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育児の常識は今と昔では正反対?!従来と異なる現在の育児法とは

「抱き癖が付くのでしばらく泣かせる」は誤った常識?

 

子育てを経験されているお母さんであれば、世代間で子育ての考え方や手法が大きく異なる感じたことがあるのではないでしょうか?日本において育児法に大きな変化が起こったのは、戦後アメリカ文化が入ってきた時代で、女性の社会進出が加速するにつれて子育てに時間を費やさない「強制自立育児法」という育児法が広まったことが始まりだとされています。この育児法の代表的なものが「抱き癖が付くのでしばらく泣かせて放っておく」や「早期に離乳食を開始する」といったものです。

 

これらの育児法は現在では子供の発育に様々な問題を起こすものとして推奨はされていませんが、はっきり誤りであるということも厚生労働省からは明言されていないようです。現在のように物資が豊かでない時代に苦労を伴って育ててきたという方にとっては、このような自立を促す育児法が現在でも正しいという認識が強くあり、たとえ医療関係者であっても何割かの方の間では、その傾向が変わらない場合もあるようです。

 

以下では、過去に常識とされていた育児法が現在では大きく変化している、という例についてご紹介していきたいと思います。

 

育児法における現在の新常識とは?

 

過去の育児法における常識と大きく異なる常識を持つのは以下の8点です。

 

<食事に関する現在の常識>

1)大人が咀嚼したものを乳児に与えると虫歯の原因となる

 

2)6ヶ月以内に離乳食を与えるとアレルギーを発症させる原因になる

 

3)6ヶ月以内に余分な水分や果汁などを与えると、腎臓に負担を掛けてしまう(果汁、白湯など)

 

4)完全母乳により育てるためには哺乳瓶を使用しない方が上手く行く

 

<その他に関する現在の常識>

5)情緒安定のためには抱っこが必要(抱き癖は付かない

 

6)歩行器を使用するとかえって歩行開始時期が遅れる場合がある

 

7)41℃以下の発熱時では知能障害などの後遺症は発生しない

 

8)ボンタール(シロップ)や、ボルタレン(坐薬)は発熱時に使用しない(インフルエンザ時に脳炎の可能性など)

 

それぞれの詳細について

 

1)大人が咀嚼したものを乳児に与えると虫歯の原因となる。

<従来>

 

お母さんが咀嚼したものを乳児に食べさせる、ということが常識であった。

 

<現在>

 

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌がいません。そのため、虫歯菌(ミュータンス連鎖球菌)をうつすとして咀嚼物を食べさせることは適切でないとされています。また、食事中のスプーンや箸などの食器を共有することも感染の原因になるとされています。

 

2)6ヶ月以内に離乳食を与えるとアレルギーを発症させる原因になる

<従来>

 

1~3ヶ月の早期から離乳食を開始すると、脳の発育にも良いと推奨されていた。

 

<現在>

 

乳児の腸の消化機能は未熟であり、完全に消化されないままで吸収されると、異物が抗原と認識されることで抗体が作られ、アレルギーの発症へと繋がる恐れがあります。通常離乳食は6ヶ月からとされていますが、開始時期が遅くなっても普通は1年以内には問題なく離乳できるとされています。

 

3)6ヶ月以内に余分な水分や果汁などを与えると、腎臓に負担を掛けてしまう(果汁、白湯など)

<従来>

 

入浴後の白湯やビタミンCを摂取させるための果汁が必要とされていた。

 

<現在>

 

母乳やミルク以外の水分を摂ると、腎臓に負担が掛かるとして推奨されていません。

 

4)完全母乳により育てるためには哺乳瓶を使用しない方が上手く行く

<従来>

 

現在よりは完全母乳へのこだわりが薄かっため、哺乳瓶に母乳を搾乳し足りない分は人工ミルクを与える、ということが基本であった。

 

<現在>

 

哺乳瓶使用による「乳頭混乱」の問題が起こるとされています。母親の乳頭と哺乳瓶の吸い口は異なっており、乳児が哺乳瓶を選ぶようになり、母親の乳頭からの吸引を拒絶するようになります。また母乳には、「催乳反射」という乳児が乳頭へ吸引刺激を行うことで分泌する性質があり、搾乳のみでは分泌量が低下するので、直接授乳が必要とされています

 

5)情緒安定のためには抱っこが必要(抱き癖は付かない)

<従来>

 

泣き始めてすぐに抱っこをすると「抱き癖」が付くので、しばらく放置しておくのが良いと言われていた。

 

<現在>

 

泣くサインを過度に無視してしまうと「サイレントベビー」と言い、乳児がサインに気づいてもらえないと諦め、自分の殻にこもってしまうという現象が起こるといわれています。情緒安定のためにも、泣き始めたら抱っこを行うということが必要です。

 

6)歩行器を使用するとかえって歩行開始時期が遅れる場合がある

<従来>

 

早期の歩行運動は脳の発達に良いとされ、早期に歩行器を使って歩かせていた。

 

<現在>

歩行機能が未発達の乳児が歩行器を使用すると、関節に負担が掛かったり、つま先立ちという本来と異なった歩き方になることから、調整に時間がかかり本来より歩行時期が遅れる場合があると言われています。

 

7)41℃以下の発熱時では知能障害などの後遺症は発生しない

<従来>

 

発熱が続くと「脳炎になる」と言われていた。

 

<現在>

 

通常の発熱の上限である40℃以下の温度においては、発熱が続いても後遺症を残すことはないとされています。

 

8)ボンタール(シロップ)や、ボルタレン(坐薬)は発熱時に使用しない

<従来>

 

子供が発熱すると、ポンタール剤やボルタレン剤が処方されていた。

 

<現在>

 

解熱作用が強いために、効果が切れた際に起こる熱の急上昇が危険であるとして、推奨はされていないようです。また急な解熱が起これば大量の発汗を伴うので、その分腎臓への血流量が一気に減少し、腎臓に負担がかかるとされています。

 

最後に

保育士の方が育児について語られているサイトにて、『いまどきのママさん達がどのような傾向があるのか』について書かれている記事がありました。最近はインターネットや多くの育児書などから情報が飽和状態になり、ママさんが「正しい育児法」を模索するあまり、少しでもずれているとなかなか受け入れられない傾向があると書かれていました。

 

医学的に正しい育児法を行うことは今では非常に重要ですが、完璧を求め、思い通りに育児が進まないことでストレスを感じやすくなったり、また周囲の方に尋ねるよりもインターネット検索の方がより確実という理由で保育士さんにも質問される機会が以前より大きく減ったと言われていました。

 

コミュニケーションが大事な部分は、一人で抱えていた問題を共有してもらうことでストレスが軽減したり、精神的な変化を誰かに発見してもらうという意味もあります。新しいママさんにとっては、納得できる育児法をやり遂げたいという気持ちはあると思いますが、様々な方の経験談を聞いて理想とは少しずれていても子供はしっかり育っているのだという確信を得ることも大事であると言われています。 

(photoby://pixabay.com/ja/%E6%AF%8D-%E6%81%AF%E5%AD%90-%E3%82%AD%E3%82%B9-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA-%E5%B9%B8%E3%81%9B-%E5%AD%90%E4%BE%9B-99744/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-11-08掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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