カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 血液・血管 >
  4. 白血病 >
  5. 『白血病』と診断されるまでの流れとは?

気になる病気・症状

『白血病』と診断されるまでの流れとは?


白血病とはどのような病気か?

 

皆さんは、白血病という病気をご存知でしょうか?白血病は良く「血液のがん」という言い方をされますが、実際どの組織に何が起こってがんが発生しているのか良く分からない、という場合も多いのではないかと思います。通常の血液が出来る仕組みとは、骨髄内にて造血幹細胞という全ての血球のおおもとの細胞が成熟していき、<赤血球、白血球、血小板>として一人前の血球となってから血液内へと移行していきます。しかし、その過程において血液細胞が「がん化」することで、異常な白血病細胞が次々に増殖していきます。その結果、

 

◆白血病細胞の増殖によって、正常な血球が成熟するスペースを奪われそれぞれの<赤血球、白血球、血小板>産生数減少により、貧血症状、易感染症状、出血症状が出現。

 

血液内にがん化した細胞が入ることで、血流を通じ体内の様々な組織に浸潤して障害を起こす


などの症状が現れます。

 

新薬の登場によって、治癒率は飛躍的に上昇している

 

白血病と聞くと「不治の病」というイメージが非常に強いと思われますが、現在では様々な治療法の改善や新薬(分子標的薬など)が開発されることなどにより、過去と比較すると飛躍的に治癒率も上昇したと言われています。

 

国立がん研究センターの「がん統計」によると、日本国内において1年間のうち新たに白血病にかかる方は9,032(2005年時点)、白血病で亡くなる方は7,896(2009年時点)と報告されています。この数値は患者の方にとってはずいぶん低いと思われるかもしれませんが、過去の成績から見ていくと非常に上昇していることが分かります。


慢性骨髄性白血病などにおいては、慢性期言われる初期の状態で化学療法において治療すれば寛解率が高いと言われています。ですので、初期症状と言われる<貧血・易感染・長引く発熱・出血・あざ>などの症状が見られ、白血病の疑いが見られると思われた際には、内科にて血液検査をまずは受けてみることが高い治癒率に繋がります。

 

以下では、問診などの診察を受けてから白血病と診断されるまでの流れについてご説明したいと思います。

 

白血病と診断されるまでの流れとは?

 

上記のように、初期症状と言われる<貧血・易感染・長引く発熱・出血・あざ>などの症状が出現し、内科を受診すれば、問診や血液検査などから始められ、最終まで進むと全部で5段階の検査を受けることが必要になります。

 

<診断までの流れ>
1)問診・触診
2)血液検査
3)骨髄穿刺
4)染色体検査
5)遺伝子検査


1)問診・触診
「貧血や長引く発熱」など、気になる自覚症状があれば医師に伝えます。触診では、リンパ節や腹部(肝臓や脾臓の状態把握)を調べます

 

2)血液検査
採血を行い、血液を顕微鏡で見て「赤血球、白血球、血小板」など血液細胞の数、大きさ、形などの状態を詳しく調べます。また、血液中の「LDH(乳酸脱水酵素)、尿酸値、血液型」などについても調べます。
白血病と疑える症状が見られれば、骨髄検査へと進みます。

 

3)骨髄穿刺(せんし)
腸骨(腰の骨)や胸骨(前胸部中心の骨)に局所麻酔を行い、針を骨に刺して中心部から骨髄液を採取し「骨髄液」を採取する、「骨髄穿刺」を行います。採取した骨髄液は顕微鏡で調べられ、細胞の形や数などに異常がないか調べます。未熟な白血球(芽球)の数が基準値以上に増えている場合、白血病であると診断されます

 

4)染色体検査
骨髄穿刺によって採取した骨髄液を使用し、骨髄細胞に含まれる染色体に異常がないかを調べます。例で言えば、慢性骨髄性白血病ではほとんどの症例において、「フィラデルフィア染色体」という染色体異常が見られると言われています。今後の治療方針を決めるために、白血病のタイプと、どのような染色体異常があるかを調べることが必要になります。

 

<白血病の4つの種類について>

白血病には、「進行の速さ(急性または慢性)」と「がん化した細胞のタイプ(骨髄系細胞またはリンパ系細胞)」の種類によって4種類◇急性骨髄性白血病◇急性リンパ性白血病◇慢性骨髄性白血病◇慢性リンパ性白血病、に大きく分けることが出来ます。罹患率が最も高いのは「急性骨髄性白血病」で、全体の約60%を占めていると言われています。

 

5)遺伝子検査
遺伝子検査は上記で採取された血液や骨髄液を使って行われ、「RT-PCR法」や「FISH法」と言われる方法によって行われます。慢性骨髄性であるか急性骨髄性であるかと言った白血病の確定診断が行われ、予後の予測や治療方針(抗がん剤の種類、投与スケジュール)などが決められます。

 

最後に

 

白血病は適切な治療開始時期と治療法が受けられれば、高い治癒率を得られる場合も多くあります。白血病の発見は、別の病気で受診した際に思いがけず、という形での発見が多いとされていますが、普段から白血病の初期症状を頭に入れておくことで、いざと言うときに早期に対応することが出来ます。原因不明の長期の発熱症状や貧血症状などが出た際には、まずは血液検査を受診するという心構えが、知らずに重篤な段階に進行することを防ぐことに繋がります。

 

(photo by://pixabay.com/ja/%E8%A1%80%E6%B6%B2-%E8%A1%80%E6%BC%BF-%E8%B5%A4%E3%81%84%E8%A1%80%E6%B6%B2%E7%B4%B0%E8%83%9E-%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%9E-%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87-%E3%81%8A%E5%A4%A7%E4%BA%8B%E3%81%AB-%E8%A1%80%E6%B6%B2%E7%B4%B0%E8%83%9E-75302/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

白血病に関する記事

白血病によい食事

急性白血病に慢性白血病、どちらも骨髄で血球の増殖がコントロールを失った状態です...

慢性白血病とは

  「急性白血病」という病気は、耳にする機会も多いと思います。 急性があ...


長引く発熱、貧血症状には、血液検査が重要~早期白血病の発見へ

白血病とはどんな病気か? 白血病という病気についてご存知でしょうか?白血病...

慢性白血病による脾腫

  ◆ 慢性白血病とは 白血病のうち、未熟な造血細胞が増殖する急性白血病...

カラダノートひろば

白血病の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る