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高齢者の陰部洗浄についての基礎知識!認知症の問題行動「入浴拒否」「オムツ外し・弄便」

高齢者の陰部洗浄には、いくつかの方法があります。高齢者の身体機能や、排泄の状態によってどんな方法があるか、必要な用具についてまとめました。

 

トイレ・ポータブルトイレでの陰部洗浄

トイレやポータブルトイレでの排泄が可能な高齢者なら、排泄後にそのまま陰部洗浄をすると、後始末が簡単です。トイレのウォシュレット機能も併用すると良いでしょう。

 

濡れないよう、便座に座る前にしっかり着衣を下ろします。排泄が済んだら、軽く足を開いてもらい、シャワーボトルに入れたお湯を陰部にかけて汚れを洗い流します。

 

しっかり洗うなら、洗浄液や石鹸水を加えたお湯をかけます。前から陰部へ、少し腰を浮かしてもらい、後ろから肛門付近にもかけます。トイレットペーパーを手に巻き、軽く叩くように拭くと汚れが落ちます。

 

すすぎは綺麗なお湯をたっぷりかけ、念入りに行いましょう。最後にトイレットペーパーで水分を叩くように拭き取って、終了です。

 

ベッドでの陰部洗浄

ベッドを濡らさないよう防水シーツを敷き、腰の下に差し込み便器を入れるか、紙おむつの上で行います。可能なら、膝を立てて足を開いてもらうと、しっかり洗えます。臀部を洗う際には、側臥位に体位変換します。

 

洗浄方法は、トイレで行う場合と同様にシャワーボトルのお湯をかけていきます。

 

トイレへ移動できない高齢者はオムツ内で排泄しているケースが多く、汚れも取れにくくなっています。シワなどに入り込んだ汚れも丁寧に落としましょう。仕上げに蒸しタオルで下腹部から臀部にかけて拭くと、サッパリします。

 

シャワーボトル

陰部洗浄用のシャワーボトルを介護用品店で購入できますが、自作でも十分です。500mlのペットボトルを用意し、針で蓋に7~8箇所の穴を開ければ完成です。

 

水で衣服やベッドが濡れないよう配慮し、すすぎを念入りにするのが陰部洗浄のコツです。できる範囲で、高齢者自身に手伝ってもらいましょう。

 

いつも快適に!高齢者の陰部洗浄についての基礎知識

高齢者の部分浴のうち、陰部洗浄は他の部分浴とは異なる目的・方法で行います。 

陰部洗浄が必要なケース、その効果をまとめました。

 

陰部洗浄とは

ベッド上、またはトイレで陰部を洗います。

 

清拭と違うのは、拭くだけではなく、お湯で洗い流す点です。洗浄液を用いて洗い、すすぐ方法と、軽くお湯をかけて汚れを拭い取る方法があります。汚れ具合、高齢者の皮膚の状態を見て使い分けます。

 

いつ行うか・目的

主に高齢者が体調不良で全身浴ができない時に行います。手足など他の部位は、清拭でも爽快感を得られますが、陰部は排泄物で汚れるので、洗浄した方が清潔を保てます。感染症、皮膚炎予防の観点からも効果的なケアです。

 

入浴代わりに1日1回洗浄することもありますし、オムツや紙パンツで陰部に汚れが付きやすい、蒸れる、皮膚にトラブルがある場合には、排せつのたびに洗浄します。

 

注意点

デリケートな陰部の洗浄には、細心の注意を払ってください。お湯は、ややぬるめが適温です。

 

ガーゼなどで汚れを拭う際には、力を入れ過ぎないようにしましょう。洗浄液が残っていると、かぶれの原因になります。

 

高齢者のプライバシーに配慮して、バスタオルを掛ける、手早く行うのが望ましいですが、確実に汚れを落とすため、しっかり洗浄する必要があります。また、排せつの自立を心がけ、できるところは高齢者自身に行ってもらいましょう。

 

陰部を清潔、快適に保つため、陰部洗浄は高齢者のケアに欠かせません。

 

認知症の問題行動、入浴拒否の対処法!入浴拒否をする理由って?

認知症の高齢者のなかには、毎日の入浴を断固として拒否する人もいます。何とか入浴をしてもらおうと、介護する家族は説得に苦心します。 

 

最も多い理由は不安感でしょう。シャワーやシャンプーのボトルを見て、何をしたらよいか分からなくなってしまい、不安に襲われる高齢者もいます。入浴の手順が分からない、シャワーが使えないために「風呂には入らない」と言い張る場合もあります。

 

衣服を全部脱いで裸になることが心配だという人もいます。以前に転倒や火傷をしたことがあれば、具体的には覚えていなくても「嫌な体験をした」というマイナスの感情は残っています。

 

自分が入浴している間に、財布や持ち物が無くなったらどうしようという心配にかられるケースも目立ちます。

 

対処法

◆一緒に入る

異性の介護者なら服を着たままでも良いので、一緒に浴室へ入り、さりげなく次に何をしたらよいのか誘導してください。「お背中を流しますね」など声掛けをしてお風呂へ誘ってみましょう。

 

◆服を着たまま入る

下着をつけたままで入っても良いでしょう。そのまま湯船に浸かってしまっても気にせず、入浴を優先させます。慣れてきたら、体を洗う際にさり気なく脱ぐよう促します。

 

◆デイサービス・デイケアの利用

家では絶対に入浴しなかった高齢者が、通所施設でスタッフに促されたら、すんなり入浴できたというケースも多々あります。週に1度でも入浴できるよう、施設の利用も検討してください。

  

入浴は体を清潔に保ち、健康を維持するために欠かせません。家族だけで対応できない場合は、ケアマネージャーをはじめ外部の人と対処法を探ってみましょう。 

 

認知症の問題行動と対処法~オムツ外し・弄便!排泄のケアはデリケート…どうしたらいい?

認知症の高齢者を介護している家族にとっては、排泄のケアが大きな問題です。症状の進行とともに生じる排泄の悩みと対策について説明します。

 

排泄にまつわる問題行動

排泄をコントロールできない、足腰が弱ってトイレに間に合わない認知症の高齢者にはオムツや紙パンツを使用します。

このオムツや紙パンツを脱いでしまう「オムツ外し」が介護者を悩ませることがあります。オムツ外し以外にも、自分の排泄物をいじってしまう弄便も起こります。

不衛生であること、後始末の負担が非常に大きいことが問題になります。

 

具体的な例

・勝手にオムツを外し、室内や衣服におもらしをしてしまう

・汚れたオムツを外して隠し、布団や衣類を汚す

・オムツの中に手を入れてしまい、排泄物が手に付着する

・自分の便を触り、食べることもある

・便を壁などにこすり付ける

・トイレではない場所で排泄する

 

原因

オムツをされていることが気に入らない、オムツの意味が分からないと自分で外してしまうことがあります。

オムツが当たっている部分がこすれて痛い、排泄物でむれたり濡れたりして不快、肌がかぶれて痒いなど具体的に不快な症状がある場合は、オムツ外しが頻発します。

以前におもらしをして叱られたことがあれば、「排泄したものを隠さなくては」という心理が働いているかもしれません。

排泄物を触って周囲を汚す行動の裏には、欲求不満や苛立ちがあるとも言われます。

 

対策

まずは、叱らないことが大切です。叱られると委縮して余計に排泄物を隠そうとしたり、オムツを自分で処分しようとする可能性があります。

オムツによる不快感を無くすため、小まめに交換してください。

食後にトイレへ誘導し、オムツの中に排泄しないで済む機会を作りましょう。

 

排泄のケアはデリケートで、さまざまなケースがあります。認知症の家族会などに参加して、他の人から対処法をきくのもお勧めです。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/) 

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-03-14掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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