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気になる病気・症状

MRSA、VRSA、NDM1…etc*様々な種類の薬剤耐性菌

多剤耐性菌とひとまとめに言いますが、じつにさまざまな病原菌で、薬剤耐性菌が出現しています。

比較的有名なものをご紹介します。

 

MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は、鼻の粘膜や皮膚などに普通にいる菌です。

MRSAは、ペニシリンをはじめとしたかなりの抗生物質が効かなくなっており、常在菌であるのに免疫力が低下していたりすると、全身の至る所で増殖して炎症を起こし、ひいては死にいたることもあります。

これにはバンコマイシンが治療に使われます

 

VRSA:バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌

MRSAに効果があるバンコマイシンも効かなくなった耐性菌です。

こうしてつぎつぎに、治療手段がなくなっていきます。

 

VRE:バンコマイシン耐性腸球菌

腸球菌はもともと腸内にいる常在菌ですが、何らかの原因で免疫力が下がり、この菌が増えると、敗血症や尿路感染症などを引き起こします。

バンコマイシンでも死滅しないため、治療手段が少なく、2種類の抗生物質しか残されていません。

 

タミフル耐性インフルエンザ

タミフルはインフルエンザウイルスが増殖するときに必要な酵素を阻害する薬ですが、日本ではすでにタミフルの耐性菌が出てきています。

これは日本のタミフルの使用頻度が高かったことも一因と言われています。

 

NDM1

2010年にベルギーで見つかった、現在存在するほとんどの抗生物質が効かない病原細菌です。

その後、イギリスやドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリアでも感染が確認され、拡大が懸念されています。

感染者の多くがインドやパキスタンで美容整形手術などを受けており、このエリアが発生源ではないかと考えられています。

 

これ以外にも、細菌、ウイルス、真菌(カビ)で多くの耐性菌が見つかっており、現在ではこうした菌に感染した場合の治療では、菌の薬剤感受性(どの抗生物質なら効くか)を判定することが重要だとされています。しかし菌の培養に時間がかかるなど、現実の治療では難しい点もあり、経験的な投薬が行われているのが実情です。このような世界情勢を考え、多剤耐性菌を生まないためにも、抗生物質による治療では、しっかり医師の指導を守りましょう

 

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2013/01/31-375834.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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