

HTLV-I感染者は、国内に100万人程度いると考えられています。この一部に、両足が麻痺し、歩行や排便が困難になるケースが、日本で見つかりました。

これは、HTLV-Iが脊髄に感染し、脊髄に慢性の炎症を起こして足や近くにある神経をだめにしてしまうのです。

 

HTLV-I 関連脊髄症(HAM)と呼ばれています。

現在、国内には約3000人のHAM患者がいるといわれています。

 

 

低い発症率

HTLV-I感染者のうち、HAMを発症するのは約0.25%と、非常にまれではあります。

発症は女性に多く、男性の2〜2.5倍。また、中年以降の発症が多いのですが、10代、あるいはそれ以前の発症と考えられる患者もいます。

HAM患者では、体内のウイルス量が非常に多くなっており、ウイルス量が上昇している人はHAMになりやすいと考えられています。

 

 

 治療は症状の軽減と進行の遅延

HTLV-Iウイルスを増殖させない治療方法や治癒手段は、現在のところありません。

治療は、症状を軽減させることと、麻痺などの進行を遅らせるいくつかの薬の投与になります。インターフェロンαは、唯一有効とさえている薬剤で、ウイルスの現象や免疫力の改善が認められています。

 

筋力を維持するためのリハビリや定期的な診察が必要ですし、またHAM患者会などから情報を得て支え合うことも、長期的な治療の中で大切な役割となっています。

 

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2010/08/20-339936.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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