妊娠・出産
妊娠中のアロマテラピーの楽しみ方とは?
妊娠中は具合が悪くても服用できない薬が多いことから、リフレッシュのためにアロマを取り入れる妊婦さんは多いようです。しかし、通常時と異なり、妊婦さんの体はとても敏感なので、使用においては注意が必要です。そこで今回は妊娠中のアロマセラピーの楽しみ方についてご紹介します。
アロマの使用量や濃度
妊娠中は香りに敏感になっています。そのためアロマを使用する量や濃度は、控えめにしましょう。目安は1%以下です。小さじ1杯のオイルに精油を1滴たらすくらいがおよそ1%ぐらいになります。
香りの楽しみ方
妊娠中は基本、芳香浴で楽しみましょう。安定期に入り、体調にも問題なければ、マタニティー用のアロマトリートメントを受けることやアロマバスに入ることも出来ます。
ここでは妊婦にも簡単にできる、芳香浴の方法を3つ紹介します。
1.ハンカチにしみこませる
ハンカチにアロマオイルを1滴たらすだけの、簡単な芳香浴方法です。
持ち運びが出来ますので、外出時におすすめ。特につわりの時はニオイで気分が悪くなることが多いので、外出先で嫌なニオイ感じたら、さっとアロマハンカチを使ってみましょう。
2.アロマスプレーを作る
ファブリック製品に香りをまとわすのであれば、アロマスプレーをシュッと吹きかけましょう。カーテンやソファのあるリビングや、寝室などで香りを楽しむことが出来ます。
【材料】
・無水エタノール 10ml
・精製水 100ml
・精油 20滴
・スプレーボトル
【作り方】
1.エタノールと精油をスプレーボトルに入れ、振ってよく混ぜます。
2.さらに精製水を入れ混ぜ合わせれば、完成。
精油と水は分離しますので、使用時はボトルを振ってから使うようにしましょう。また、1ヶ月程度を目安に使い切ってくださいね。
3.アロマランプやアロマオイルを使う
これらは、お湯や水にアロマオイルをたらしたものを、火や熱であたためて香りを広げて楽しむためのツール。自宅でのんびりしながら香りを楽しむことが出来ます。
アロマランプは火ではなく電球の熱を使うので、安全性が高いです。アロマポットは火を使いますが安価で手に入りますので、妊娠中の一時期だけ、という方にはお手軽にスタートできるのではないでしょうか。
他にも、風の力で香りを広げるアロマブリーズや、霧状にしてニオイを広げるアロマディフューザーなどの機器もあります。
【体験談 Pick Up】実際に妊娠中にアロマを使っていたママの声
投稿者:りかてんさん
妊娠中は基本的にはアロマディフューザーなどを使った芳香浴やお風呂で楽しみます。
悪阻などがある妊娠初期に関しては、控えたほうがいいかもしれません。 安定期に入り、お腹の張りなど体調に問題のない時はオイルを使ったマッサージもできます。 妊娠線の予防にも向いています。 念のため、かかりつけの医師に確認してから行った方が安心です。
妊娠中にオススメの精油(アロマオイル)は、柑橘系です。 柑橘系は気持ちを明るくしてくれます。 またグレープフルーツは、食欲を抑制したり、マッサージに使う場合はむくみにも効果的と言われています。 柑橘系の精油をマッサージに使用する場合は注意点があります。 柑橘系の精油は肌に使った後に日光に当たると、炎症やシミができやすくなる場合があります。
マッサージは夜に行ったり、精油をしようした部分は日に当たらないようにしてください。 精油によっては、女性ホルモンや子宮に刺激を与えるものがあるので、使用する前に1度チェックしてください。(一部抜粋)
使用できるアロマの精油の種類
妊娠中は使用できる精油に制限があります。妊娠後期には使えるけど、妊娠初期に使ってはいけないものなど、精油の持つ効果によっては使用時期が限られるものも。必ず今の自分が、使用できる種類のものであるか確認しましょう。
比較的安心して使用できるもの
ローズマリー・オレンジ・グレープフルーツ・レモンなど。
妊娠中は避けた方がよいもの
ジャスミン・カモミール・セージ・ラベンダーなど。
妊娠中は避けた方がよい精油の中には、陣痛促進の効果があるものも。そういったアロマは分娩をサポートしてくれるでしょう。
このように時期によって使える精油は変わってきますし、種類も豊富。よく分からないものは使用を控えるか、専門家のアドバイスをもとに使用するようにしてください。
出産時に使用する際の注意点
アロマの分娩サポート効果を利用できるよう、最近では陣痛室や分娩室でアロマを使用できる病院も増えています。そのため、分娩時にもアロマを使用することが出来るケースが。
しかし、子宮の働きなどに影響がある種類を使用する場合は、必ず専門家の指導のもとで行うようにしてください。
また、産後の入院中に使用する場合、同部屋の人がいるときなどは注意が必要です。部屋中に香りが行きわたるような用い方は避けるようにしましょう。
ハンカチや枕に1滴ほど垂らして使用すると周囲への影響も少なく、香りを楽しめると思います。
産後の使用について
妊娠中に楽しんだアロマを、産後も楽しみたい人もいらっしゃるかもしれません。しかし、赤ちゃんへの影響を考え、授乳期には使用できない種類があります。また、乳幼児には極力使用しないほうがいいという考えも。
どうしても使わなければならない、という場面はまず無いと思いますので、もう少し成長してから一緒に楽しむようにする方がいいかもしれません。保管場所も手が届かないところに置くなど、注意してくださいね。
効果を過信せず適量を
様々な効果が期待できるアロマですが、薬ではありませんので過信は禁物です。症状が改善しない場合はやはり病院で診てもらう必要があります。使用して体調が悪くなった場合はすぐに使用を止めるようにしましょう。
使用方法に気を付けつつ、妊娠生活に役立ててくださいね!
(Photo by:https://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部