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先進国の中で結核が多い国日本!?多剤耐性結核菌が増加の理由

 

戦前は死の病と恐れていた結核は、戦後抗生物質の普及とともに一掃され、過去の病気と思われてきました。

しかし、また結核感染が若い世代と高齢者を中心に増加、現在日本は先進国の中で結核の多い国となっておます。

 

結核の治療は複数の抗生物質

現在の結核の治療には、2〜4種類の抗結核薬を使います。

これは多剤併用療法と呼ばれ、なかでも中心的な治療薬が「リファンピシン」と「イソニアジド」です。

リファンピシンは、結核菌の遺伝子の合成を阻害する抗生物質、イソニアジドは結核菌の細胞壁などの合成を阻害します。この二つの薬は、単独では耐性菌が出現しますが、一緒に使うことで耐性菌の出現を回避し、効果を十分に発揮します。これにさらにいくつかの抗生物質を加え、6ヶ月程度継続して服用することで、薬剤耐性を起こさせる間もなく結核菌を体内から排除します。

 

リファンピシン・イソニアジド耐性菌は、治りにくい

結核をなおす効果が高いリファンピシンとイソニアジドに耐性がある結核菌の場合、治療はとても難しくなります。

一般的な結核の治癒率は80%ですが、この2つの薬に耐性があると、外科的な処置をしても50%程度までしか治りません。さらに、他の抗結核薬にも耐性がある超多剤耐性菌だと、治療はさらに困難になります。

 

 

国内でも見つかっている多剤耐性結核菌

現在、世界中でこうした多剤耐性菌の発生が問題となっています。

アメリカやヨーロッパ、韓国でも多剤耐性菌、超多剤耐性菌が見つかっています。

こうした薬剤耐性は、抗生物質が多用できる先進国を中心に増えており、各国ではその調査を続けています。

 

これらの薬剤耐性菌を増やさないために、個人レベルでできることがあります。

・結核の疑いがある発熱や咳があったら、すぐに医療機関を受診する

・結核と診断されたら、6ヶ月程度、医師の指導を守ってきちんと服薬する。

・自己判断で途中で治療をやめない

 

多剤療法は、途中でやめると薬剤耐性菌を生み出す結果となります。

くれぐれも、結核の治療は最後まで継続しましょう。

 

(Photo by: //www.ashinari.com/2011/08/29-349557.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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