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加熱で予防!エンテロトキシンが引き起こす下痢症状

 

セレウス菌によって引き起こされる食中毒の症状は、そのほとんどが嘔吐型と言われる、嘔吐や吐き気を主症状とするものです。しかし、中には下痢型という下痢を主症状とする食中毒症状になることもあります。

 

 

下痢型の下痢原性毒素、エンテロトキシン

セレウス菌は溶血毒などの様々な種類の菌体内毒素を作りだします。この中で食中毒に関係する毒素が、嘔吐型の食中毒を引き起こす嘔吐毒と、下痢型の食中毒を引き起こすエンテロトキシンです。下痢型の食中毒では、食品の中に存在する菌が腸管内で増殖してエンテロトキシンはと言う毒素を作り出すことで発症します。このエンテロトキシンという毒素は分子量50000という量では、56度の温度で5分間加熱することで効力を失います。

エンテロトキシンという名称はブドウ球菌、病原性大腸菌、ウェルシュ菌の作り出す毒素と同じ名称ですが、それぞれは違った物質です。

 

エンテロトキシンによる症状

嘔吐型の症状を起こす嘔吐毒と比べると、エンテロトキシンは異なる点がいくつかあります。症状があらわれるまでの潜伏期間は8時間から16時間ほどで、嘔吐毒の潜伏期間(1時間~3時間)と比べると長いです。実際の症状は以下のようなものです。

・水のような下痢

・腹痛

・吐き気

これらの症状はウェルシュ菌食中毒に似ています。吐き気を伴うことがしばしばあり、嘔吐や発熱がまれにあります。これらの症状は多くの場合軽症で済み、症状自体も24時間以内で回復します。

 

嘔吐毒と違って加熱で予防できる

嘔吐毒は熱に強く、調理時の加熱では死滅することは困難です。しかし、上記のようにエンテロトキシンは56度で5分の加熱によって効力がなくなるので、調理時に十分に加熱することで予防できます。

 

 

セレウス菌は様々な毒素を作り出すため、免疫機能が低下している人は菌血症、心内膜炎、髄膜炎、肺炎などを起こすことがあります。加熱によって予防できる面もありますので、他の食中毒予防と同様の対策も効果があります。

 

 

 

(Photo by: [//www.ashinari.com/2013/08/17-380976.php])

 

著者: Roddyさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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