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乳児特有の「乳児ボツリヌス症」とは?夏前に知っておきたいO157の特徴について

はちみつ

様々な食中毒の原因の中で、ボツリヌス菌はよく知られた原因菌のひとつかと思います。

大人が感染すると吐き気や嘔吐などの症状を引き起こすボツリヌス菌。

乳児が感染した時に特有の「乳児ボツリヌス症」という食中毒をご存知ですか?

 

■大人のボツリヌス症との違い

通常のボツリヌス症は、クロストリジウム属のボツリヌス菌という最近が作り出す毒素(ボツリヌス毒素)を摂取することで起こる食中毒です。ハムやソーセージなどの食肉加工品や、缶詰やレトルト食品などが原因となってのボツリヌス食中毒が多く報告されています。

しかし、乳児ボツリヌス症はボツリヌス毒素の摂取ではなく、ボツリヌス菌の芽胞を摂取することで起こるものです。

ボツリヌス菌の芽胞の状態では毒性はありませんが、乳児の体内に入ると発芽して毒素をつくり、症状を引き起こします。

乳児はまだ腸が未発達で長さも短いために中毒症状を起こすとされています。

 

■乳児への感染経路

乳児へのボツリヌス菌の感染経路のほとんどが、蜂蜜を食べたことによるものです。

ボツリヌス菌とボツリヌス毒素自体は、十分に加熱することで無毒化することができますが、芽胞の状態のボツリヌス菌は非常に熱に強く、一般的な加熱殺菌処理ではほとんど影響なく、そのまま残ってしまいます。

よって、生の蜂蜜はもちろん、加熱殺菌をした蜂蜜であっても、ボツリヌス菌の芽胞はそのまま乳児の体内に入り、その後発芽して毒素を作ってしまいます。

 

■症状と対処方

乳児ボツリヌス症の主な症状は、便秘や吐き気などの消化器系の症状や、それに続く全身の脱力症状が起きることが多いようです。首の据わりが悪くなるなどが報告されていますが、これらの症状によって命が危険にさらされることはほぼありません。

 

 

乳児はまだ体は機能が未発達であり、私達大人にとっては何の影響もないであろうことでも、病気の原因になりかねません。

もちろん大人も衛生管理や生活習慣等に気をつけることが日々大切ですが、乳児のまわりの環境や口に入るものは特に気をつけるようにしましょう。

 

 

自家製瓶詰を作る時は「ボツリヌス食中毒」に要注意!

「土の中にいる殺人鬼」の異名をもつボツリヌス菌。ごく少量の菌が作る毒素でも人を死に至らしめることからそう呼ばれるようになった恐ろしい菌ですが、土壌に分布しているため、世界中いたるところに存在しています。

 

■ボツリヌス食中毒の原因で多いのは…

ボツリヌス菌は皆さんの足元の土壌や、田んぼや海・湖・沼などの底の泥の中にも生息している菌です。ガーデニングや家庭菜園などで土に触れ、その後十分に手洗いがされていないと、口から菌が入り込むことがあります。また、野菜についた土を十分に取り除かないまま、生で食した場合にも菌を取り込んでしまう原因となるでしょう。

そのほか、ボツリヌス食中毒の原因として多く見られるのが、缶詰や真空パックの食品からの感染です。大抵の場合、缶詰や真空パックのように空気に触れないようにしてしまうと、菌は生存・増殖できないのですが、ボツリヌス菌のような嫌気性の菌の場合には、空気がなくても増殖してしまいます。ボツリヌス菌は消毒剤や酸にも強いため、調理された魚の缶詰や真空パックなどでも、パックされる前に菌に汚染されていると、中で増殖し毒素を作ってしまいます。

 

■「自家製食品は安全」は正しい?

買ってきた食物には何が入っているかわからないから、自家製のものなら安心!というようなことを耳にすることがあります。

確かに、食品添加物等に関してはその通りかもしれません。

けれど、食中毒の原因となる菌に関してはどうでしょうか?

特にボツリヌス菌のように、消毒剤や酸に強く、特殊な構造の芽胞の状態だと長時間かけて高温で熱しても死滅しないような菌の場合は、一般家庭で殺菌するのは難しいといえるでしょう。

新鮮な食材を十分に洗い、加熱して食べる分には大丈夫であっても、瓶詰めで保存するような保存食だと危険です。ボツリヌス菌やその毒素は数分の煮沸で無毒化できますが、芽胞状態では生き残ってしまい、のちに発芽・増殖して毒素を作り出してしまいます。

 

■対処法は?

それでもやっぱり、家庭菜園や自家製ジャムなどの保存食も楽しみたいですよね。

では何に気をつければよいのでしょう?

予防法としては、次のようなことがあげられます。

 

・新鮮な食材を使用する

・流水で十分に洗う

・できる限り加熱処理をする

・食塩・砂糖の量を控えすぎない

・可能ならば亜硝酸ナトリウム等の添加で菌の増殖を防ぐ

・製造中や保存中、開封時にバターに似た匂いがしたら食べない

 

 

食品を保存する場合には10℃未満に保って保管することも菌の増殖を防ぐためには有効とされています。調理法・保存法にしっかり気をつけましょう。

 

 

欧米ではソーセージ食中毒~ボツリヌス菌~

他の細菌性食中毒と異なり、ボツリヌス菌による食中毒は、いきなり神経症で始まり、しかも致死率が20%以上にも上っています。

  

ボツリヌス菌とは

ボツリヌス菌は土、泥中、湖底あるいは海底なおに芽胞として存在しています。カン詰め、ビン詰め、真空パック、ハム、ソーセージなど、全ての嫌気状態にであうと芽胞から普通の型の細菌に変化して、増えだします。

 

熱に強くて100℃1時間、120℃10分にも耐える性質です。

 

ボツリヌス菌は、A~Gまで7型あり、A~Fはヒトの中毒、CDは動物に中毒をおこします。魚にかたよる日本は、E型に罹る確率が高いといわれています。

 

 

ボツリヌス食中毒の原因

日本の海岸の砂浜などにはE型のボツリヌス菌が住み着いていて、魚にくっ付いて紛れ込むことがよくあるわけです。

 

わが国では、北海道・東北地方で好んで食べられるいずしやきりこみ、熊本で有名な郷土料理からし蓮根の真空パックも問題になっています。

 

症状

食後2~40時間後に、眼瞼下垂、複視、瞳孔の拡大、嚥下困難、構音障害、さらに便秘や尿閉、重症の場合は呼吸筋の麻痺により死亡することもあります。

 

 

治療

でるだけ早く馬の抗毒素血清で、毒素を中和します。

 

予防

1,カン詰め、真空パックの腫れあがっている食品は避けます。

2,ビン詰、カン詰、真空パック、腸詰は加熱してから食べると安心です。(80℃10分で失活性化します)

3,まな板やふきんは清潔にしておきます。

4,食前の加熱や冷凍保存をします。

 

 

嫌気性菌であるボツリヌス菌に感染する機会は少ないですが、毒性の強い菌なので十分に気を付けましょう。

 

 

人から人への感染も!非常に強い感染力をもつO-157の特徴とは

「出血性大腸菌O-157」と、よく聞いたことがある名前としては、O-157だけではなく「出血性大腸菌」という名称もくっついて聞いたことがあると思います。正しくは「腸管出血性大腸菌」ですが、この腸管出血性大腸菌O-157とは何なのでしょうか。

 

 

腸管出血性大腸菌とは

大腸菌とは人をはじめ、家畜、その他動物の腸内にいる常在菌です。ひと口に大腸菌と言ってもその種類は様々で、ほとんどの大腸菌は無害です。しかし、いくつかの大腸菌は人に下痢などを起こすものがあり、これは原病大腸菌と呼ばれています。この原病大腸菌の中には、腸管出血性大腸菌のように、毒素を作り出し、腸炎や溶血性尿毒素症症候群を起こすものがあります。

 

腸管出血性大腸菌O-157

上記のように、腸炎などを引き起こす腸管出血性大腸菌の中にも種類があり、この中の一つがO-157です。このO-157はしばしば家畜の糞便中から見つかります。これが飲食物を汚染することによって人の口に入り、感染を起こします。ちなみにO-157が家畜の体内にあっても、家畜は症状を出さないことが多いため、見ただけでは保菌しているかどうか分かりません。

 

O-157の特徴

O-157は腸管出血性大腸菌の代表的な細菌です。腸管出血性大腸菌はベロ毒素というものを作り出し、腸炎などの様々な症状を引き起こします。O-157の感染力は非常に強く、一般的な食中毒の原因菌が10万個から100万個以上の菌を摂取しないと食中毒が発症しないのに対して、O-157の場合は100個から1000個ほどの摂取で発症すると言われています。また食中毒であるにもかかわらず人から人へ感染する可能性があることも感染力が強いと言われるゆえんです。

 

 

腸管出血性大腸菌は他にもO-26やO-111、O-128のように様々種類がありますが、その中でもO-157が腸管出血性大腸菌の起こす食中毒の内の6割から8割を占めます。感染後の死亡例もありますので、適切な対応が必須な食中毒です。

 

 

死亡リスクもある!?夏前に知っておきたいO157の特徴について

夏は楽しい季節ですが、同時に食中毒には注意したいもの。特に最近ニュースなどでもたびたび報道され、死者も出ているO157について、夏が来る前にしっかりと理解しておきましょう。

 

O157とは

O157は大腸菌の一種で、O抗原が157番であることから、O157という名称で呼ばれています。大腸菌そのものは、その名前の通り大腸に生息する菌の総称で、ほとんどが人体にとって無害です。

しかしながら、中には人体に有害な病原性大腸菌があります。その中でO157は腸管出血性大腸菌と呼ばれる種類に属します。

 

O157の強い感染力

O157は感染力の強さがその特徴で、わずか100個程度のO157がカラダに入っただけでも食中毒の症状が発生します。通常の食中毒原因菌だと100万個以上であるのと比べて、はるかに強い感染力です。

 

O157の強い生存能力

O157は生存能力が高いことでも有名です。まず低温にも強いため冷蔵庫の中でも生きることができます。

また、酸性にも強いため口から食物などと一緒に入ったO157が胃酸に負けることはありません。

 

感染経路

O157の感染経路としては、牛や羊、豚などの肉をまず挙げることができます。

これらの動物の大腸をすみかにしているため、食肉用に加工する際に大腸にいたO157が肉の部分に付着する可能性があります。また、人から人への感染も確認されており、できるだけ発症した人間に接触しないことが重要です。

 

唯一の弱点は熱

O157の弱点は熱です。75度以上で1分間加熱すれば死滅します。そのため、焼肉などを食べるときは、しっかりと加熱して食べることが重要なのです。

 

O157は少量でも感染することから、非常に感染力の強い食中毒原因菌の一つです。

初夏から初秋にかけて猛威を振るいますので、くれぐれも気をつけましょう。

 

 

子どもがかかりやすい!腸管出血性大腸菌が持つベロ毒素が引き起こす病気"HUS"に気をつけて

腸管出血性大腸菌の問題となるのが、ベロ毒素というものです。このベロ毒素とはいったい何なのか、そしてそこから起きるHUSという現象について、見ていきます。

 

●腸管出血性大腸菌の症状を出すベロ毒素

ベロ毒素はタンパク質の一種で、赤痢菌の毒素と似ているという特徴も持っています。

腸管出血性大腸菌に感染すると、出血を伴う下痢が出るのですが、その原因となるのがベロ毒素です。

つまり、腸管出血性大腸菌による感染症の、直接的な原因と考えてください。

ベロ毒素は主に下痢を引き起こしますが、それだけではなく全身にも影響を与えることがわかっています。

血液中に吸収されることで、全身をくまなく回ることが出来るのも、ベロ毒素が持つ特徴のひとつです。

 

●ベロ毒素が引き起こすHUS

今度は、HUSというものについてですが、正式名称は溶血性尿毒症症候群という名前です。

腸管出血性大腸菌感染の際だけではなく、赤痢菌に感染したときも、HUSが起きる可能性があります。

このHUSですが、腸管出血性大腸菌感染に一般的にみられる下痢や腹痛とは違い、貧血などが出てくるのが特徴です。

人によっては全身性の重篤な症状に陥り、意識障害などを起こすケースもあります。

どちらかといえばもともと免疫力の弱い子供が、HUSにかかりやすいと言われています。

 

HUSを防ぐためには、何と言っても腸管出血性大腸菌感染症そのものを防ぐのが有効な手段です。

腸管出血性大腸菌感染症は、一般的な加熱処理などで十分対応できる感染症です。

夏だけではなく1年を通して、感染症には十分注意する意識を持って生活するようにしてください。

また、ひどい水様便や血便が出たら、すぐに病院へ行って治療を受けてください。

 

(イラスト by: http://www.irasutoya.com/2013/05/blog-post_4357.html )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-09掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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