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海外から国内へ!薬が効かない!?抗菌薬耐性菌にご用心

 

世界が小さくなったと言われるほど、仕事や旅行での海外渡航は一般的になっています。

このため、海外で発生した病気も、つぎつぎと日本へやってくるようになりました。

最近のニュースでは、広範囲の薬剤に耐性がある菌が、国内でまた見つかっています。

 

渡航患者から検出された広範囲抗菌薬耐性肺炎桿菌

2010年以降、インド・パキスタン地域から世界に拡散していると言われる、抗菌剤を分解する酵素(MBL)を獲得した多剤耐性菌があります。

これは、ある種の抗菌剤を分解するだけでなく、他の抗菌剤の標的となる成分の遺伝子に変異を起こしていることが多く、効果がある薬がないと言えます。

そのため、治療できずに重篤化する場合が多く、院内で感染が広がると食い止める手段がありません

この広範囲の抗菌剤に耐性があるNDM型MBL産生株と言われる菌が、国内にも徐々に入ってきています。

 

 

海外からの受け入れには十分な検査を

2013年6月、アジア地域の医療機関で治療を受けたアジア系の患者が、日本で治療を継続するために国内の病院に入院しました。

この患者の喀痰などから採取された菌を検査したところ、この広範囲抗菌耐性肺炎桿菌であることがわかりました。

病院側が初期の段階でこの検査を行い、適切な感染対策を行ったので、院内での感染拡大は起きていません。ですが、今後、こうした海外からの新しい耐性菌の流入は、確実に増えていくものと思われます。

 

 

海外で多発する耐性菌の院内感染

アメリカやカナダでは、この耐性菌の院内感染が散発的に起きています

アメリカ疾病予防管理センターCDCでは、2013年3月に類似した耐性菌の蔓延について警告を発しています。

国内では、数例の輸入例の報告がありますが、現在のところ院内感染などは起きていませんが、十分注意する必要があります

 

 

海外渡航時に、こうした感染が周辺で起きていた場合や、海外で入院や治療を受けた場合には、国内での受診時に十分医師に説明することが大切です。

海外に行く際には、現地のこうした感染症情報もリサーチしておくとよいでしょう。

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2011/07/08-348253.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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