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気になる病気・症状

マールブルグ病:エボラ出血熱に似た感染症

 

エボラ出血熱はその恐ろしさで有名になりましたが、それより前に同じような症状で発見された病気があります。

 

それが、マールブルグ熱です。

 

ドイツで見つかった「マールブルグ熱」

1967年、ドイツのマールブルグとフランクフルト、ユーゴスラビアのベオグラードで、ポリオの研究のためにウガンダから輸入されたアフリカミドリザルと接触した研究者が、次々と高熱に倒れました。

25人が発症、7人が命を落としています。

また、患者に接触した医療関係者6人も、死には至りませんでしたが二次感染が確認されました。

最初の発生地にちなんで「マールブルグ熱」と呼ばれていますが、アフリカから持ち込まれた輸入感染症であり、人獣共通感染症です。

 

4回のアフリカでの発生

マールブルグ熱は、エボラ出血熱同様、通常自然界のどこにいるウイルスなのか、わかっていません

アフリカミドリザルも一過性の宿主で、ヨーロッパでの感染例以外には、サルは関係していません

どのような経路で人に感染するのか、現在も調査が進められていますがわかっていません。

 

1975年 ジンバブエ:ジンバブエから南アフリカに入った豪ヒッチハイカーが筋肉痛・嘔吐・発熱を発症、6日後に出血傾向で死亡。感染源不明。サルとの接触はない。

 

1980年 ケニアケニア西部で働くフランス人が発症、頭痛・倦怠感・筋肉痛から3日目に下痢・嘔吐、1週間後に強い黄疸と吐血、大量下血で死亡。発症2週間前にコウモリが大量に生息する洞窟に入っているが、関連は不明。

 

1987年 ケニア:1980年に発症した周辺を訪れた少年が発症、死亡。

 

1999年 コンゴウガンダ国境近くで発症後死亡、検体がヨーロッパに送られてマールブルグ熱と判明。同じころ近いエリアでも同様の症状の集団発生があったと言われているが、確認されていない。

 

皮膚の紅斑が特徴

これらから、おそらく潜伏期間は3日から10日と思われますが、発症率などはわかっていません。症状はエボラ出血熱とよく似ており、突発的な発症、発熱・頭痛・筋肉痛・皮膚粘膜湿疹といった初期症状から、激しい嘔吐、下痢が起こります。

 

皮膚に留め針くらいの大きさの赤い湿疹体、おしり、腕の外側の毛根周辺に現れるのが特徴です。重症化すると、こうした赤い斑点が顔面や手足、体全体に出てきます。

 

 

まだ治療方法がない

マールブルグ熱にも感染を予防するワクチンがなく、また対症療法以外の治療法もありません

ただ、握手程度でも感染する可能性が否定できないため、介護にあたったり、医療行為を行ったりした人や家族は、感染がないと判断されるまで一定期間の監視下に置かれます。

とくに性的接触や傷口がある状態での接触はハイリスク群とされ、患者と同じように隔離された医療機関への収容が必要となります。

 

現在までに、国内でのマールブルグ熱の発生は確認されていません。

しかし、アフリカなどで感染が拡大すれば、いつ国内に来てもおかしくない状況になります。

 

差別なく、感染予防ができるように、正しい病気の理解を意識したいものです。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2009/06/20-022634.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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