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薬が効かない薬剤耐性菌 人間の体内で生まれるってどういうこと?

 

 

MRSAやVRSAなど、抗生物質が効かない怖い病原菌の話をニュースで見かけるようになりました。

こうした「抗生物質が効かない菌」=薬剤耐性菌は、おどろく方法で増加していきます。

 

突然変異と淘汰

一般的には、学校の生物の授業で習ったように、遺伝子の突然変異はランダムに起きます。

突然変異の結果、ある薬剤に抵抗できる遺伝子をもった菌が、抗生物質を投与された体の中で生き残り、増殖します。

こうした抗生物質による淘汰で、その薬に強いタイプの菌が残るのですが、いろいろな抗生物質を飲んでいると、あらゆる薬剤でも生き残れる菌を生き残らせてしまう可能性があります。

これは、家畜動物でも同様で、現在「抗生物質フリー」での畜産が重視されているのは、家畜レベルでの耐性菌が増えてしまうことを防止するためです。

 

 

遺伝子は能力をパスする?!

こうした突然変異と淘汰だけでなく、菌は驚きの性質で、迅速にその「薬剤耐性能力」を獲得します。それは遺伝子の受け渡し、つまり、相手に耐性遺伝子をパスするのです。

細菌などでは、別々な個体の間で遺伝子のやり取りが行われます。

学校で習ったかもしれませんが、プラスミドという染色体とは違う場所に耐性遺伝子が保存され、プラスミドとしてさらに他の菌へ”伝達”されるのです。

そのため、一つの菌に耐性能力があれば、あっという間にそのエリアにいる菌に耐性遺伝子が伝わることもあり得るのです。

 

薬はきちんと服用する

人間は、抗生物質ペニシリンを手にしてから、たくさんの抗生物質を見つけてきました。

万能の薬として、これまで治らない病気だった結核や脊椎カリエスなども、今では治る病気になりました。

一方で、抗生物質を頼り過ぎ、安易に使った結果がこうした耐性菌の出現を招いたと言えます。

 

抗生物質を使用するときは、使用量と服用回数を守り、短期間で集中的に治療しましょう。

決められた薬の飲み方を守れば、あなたの体で耐性菌が生まれる心配はありません。

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2012/05/22-362173.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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