カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 感染症 >
  4. 基礎知識 >
  5. 気道に菌が住みつく?免疫機能の衰えにも関連する慢性気道感染とは

気になる病気・症状

気道に菌が住みつく?免疫機能の衰えにも関連する慢性気道感染とは

 

慢性感染症とは急性感染症の対となる言葉です。慢性感染症とはその名称の通り、慢性的に症状が進んでいく感染症で、感染してから症状が出るまでの期間が長く、非常に緩やかで、症状が出てから経過していく過程も緩慢な感染症のことを指します。慢性感染症の例としては結核やハンセン病などの疾患や、気管などの特定の場所の感染を繰りかえすような疾患もあります。

 

 

防御機能で体外からの菌をブロック

気道は空気の通り道です。そのため、呼吸をしている限り、常に空気中に含有されている病原菌にさらされ続けている状態です。そんな状態で気道がこれらの病原菌に感染されないのは、人間の体に元々備わっている防衛機能のおかげです。血液中の白血球のように、体外から侵入する病原体から体を守るために働くのが、人間の持っている生体防御機構なのです。

 

気道に菌が住みつく

さて、鼻腔から喉頭までの上気道と言われる場所には、普段からそこに住み着いている常在菌と言うものがいます。しかし、気管から下の下気道と言われる場所にはこの常在菌はおらず、常に無菌状態に保たれています。そのため、体外から病原菌が運ばれてきても線毛などの運動によって、病原菌は即座に気道の外へ排除されることとなり、菌が住みつくことはありません。しかし、基礎免疫が落ちてしまうと、この防御機能が低下してしまいます。そうすると無菌であるはずの下気道に菌が常在してしまい、慢性的に感染が繰り返すようになります。この状態が慢性気道感染と言います。

 

慢性気道感染症の例

慢性気道感染症になると、慢性気管支炎気管支拡張症びまん性汎細気管支炎などの疾患にかかります。

 

特徴的な症状

これらの疾患は全て痰(たん)を伴う疾患です。慢性の炎症により痰が生じるのです。また、びまん性汎細気管支炎のほとんどと、慢性気管支炎・気管支拡張症の何割かが蓄膿症を伴う症状が生じます。

 

 

 

このように人の免疫機能の衰えによって、体内で感染源となる菌が常在するようになり、感染を繰り返すようになるのも慢性感染症のひとつです。特に機能が衰える高齢者は注意が必要です。

 

 

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2009/07/23-025051.php?category=266])

 

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

基礎知識に関する記事

感染経路が食品だけとは限らない!腸管出血性大腸菌の感染は「動物から直接」もある!?

  「O157」というと、夏に注意するべき感染症というイメージがあると思います。...

溶連菌感染症の簡易診断基準『センタースコア』とは?

溶連菌(A群溶血性レンサ球菌)は、咽頭の感染症の中でも唯一抗生物質の治療が推奨...


腸管出血性大腸菌に感染した場合の治療法は?

  腸管出血性大腸菌に感染すると下痢や腹痛に悩まされ、脳症などの後遺症を残す結...

欧米を中心に術後の『免疫増強経腸栄養剤』で、術後感染症が低下する報告!

従来、日本の治療方針の基本として、薬物治療が中心であり、栄養摂取は特殊な作用を...

カラダノートひろば

基礎知識の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る