カラダノート家族の健康を支え笑顔をふやす
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 感染症 >
  4. 家畜やペットから感染!?抗生物質が効かない?..実は怖い感染症とは

気になる病気・症状

家畜やペットから感染!?抗生物質が効かない?..実は怖い感染症とは

 牧場などに行ったときに、牛などに触った後、ごくまれに皮膚病が起こることがあります。

それは「皮膚糸状菌症」かもしれません。

 

動物からうつる病気「人獣共通感染症」

感染症を起こす原因となる菌は、通常、人に感染するものは人にだけ、ネコの感染症はネコだけ、というように「宿主特異性」といって、同じ種類の動物の間で感染します。

ただ、複数の動物のあいだで感染する菌も少なからずありますし、本来感染しない菌がたまたま人に感染する、という場合もあります。

その場合には、もともと感染する動物よりも、症状がひどい場合が多いのです。

 

子牛の皮膚病「牛白癬」が人にうつることがある

子牛が離乳時などでやや体力が低下したときなどに、皮膚に常在菌の真菌の一種が繁殖して起きるのが「牛白癬」です。いわゆる水虫のような状態ですが、免疫力が低下すると体中にでき、かゆみでさらに子牛が弱ったりすることもあります。

成長すると自然に治っていく病気ですが、これが人にうつることがたまにあります。

 

症状は強いかゆみとただれ

酪農家の方などは免疫を持っている場合が多いので、ほとんどかかりませんが、牧場にアルバイトに行った学生などが、ときどき発症することがあります。強いかゆみと、ただれたような皮膚になります。適切な抗菌剤で治療すれば、きちんと治りますが、誤った治療をした場合にはなかなか治りません。

 

もし、牧場などに行った経験があり、こうした症状が出たときには、皮膚科の医師にきちんと伝え、可能性を考えてもらいましょう。

 

家畜のためにも配慮を

畜産や酪農の現場では、こうした常在菌をコントロールするのが大変です。

観光やアルバイトなどで行く場合にも、現地に菌を持ち込まないようにすることが大切です。また、動物に触ったあとは、きちんと手洗いをすることを心がけましょう。

 

 

感染したら切断?!人食いバクテリアへの感染で行う治療って?抗生物質では治療できない?

手洗いうがいが手足の切断を回避することもあります。

風邪やインフルエンザを回避する目的で、「手洗いうがいをしっかり」と言われることはありますよね。

これは「人食いバクテリア」を回避することにもつながります。

  

日本で確認されている人食いバクテリア

人食いとつくとなんとも怖いように思いますが、このバクテリアは日本でも確認されています。

と言うよりも、原因になる菌は何も特別なものではなく、溶連菌などのどこにでもいる菌が人食いバクテリアと化すことがあるのです。

普通の溶連菌などの感染が、突然重症化するのが人食いバクテリアと呼ばれています。

この感染が近年増加傾向にあり、2015年から2016年にかけて過去最多とされているのです。

 

感染したらどうすればいい?

・早期の受診が生死を分ける

重症化した溶連菌感染、つまり人食いバクテリアは、感染すると症状があっという間に悪くなります。

致死率も高く、死亡例に関しても発症後1日~数日で亡くなることが多いです。

そのため、感染が各細胞に回るよりも前に病院に行き、治療を開始することが必須なのです。

 

・抗生物質だけでの治療はほぼできない

菌に対する治療法というと、抗生物質での治療が思い浮かぶかもしれません。

しかし、人食いバクテリアの場合、抗生物質だけで治療ができることはほぼありません。

あくまでも治療の助けとして抗生物質を使うことはあります。

しかし、薬だけで治そうとして、結果手遅れになり、命を落としてしまうようなケースもあるといいます。

 

・基本の治療は手術

人食いバクテリアに感染した場合、手術での治療が原則です。

菌に侵されて細胞が死んでしまった箇所は、手術で取り除く以外に方法がないのです。

例えば太ももに感染が広がった場合、足を切断しなければ、どんどん菌が全身に進行してしまうのです。

重要臓器に感染が拡大すれば、その臓器を切り離すわけにはいきませんから、命を落とすことになってしまいます。

 

・個人病院よりも大きな病院へ

人食いバクテリアの治療は時間との勝負です。

また、発症例もそこまで多くないため、きちんと診断できるお医者さんがいることや設備が整っていることが重要になります。

そのため、町医者にかかるよりも、大きな病院にかかった方がよいでしょう。

 

人食いバクテリアの感染は「糖尿病などで免疫が弱い」「インフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている」などのときに起こりやすいです。

特に高齢者に多くみられるということですので、少しでも普段と違う症状を感じた場合には、とりあえず一度病院で診てもらった方がよいですね。

 

 

野生のげっ歯類から感染する「野兎病」実は怖い病気

野兎病ー「のうさぎびょう」ではなく「やとびょう」です。

かわいい名前のようですが、適切な治療を施さないと致死率の高い感染症です。

ペットとして人気があるハムスターやプレーリードッグからの感染が、海外で報告されています。

 

野生動物から接触感染する「野兎病」

野兎病は、日本の医師、大原八郎が野うさぎから原因菌を分離した、細菌(野兎病菌)による感染症です。

日本では、野兎との接触による発症が多かったため、この名があります。

海外では「ツラレミア」とも呼ばれています。

野生のげっ歯類と接触したり、その肉をさばいたりして感染することが多く、野兎の血を吸ったノミやダニからの感染、また飲み水などからも感染した例も報告されています。

とくに、北米の野兎病菌は毒性が強く、重篤化しやすいため、カナダなどでは最も危険な菌の一つとされています。

 

数個の菌でも感染する

野兎病は、感染力が強く、目の粘膜や小さな傷口だけでなく、健康な皮膚からでも感染することがわかっています。そのため、野生の兎を食した場合には、加熱が不足していると食べた肉からも感染します。

  

潜伏期間と症状

感染すると、3日から7日以内に発症します。

突然の非常に高い熱と、悪寒・戦慄、激しい頭痛、筋肉痛や関節痛など全身に激しい痛みが生じ、非常に苦しい症状になります。

野兎病だと診断され、早期に適切な治療(抗生物質の筋肉内投与)を受ければほとんど回復しますが、治療しないと3割以上が死に至ります。

 

農業従事者などに多い感染

日本では、野生の兎を食べる習慣が古くからあり、農村地域では兎を狩って自宅でさばいて食してきました。その際に、野生の兎が野兎病菌に感染していた場合、家族中が感染、発症ということが過去にしばしばありました。

大原八郎医師によって菌が発見された1925年以降、海外でも病原菌が特定され、大原医師らの見つけたものと同種だと分かりました。

1999年に千葉県で報告があって以来、日本では発生していませんでしたが、2008年から再び5例の発症が報告され、まだ過去のものではないことがわかりました。

 

輸入ペットは大丈夫か?

北米の毒性の強い野兎病菌は、野生のうさぎやリス、プレーリードッグといったげっ歯類から感染します。

ヒトからヒトへの感染はないと言われていますが、ノミやダニを介する可能性や、接触したものすべてからの感染が疑われるため、非常に警戒されています。

カナダでは、ペットのハムスターからの感染が報告されたため、2004年に国内でも動物を取り扱っている業者などに注意が呼びかけられました。

現在日本では、動物を輸入する際の届け出制度があり、基本的には感染の可能性があるプレーリードッグや、汚染が疑われる地域のハムスターなどは入ってこられないようになっています。

 

海外からの輸入動物は、現地の衛生環境がわからないものも多数います。どのような環境で飼育されていたか、その地域でどのような人獣共通感染症があるか、まではペット購入時には考えないものです。しかし、海外からのペット用動物の持ち込みによる感染症は確実に起きています。

信頼できるペットショップ選びが大切です。

(Photo by: http://www.ashinari.com/2011/12/30-355343.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

感染症に関する記事

性器のトサカに要注意!尖圭コンジローマ!放置したときのリスクは?感染予防策と治療法

   尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルスの感染によって生殖器周りにイ...

全身で炎症?敗血症の原因菌って?発症しやすい人ってどんな人?予防・治療方法とは

  敗血症と言う疾患は正式には全身性炎症反応症候群と言われる疾患です。この敗血...


常在菌が病気を引き起こす?!気をつけなければいけない常在菌とは

  細菌と聞くと感染すると病気になってしまう、毒性のあるものばかりというイメー...

カラダノートひろば

感染症の関連カテゴリ

感染症の記事ランキング

人気体験談ランキング

気になる病気・症状のひろば閲覧ランキング

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る