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ノロウイルスの予防には次亜塩素酸~食中毒の予防からかかったときの対処法~

激しい腹痛や下痢、嘔吐で苦しむノロウイルスによる胃腸炎。

近年、感染の流行もあり、高齢者では体力がなくて死に至るケースも出てきました。

ノロウイルスの予備知識と感染予防のための方法を紹介します。

 

ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスは、ウイルスに感染している食べ物(牡蠣や海外での水など)を食べて起きる場合もありますが、人からうつるケースもあります。

 

・感染している人が十分に手を洗わずに調理した食べ物を食べる

・感染している人の吐瀉物などを経由

・感染した人の吐瀉物など飛沫が空気中から口に入る

 

こうしたことを予防するには、感染者と周囲の十分な配慮も必要です。

 

アルコールでは死なないノロウイルス

ノロウイルスの流行が、毎年のように起きていますが、家庭での手洗いでは十分でないかもしれません。

ノロウイルスは、インフルエンザウイルスなどよりも強く、水で洗っても死滅せず、消毒用アルコールも効果がないことがわかっています。

 

アメリカCDCも推奨、次亜塩素酸ナトリウム

実は家庭用塩素系漂白剤として売られている次亜塩素酸ナトリウムが、ノロウイルスに効果があります。

ただし600ppm以下の濃度だとノロウイルスを死滅させられないので、注意が必要です。

一般的な家庭用漂白剤(次亜塩素酸6%)を、100倍に薄めるとこの濃度になります。

作り方は簡単です。

500mlのペットボトルに、キャップ一杯(5ml)の原液入れ、水で薄めます。これで出来上がりです。

アメリカ疾病予防管理センターでは1000ppmを推奨していますが、この濃度だと金属が腐食しやすくなります。家庭でつかいやすいノロウイルス対策の消毒液として紹介しました。もしも1000ppmのものを使用する場合には、金属部分は10分置いたら必ずふきとるようにしてください。

 

ノロウイルスに感染したら

家庭にノロウイルス感染者が出たら、ドアノブなどにこの消毒液を使って拭き取ることで、家庭内の感染が広がりづらくなります。

トイレのフタやドア、洗面台などに使用すると効果的です。

吐瀉物などの固形物が残っている場合には、確実に除去した後に、次亜塩素酸液をスプレーして拭き上げると除菌できます。

そのままだと、金属が腐食したり、色が抜けたりするので、消毒後に水を含ませたぞうきんで拭き上げるといいでしょう。

使ったぞうきんも、濃いめの漂白剤につけておけば除菌できますので、必ず除菌するようにしましょう。

 

正しい対処をすることで感染は拡大させずに済みます。しっかりと知識をつけていざという時に慌てないようにしましょう。

 

ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の重症化を防ぐ「乳酸菌」パワー

このところ、毎年流行し猛威を振るっているノロウイルスによる感染性胃腸炎。

高齢者や幼児など、体力が弱っている人には、重症化するケースもあります。

そこで、見直されているのが、乳酸菌です。

 

プロバイオティクスでノロウイルスの重症化を防ぐ

順天堂大学のプロバイオティクス研究講座では、「乳酸菌によってノロウイルスの発熱を押さえられる」という研究結果を発表しています。

研究グループでは、高齢者施設で乳酸菌飲料を長期間飲んでもらい、飲んだグループと飲んでいないグループで、比較しました。

2ヶ月後、施設内でノロウイルスの感染が起き、何人もの方が感染しましたが、発症率は両グループに差がなかったものの、37℃以上の発熱期間に明らかに差が出ました。

乳酸菌飲料を飲んでいなかったグループが発熱した人が多かったのに対し、乳酸菌飲料を飲んでいたグループでは、熱があまり出なかったのです。

 

乳酸菌は免疫力も高める

乳酸菌を飲み続けると、腸内の悪玉菌が減り、善玉菌が増えることはよく知られています。

これが腸内でのノロウイルスを押さえる働きとなっているかまでは判明していませんが、発熱による体力の消耗は、高齢者にとって致命的なこともあり、この結果はとても重要だと言えそうです。

 

乳酸菌は、ナチュラルキラー(NK)細胞とよばれる免疫細胞を活性化することもわかっています。高齢者など、免疫力が低下している人には、乳酸菌を摂ることで感染症の予防にもなると考えられます。

 

乳酸菌を含む食品はいろいろありますが、こうしたプロバイオティクスも生活に取り入れて、感染症対策を考えるのもよいでしょう。

 

水分補給が大切!ノロウィルス食中毒の対処法

近年、日本で発生する食中毒の中でもっとも多いノロウィルスによる食中毒。

カキなど魚介類の生食で感染することはよく知られていますが、まだまだ謎の多いウィルスでもあります。

 

■抗ウィルス薬はない

ノロウィルス属のウィルスに有効な抗ウィルス薬はまだ発見されていません。

ですから、感染し発症した場合には、対症療法的治療しか、治療法がないということです。

また、ワクチンもまだありません。よって、予防接種も不可能というわけです。

それだけではなく、ノロウィルスは、一度感染しても1?2年で免疫が失われるということが報告されています。ということは、一度ノロウィルスによる食中毒にかかっても、数年後にまた感染してしまうことは十分有り得るということです。

 

■治療法で注意すること

予防法では、丁寧な手洗いをこまめにすることなどがよく聞かれるので有名ですが、感染してしまってからも注意点がいくつかあります。

・下痢止めなどは使わない(症状にもよりますが、ウィルスを体内に留めることになるため、使わないほうが良いというのが一般的なようです)

・下痢止め等の薬の使用は医師の指導に従う

・水分補給は電解質を含む経口補水液やスポーツドリンクで行う

・電解質を含まない湯冷ましや、カフェインを含むお茶などは避ける

・水分補給のための飲み物は人肌程度に温める

スポーツドリンクなどがない時には、生理食塩水(濃度0.9%の食塩水)がよいとされています。

 

■経口補水液と生理食塩水の作り方

通常はスポーツドリンクや、市販品の経口補水液の利用でよいのですが、用意できない場合には一般的家庭にある材料で簡単に作ることができます。

 

・経口補水液

 水1リットル + 砂糖40g + 食塩3g

 (ブドウ糖だとなお良い)

 

・生理食塩水

 水1リットル + 食塩9g

 

これらの補水液は熱中症のときにも有効なので、覚えておくと良いかもしれませんね。

 

ノロウィルスによる食中毒は、食中毒とはいえ、抵抗力の落ちている人が感染した場合には重篤な状態になることもあります。無理をせず、早めに病院での診察を受けるようにしましょう。

 

ノロウイルス予防!消毒する上での注意点

ノロウイルス対策において有効なのは、感染する前に予防することです。食品からの感染を防止する際にも、同じ生活空間の中にいる患者からの感染を防止する際にも有効なのが消毒という方法ですが、ノロウイルスの消毒はいくつか踏まえておくべき点があります。

 

ノロウイルスに有効な消毒

ノロウイルスに有効な消毒は、加熱消毒と塩素系消毒(次亜塩素酸ナトリウム)です。逆に一般家庭で手の消毒によく使われるようなアルコールでの消毒や逆性石けんでの消毒は意味をなさないということをおさえておきましょう。

 

加熱消毒

加熱消毒は基本的に食品からの感染を防止する際に有効です。基準として85度で1分間以上の加熱によって有効に消毒効果を得られるとされています。食品以外にも調理器具を熱湯で消毒してもよいですが、調理器具は食品と違い塩素系の消毒を行えますので、そちらのほうがおすすめです。

また、衣類などで色落ちをするため塩素系漂白剤が使用できないというときは、下洗いをした後、熱湯やスチームアイロンなどの蒸気で、85度、1分以上を守り、消毒します。もちろん下洗いをした洗面所も消毒が必要です。

 

塩素系消毒

塩素系消毒液を使用する場合、消毒に有効な塩素濃度は0.02~0.1%です。

ドアノブや調理器具などを消毒する際には、濃度0.02%の液で、液を浸すようにしてウイルスをふき取り、嘔吐物で汚れた床やおう吐物自体を消毒する際は、濃度0.1%の液を使用して浸すようにしてふき取ります。

 

塩素系消毒液を使用するに際して

家庭用の塩素系漂白剤の多くは5%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれており、これを薄めて消毒液を作ることができます。しかし、塩素系消毒液は時間が経つとその効果が低下していきますので、使用する漂白剤はなるべく新しく購入したものにしましょう。作った消毒液の作り置きもよくありません。そして金属に塩素系消毒液をかけると腐食してしまいますので、10分後に水拭きをする必要があります。そして、直接手で触れると皮膚への刺激が強いので、必ずビニール手袋をして消毒をします。

 

消毒も正しく行わなければ、意味がありません。これらの点を踏まえて食品からの感染や二次感染を防ぎましょう。

(Photo by: http://www.ashinari.com/2013/01/31-375838.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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