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良性・境界悪性・悪性の3つから見る卵巣嚢腫・検査方法とは

 

卵巣嚢腫は婦人科系臓器にできる腫瘍としては、子宮筋腫と並んで最も発生頻度の高い腫瘍です。卵巣嚢腫自体は様々な種類に分かれるのですが、大きく良性、悪性、境界悪性の3つに分けることもできます。

  

良性卵巣腫瘍

卵巣腫瘍とは卵巣の中に何らかの液体がたまって、卵巣が腫れている状態になる疾患です。中にたまる液体の種類などによって割合は若干変わりますが、全体としてはほとんどが良性です。しかし、実際卵巣はお腹の中にあるものですから、腫瘍の一部を切りとって良性か悪性かを判断するということは容易にはできません。正確に判断するためには手術で摘出し、病理検査によって腫瘍を構成する細胞を見てみないと、良性か悪性かという確定は出来ません。

 

悪性卵巣腫瘍

出来た腫瘍が悪性であった場合は卵巣がんと名前が変わります。悪性の場合、初期の段階で見つかれば完治する確率も上がってきています。しかし一方で、ある程度進行してしまった段階で発見されると、そこからの治療の成果や、再発率などはあまり改善されていません。また、卵巣がんはお腹に水がたまる腹水と言った症状や、腹膜にがんが転移する腹膜播種と言った転移が起こることがあり、これによって治療が困難になるという側面があります。

 

境界悪性卵巣腫瘍

これは良性の腫瘍と悪性の腫瘍(つまり卵巣がん)の中間の性質を持っている腫瘍のことです。この場合通常は摘出手術をしてしまえば命を落とすことはありません。悪性に比べて手術後の状態は良いのですが、ごくまれに転移や再発をすることがあります。悪性の場合はリンパ節転移をするのに対して、境界悪性の場合はリンパ節転移はまれにしか起こりません。しかし、摘出手術後でも経過観察は必要になります。

 

 

生活様式の欧米化なども手伝って、日本でも卵巣がんが増加傾向にあるそうです。病気の発生原因も多岐にわたりますので、定期的な検査が重要です。

 

腹部超音波を使う!卵巣嚢腫の検査とは?

近年、若い女性の間でも増加傾向に見られる卵巣嚢腫(のうしょう)。あまり聞きなじみがなく、イメージがつきにくい病気でもあります。卵巣嚢腫とは何か?また、卵巣嚢腫を調べるためにはどんな検査が必要なのか?主にこの2つについてみていきましょう。

 

◆卵巣嚢腫とは?

卵巣嚢腫とは、卵巣に出来る腫瘍の事です。卵巣は2~3センチほどの小さな臓器ですが、卵子を排出したり、女性ホルモンを分泌するなどの大きな役割を果たしてくれています。

 

卵巣から卵子が排卵されるたびに、卵巣の表面は剥がれ、傷つき、修復して・・・と大きな変化を1繰り返している故に、卵巣は体の中で最も腫瘍が出来やすい臓器だといわれています。

 

卵巣に出来る腫瘍は大きく2つに分けられており、良性腫瘍の事を【卵巣嚢腫】と、悪性の疑いが大きい腫瘍の事を【充実性腫瘍】と言います。

 

◆卵巣嚢腫を発見するためには?

卵巣嚢腫を早期発見するためには、検査が必要です。卵巣嚢腫は初期症状を感じにくいため、自覚症状が起きたころにはすでに嚢腫が8~10センチにまで達している可能性があります。症状に気付いて病院に受診するよりも、定期的に検査を受けておくと早期発見・早期治療が可能になります。

 

定期的な検査もですし、妊娠したかも?と、産院で検査を受けて発見するケースもあります。卵巣の腫れは触診でも感じ取れるのですが内部の様子を観察するためには【腹部超音波】での検査が有効です。腹部超音波検査で、嚢腫の大きさ・場所・内容物の種類などの情報を得る事が出来ます。

 

◆卵巣嚢腫を発見した場合には?

触診や腹部超音波検査をして卵巣嚢腫の疑いがあった場合には、より正確な情報を得るために血液検査などを行います。血液検査を行うことで、嚢腫が良性なのか、悪性なのかも知ることが出来ます。

  

卵巣が5~6センチほどにまで大きくなってしまっている場合には、そのまま経過観察することは出来ません。嚢腫が大きい場合には手術が必要になりますし、場合によっては卵巣を摘出しなければならないほどの大きな手術になってしまうことも!

 

 

近年若い女性にも増えている卵巣嚢腫。理想は10代のうちから定期的に病院で婦人科検査を行うことが良いとされています。婦人科の病気とは無縁だと、思いがちの10代ですが、早期発見・早期治療には、早めに気付くことが重要です。異変を感じる前に検査をおこなっておきましょう。

 

腹部超音波検査で卵巣嚢腫だと判明!どうしたら良い?

定期的な検査や婦人科検診、腹部に違和感や吐き気などを覚えての受診・・・様々なケースで婦人科を受診し、腹部超音波検査をおこなう方がいます。その中で、超音波検査によって【卵巣嚢腫】だと判明した場合には、どうしたら良いのでしょうか?腹部超音波検査に誤診は無いのでしょうか?

  

◆卵巣嚢腫だと診断された場合には・・・

卵巣嚢腫だと診断された場合、一瞬にして頭の中が真っ白になってしまうかと思います。定期的な検査や婦人科検診などではなく、自覚症状が出て受診をされた場合なかには新生児の頭部ほどの大きさにまで大きく腫れてしまった方なども見受けられます。

 

診断後は、より精密な検査を行わなければなりません。腹部の超音波検査ではなく、経膣からの超音波検査やMRI、血液検査などを行い、嚢腫が悪性か良性か、どれほどの大きさなのか、嚢腫の正体とは・・・などの詳しい検査をすることになります。

 

◆腹部超音波検査の精度は確実なもの?

腹部超音波検査は痛みもなく、検査時間も短いというメリットがあります。お腹の表面から内部を観察するため広い範囲で観察できることもメリットの1つですが、腹部超音波より経膣超音波の方がより鮮明な画像を入手できますし、MRIや血液検査のほうがより確実な情報を得ることが出来ます。

 

腹部超音波で検査をした結果“卵巣嚢腫かもしれない”と診断されても、あくまで“疑い”の段階であり、確定ではありません。精度は技師の技量にもよりますし、検査結果通りと言いきれる保証はありません。

 

◆セカンドオピニオンも検討してみる!

受診した病院によっては、“卵巣嚢腫の疑いがある”と診断した後でも、その後の検査までに約半年かかってしまう!や、薬は処方しない、検査が出来るまでは経過観察・・・などというケースもあります。その時間、患者さんは言い表せられない絶望感や不安・悲しみに襲われてしまいます。

 

「ゆっくりしていて大丈夫なの?」「検査をする日を待っていたら進行してしまうのでは?」と不安を抱えてしまう場合には、是非セカンドオピニオンをすることも検討してみましょう。

 

 

セカンドオピニオンを受けられる場合には、しっかりと病院選びをすることがポイントです。検査結果後の治療・精密検査などがスムーズに行えるような医療施設を選ぶこと、それなりに技術・経験が豊富な医者・技師がいる病院などを選ぶことも頭にいれておきましょう。

 

女性は気をつけて!腫瘍のできやすい卵巣…卵巣腫瘍の早期発見のために自分でできるチェック方法

卵巣は臓器の中で「最も腫瘍ができやすい臓器」と言われています。またそれだけではなく、様々な種類の腫瘍ができやすいとも言われている臓器です。

 

そのため卵巣腫瘍という病気は「よく耳にするなぁ」くらいの他人事では済まない、非常に身近な病気だと言えます。

 

卵巣腫瘍はどんな病気か?

卵巣に腫瘍ができるとき、最も多い場所としては上皮(卵巣内部の表面)です。次いで胚細胞(卵子の元)などにできます。

これらの場所に腫瘍ができると、通常2~3cm程度の卵巣が腫れ、こぶし大くらいの大きさになることもあります。

 

基本的に腫瘍は左右にある卵巣の、どちらか一方に発生するものですが、しばしば両方に発生することもあります。

 

色々な種類の卵巣腫瘍

冒頭に書いたように、卵巣腫瘍は他の臓器に生じる腫瘍に比べて、発生する腫瘍の種類が多いです。

 

大きく分けるとすると、

・卵巣のう腫…ほぼ良性

・充実性腫瘍…良性と悪性の両方

になります。

 

卵巣腫瘍の約80%が卵巣のう腫であるとされており、反対に充実性腫瘍は約80%が悪性か境界性悪性(良性と悪性の中間)だとされています。悪性の卵巣腫瘍となれば、それは卵巣がんと呼ばれます。

 

卵巣嚢腫を早期に発見するためには…

卵巣腫瘍が進行して、卵巣がこぶしくらいの大きさになれば、手で触っても分かりますし、物理的な圧迫によって様々な症状が感じられます。

しかし、早い段階ではまだそうした症状は見られず、自覚症状に乏しいのが特徴です。

そうなると早期発見には「定期健診」を受けることが非常に大切になってきます。

 

特に若いうちは病気の進行が早いですから、年に1回は健診を受け、卵巣の腫れの有無を確認してもらいましょう。

 

自分でもチェック!卵巣腫瘍の症状

定期的に検診に行くことはもちろん大切ですし、確実に卵巣の状態を知れます。そしてそれと併せて重要なのが、セルフチェックです。

 

☐肥満とは違った、下腹部のふくらみを感じる(スカートなどがきつくなった)

☐下腹部の痛み、腰痛がある

☐下腹部(特に左右どちらか)にしこりのような膨らみを感じる

☐経血の量が増えた

☐不正出血が起こるようになった

☐月経痛が強くなった

☐便秘、頻尿になった

これらの症状が当てはまる場合には、卵巣腫瘍の可能性を考えてみましょう。

 

最も他人事ではない腫瘍は…?

どうしても病気のことというのは、他人事のようにとらえられがちです。しかし卵巣は最も腫瘍のできやすい場所で、悪性を生じる可能性も十分にあります。

ですから、しっかりと腫瘍の問題を自分のこととして考え、日々のチェックに、定期健診にと卵巣腫瘍に対する対策を行いましょう。

 

代表的な卵巣嚢腫の種類

卵管によって子宮とつながっている卵巣は腫瘍のできやすい場所ですが、その中でもほとんどが卵巣嚢腫という疾患です。といっても卵巣嚢腫の中にも色々な種類があり、他の場所にできる腫瘍の種類よりも多くあります。

 

 

卵巣嚢腫とは卵巣に液体がたまってできた嚢腫です。通常、卵巣に腫瘍ができると言った場合、子宮の左右にある卵巣のどちらか一方にだけ発症しますが、ケースによっては両側に同時に腫瘍が発生する場合もあります。卵巣嚢腫は良性であることも悪性であることもあり、悪性になると卵巣がんと言われます。ここでは、以下種類について代表的なものを紹介します。

 

・漿液性嚢胞腺腫(しょうえきせいのうほうせんしゅ)

無色または黄色い透明のさらさらした液体がたまる腫瘍です。卵巣嚢腫の中で最も多い疾患で、全体の4分の1を占めます。多くは良性ですが、腫瘍が大きくなっていくと子宮と卵巣を直接つなぐ2本のじん帯が、ねじれる茎捻転を起こすことがあります。

 

・奇形腫(きけいしゅ)

髪の毛や歯、骨、皮脂分泌物が入っている腫瘍です。これらは卵子のもととなる胚細胞が変化して成長してしまったもので、ほとんどの場合良性です。両側の卵巣に発症することもあり、その多くは20代から30代と言った若い年代に発症します。しかし漿液性嚢胞腺腫と同様に、腫瘍自体が大きくなっていくことで茎捻転を引き起こすことがあります。特に形成されるものが皮膚やそれに付属するものが多いというところから皮様嚢腫と呼ばれることもあります。

 

・偽粘性嚢腫(ぎねんせいのうしゅ)

ねばねばした粘性のある液体がたまる嚢腫です。卵巣嚢腫全体の5分の1を占める疾患で、しばしば巨大化し、お腹の中で袋が破け、中の液体が卵巣外に広がってしまうことがあります。これによって腹膜炎を起こし、死亡すると言ったケースもあります。良性、悪性どちらの可能性もあり、良性の場合は、茎捻転以外はさほど心配されるものではありませんが、悪性の場合急速に大きくなることがあり、体の栄養分を吸い取って、体が衰弱してしまったり、転移するなどのケースもあります。

 

 

全体としては良性であることが多い卵巣嚢腫ですが、発症する年齢などによってもその確率は微妙に異なります。

 

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2009/05/10-019839.php?category=265])

 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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