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生活習慣病

痛風予防に良いもの、気をつけるものとは 無酸素運動やクエン酸の効果、注意が必要な市販薬とは?

 

過労によるストレスや過度な無酸素運動が痛風の原因にもなり得る!

 

痛風という病気について多くの方が、病名は知っているけれども具体的な対処法を知らない、という場合が多いと聞きます。痛風と運動について学んでみましょう。

 

痛風の原因は??

痛風と言えば、良く発症の原因とされるものにビールなどのアルコールに多く含有される「プリン体」の過剰摂取が挙げられていますが、この原因以外にも、無酸素運動が原因で疲労物質の乳酸が過剰に蓄積し、体内が酸性に傾くことで尿酸の溶解度が低下して、結晶化し痛風発作を引き起こす可能性があると言われています。

 

この危険因子を持つ方の例として、30代~50代の仕事をバリバリとこなす様な男性に痛風発症の傾向があると言われています。気質的には競争心や責任感が強く、常に忙しさを求めているような方は、仕事で溜め込んだ精神的ストレスを、肉体的に活動することで解消しようとする傾向が強いと言われます。その結果、大食いや大量の飲酒、また過度なウェイトトレーニングや激しいスポーツなどでストレスを発散させようと頑張り過ぎ、乳酸値が上昇して痛風を引き起こす可能性があるとされています。

 

痛風は尿酸値が低値なときであれば十分改善の余地がある病気です。しかし一度発作が出るほど悪化すれば、一生投薬治療を行う必要があるなど困難を伴う病気となります。ですのでまだ尿酸値が正常~低値のときに、適切な対処法によって未然に防ぐことが非常に重要であると言えます。

 

痛風の初期症状とは?

痛風の明確な初期症状と言うものは無いとされています。多くは健康診断などの検査によって血清尿酸血が7.0mg/dl以上であることから発見されるケースがほとんどのようです。中期症状としては、よく知られている親指の付け根の腫れと激痛が起こるのが特徴です。痛みは2~3日で軽くなり、1~2週間で治まるため、治療を受けずに放置する場合が多いようですが、数年経過して再発した際に、関節の変形や機能障害が出現したり、さらに悪化すれば尿酸塩が沈着して尿路結石や腎障害、虚血性心疾患などを引き起こす場合もあり、疑わしい場合には、早期に診断と治療を受ける必要があります。

 

尿酸値はどの程度から治療が必要?

尿酸値は以下の基準によって4段階に分けられます。7.0mg/dl以上になると、高尿酸血症の診断名がつきます。

 

◆正常値 7.0mg/dl以下 

◆軽度 7.0mg~8.0mg/dl以上

◆中度 8.0mg~9.0mg/dl以上

◆重度 9.0mg/dl以上

 

多くは9.0mg/dl以下であれば、食事改善や運動療法などにより、治療が効果があると言われています。それ以上では、発作の有無に関わらず、投薬治療が推奨されています。10.0mg/dl以上もの高値になると、約30%もの人が5年以内に痛風発作を引き起こすと言う報告があります。

 

痛風の痛みはなぜ起こる?

尿酸は、pH7.4(体内基準値)の環境において、約7.0mg/dl溶解すると言われています。この7.0mg/dlは上記のように高尿酸血症になるかどうかのボーダーラインなので、体内pHが少しでも酸性に傾くとすぐに尿酸が「結晶」として析出してしまいます。この尿酸結晶が関節等に蓄積して、白血球など免疫細胞に異物と見なされ攻撃を受けることで、大量の活性酸素が放出されます。これが痛みの原因になっているようです。

 

痛風になると激しい運動は出来ない?

痛風になると、乳酸の蓄積を回避することから、一生激しい運動や筋トレが出来ないのかと思われがちですが、トレーニング方法を工夫すること(クーリングダウンを効果的に摂りいれること)により、ある程度乳酸値をコントロールすることが出来ます。

 

<無酸素運動で作られた乳酸が尿酸値を上昇させる仕組み>

無酸素運動は有酸素運動とは異なる代謝経路を摂り、筋肉に蓄えられたグリコーゲン(糖質)を一気にエネルギーに変える際に、乳酸を産生してしまいます。この乳酸は腎臓においてURAT-1というトランスポーターと交換されて排出されると同時に、尿酸の再吸収を促進させてしまいます。このことから、乳酸濃度が高い=尿酸値が上昇する原因になります。

 

<乳酸値を低下させる方法とは?>

増加した乳酸は、時間が経過すれば自然に低下しますが、痛風の場合できる限り短い時間に抑える必要があります。

 

1)無酸素運動を行った後に『有酸素運動を行う』

無酸素運動後に安静を保つより、有酸素運動(筋血流量の増大)を行った方が血中乳酸値が早く低下する。

 

2)ストレッチを念入りに行い、血流を促進させる

20分程度の念入りなストレッチによって、血流が促進され、乳酸が放出される。また、アイシングも効果的であるとされる場合もある。

 

3)水分を十分に補給する。

汗には尿酸は排出されないので、濃度が高くなり痛風発症に繋がる。痛風を罹患している場合は一日2リットル程度必要とされるが、運動後はより小まめに多く水分補給をする必要がある。

 

最後に

上記でも述べましたが、痛風は尿酸値が9.0mg/dl以下の値であれば、投薬治療を受けずに改善される見込みがあります。多くは、初期段階に痛み症状が無いため、軽視してしまいがちですが、一旦発症すると一生投薬治療を行わなければならない場合も考えられます。日常的にウェイトトレーニングを行っているという方も、工夫次第では乳酸を除去でき十分発症を防ぐことが出来ますので、面倒と思わず、運動後のストレッチまでをひとつのサイクルとして捉え、行うことが必要なのではないかと思いました。

 

痛風予防にクエン酸!

クエン酸というと、最近は洗剤に含まれる成分というイメージが強いのではないでしょうか?クエン酸というのはお酢、梅、柑橘系の果物など、酸っぱい系の食べ物に含まれる酸味成分です。酸味は疲労回復効果があるとされていますが、実際人の体に効果があるのはそれだけではありません。

 

クエン酸の効果

疲労回復(体を弱酸性にする)

抗酸化作用

血液をサラサラにする

肝機能を高める

 

痛風を発症している人は高脂血症を併発する恐れもあり、余分なコレステロールによって血液がドロドロになりがちですから、血液をサラサラにしてくれるというのはおさえておきたいですね。薬の副作用によって影響を受ける恐れのある肝機能を高めてくれることも嬉しい効果です。ただ、ここでは一番上の働きに注目します。

 

痛風の原因である尿酸は尿に溶けて体外に排出されます。しかし、尿酸は尿を酸性にしてしまいます。それによって、尿酸が溶ければ溶けるほど尿酸が溶けにくくなるという現象が起きます。ここで登場するのがクエン酸で、クエン酸は強酸性を弱酸性に中和してくれる働きがあります。クエン酸で弱酸性になった尿であれば尿酸が溶けやすくなり、体外に排出され、痛風予防に役立ちます。

 

ちなみにクエン酸は「酸」とつきますが、クエン酸が分解されると尿はアルカリ性になります。実際に臨床の場でも処方される尿のアルカリ化薬にもクエン酸ナトリウムやクエン酸カルシウムといったものが含まれています。

 

 

予防的にクエン酸を摂取していて、尿酸値が下がったと効果を実感する人は多いようです。飲料で摂取も出来ますし、タブレットなどの形でもありますし、何より普通の生活の中でお酢などから摂取することもできますので、気軽に実践できるのではないでしょうか。

 

意外な盲点かも!!尿酸値が高い人は、発作予防のために「市販薬」にも気をつけて!

ビールを手に取るとき、「プリン体0」のビールを選んでいますか?普段から水分を多めに摂るようにしているでしょうか?

こうした人はおそらく痛風への予防意識が高いのだと思われます。

 

 

 

痛風発作を予防!どんなことに気をつけている?

「尿酸値が高いから生活習慣に気をつけましょう」と言われて、痛風予防のためにしていることはありますか?

尿酸値が高い状態はなかなか実感できないものなので、そのまま過ごしてしまう方もいるかもしれません。

ですが、痛風は一度発症したら治らない病気です。そのため、「予防」に力を注ぐことは大きな意味があります。

 

適度な運動や、食生活の改善、ストレス発散など、痛風予防としてできることはたくさんあります。そんな中、見落としがちな痛風発作予防があります。

 

薬剤の影響で尿酸値が上昇!?

市販されている薬剤の中に、尿酸値を上昇させてしまうものがあるのを知っていましたか?知らないで市販薬を購入して、知らないで服用し、結果尿酸値が大きく上昇してしまったということになるかもしれません。

 

・サイアザイド系(チアジド系)降圧利尿薬

…フルイトラン・ダイクロトライドなど

 

・ループ系利尿薬

…ラシックス・ルネトロン・ダイアート・ルプラックなど

これらは利尿薬で、尿の排泄を促す薬剤です。これらの薬剤によって、尿酸の排泄が抑制されてしまうという働きがあります。

ただそれ以上に、排尿によって循環血液量が減少し、相対的に尿酸値が増えてしまうことが大きな原因と考えられています。

 

・喘息治療薬のテオフィリン(テオドール)

この喘息の治療薬にも、尿酸値を上昇させる働きがあります。

ただテオフィリンを長く服用している方が高尿酸血症になっても、テオフィリンの服用を止めることが難しいこともあります。その場合には尿酸の生成を防ぐ薬を併用するなどします。

 

・アスピリンなどのサリチル酸製剤

…バファリン・エキセドリンA錠・ケロリンなど

バファリンなどは鎮痛剤としてよく知られていますが、痛風の痛みなどには使用を避けるべきとされています。

というのも、サリチル酸製剤は尿酸の排泄を低下させるため、尿酸値を上げてしまいます。

その中でもアスピリンは少量だと尿酸値を上昇させ、大量だと尿酸値を低下させると言われています。

 

市販薬だから自分で注意!

尿酸値が高めというくらいでは、まだまだ痛風の自覚がないかもしれません。ですが、尿酸値は目に見えて実感できない分油断しやすく、すこしのきっかけで発作を起こしてしまうかもしれないのです。

特に市販薬を購入する際には、自分で十分に注意し、薬剤師の方などに相談しましょう。

(photo by:http://pixabay.com/ja/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81-%E7%A7%8B-%E8%87%AA%E7%84%B6-%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-63869/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-12掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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