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マラリア危険地域に行く前に 知っておきたい「スタンバイ治療」とは

 

東南アジア、南アジア、オセアニア、アフリカ、中南米などマラリアの流行地の中には日本人が旅行あるいは、仕事で赴くような場所があります。

 

 

数日の遅れが命取りに

マラリアに感染した可能性がある場合、感染症の専門医をすみやかに受診することが必須です。なぜ専門医でなければならないのかというと、誤診などの恐れがあるためです。マラリア感染に慣れていない医療機関では誤診や診断が遅れる可能性が大いにあります。もし感染したマラリアが熱帯熱マラリアだった場合、数日の治療開始の遅れが命に関わります

 

マラリア診断

マラリアの診断には血液採取が必要です。血液を少量採取し、血液塗抹標本を色素で染め、赤血球の中に入り込んでいるマラリア原虫を探す方法が一般的です。特にこの検査で重篤化する熱帯熱マラリアと他のマラリアを区別することがとても重要です。この顕微鏡検査による判定は熟練を要するもので、慣れていない人でなければ難しい検査です。そのため最初から専門医を受診することが大切なのです。ただ最近では、顕微鏡検査の難しさからマラリア原虫の抗原を検出する簡易迅速診断キットもあり、途上国などで普及してきましたので、こうしたキットがあれば専門の検査が可能になります。

 

スタンバイ治療

場合によっては、マラリアに感染した可能性があってもすぐに専門の医療機関を受診できないこともあります。たとえば、山奥の僻地でマラリア感染の疑いがある場合、原因はマラリアとしてしまって抗マラリア薬を飲み、病院を受診するまでの時間を稼ぎ、重篤化を防ぐと言う考えの下、あらかじめ準備していった抗マラリア薬を服用します。これをスタンバイ治療というのですが、このスタンバイ治療を行う場合、

流行地に入ってから数日以上が経過している

37.5度以上のマラリアを疑わせる熱がある

24時間以内に医療機関を受診することが不可能

服用後できるだけ早く医療機関を受診する

これらの条件が満たせる場合にのみ実施してもよい治療方法とされています。ただし、スタンバイ治療は抗マラリア薬の副作用の問題や、その後の治療の選択肢が狭まってしまうということもあり、専門家でも議論が分かれるところです。

   

特に僻地に赴く場合、これらの可能性を考慮した上で万全の準備をして滞在することが重要です。

  

(Photo by: [//www.ashinari.com/2012/12/07-373878.php])

 

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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