カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 胆道・胆嚢・膵臓 >
  4. 胆道感染症 >
  5. 「腹痛、発熱、黄胆」胆道感染症のシャルコー三徴候とはなに?胆道感染症とは~胆のう炎+胆管炎~

気になる病気・症状

「腹痛、発熱、黄胆」胆道感染症のシャルコー三徴候とはなに?胆道感染症とは~胆のう炎+胆管炎~

胆嚢炎と胆管炎を合わせた胆道感染症の症状は、腹痛と発熱そして黄疸という三つの主な症状があり、それを合わせてシャルコーの三徴候と呼ばれています。

 

このシャルコーの三徴候の症状が急激に発症する急性の胆道感染症は、炎症があっという間に進行し、敗血症で命の危険が出てきます。

 

これは胆嚢か胆管、もしくは両方で感染し繁殖している細菌の感染が一気に広がることによっておこる急性のものであり、速やかに手術を行い、迅速に胆道感染症を治療しなければならなくなります。

 

■胆道感染症の症状

胆道感染症の症状は、胆道と胆嚢が細菌感染によって炎症を起こすことによって引き起される諸症状です。胆汁が滞ることで黄疸が生じ、炎症が悪化すると胆嚢に穴が空いたり、敗血症になる危険があります。

 

1.腹痛

悪心、嘔吐など腹痛症状が心窩部付近に発症します。

 

2.発熱

感染症による炎症で三十八度以上の発熱が生じます。

 

3.黄疸

結石や腫瘍などで胆道が閉塞し、胆汁が肝臓内に蓄積されることで黄疸が発症することになります。

 

4.シャルコーの三徴候

上記の三つの症状を合わせて、胆道感染症の特徴的な症状として「シャルコーの三徴候」と呼んでいます。この三徴候が重症で発症した場合は、敗血症のリスクがかなり高いと言え、早期の治療が必要となります。

 

※シャルコーの三徴候が急性の場合は、敗血症を防ぐために緊急手術が必須となります。

 

急性の胆道感染症の進行が危険なほど早くなるのは、肝臓に血流が集中し、肝臓の一部である胆嚢と胆管に感染した細菌の影響が血流を介して一気に広がることになるからです。

 

感染した細菌が血液によって感染拡大を起こすことはもちろん、感染した細菌から毒素であるエンドトキシンを分泌することで敗血症によって命を落とすリスクが発生するのです。

 

シャルコーの三徴候の症状が重度に発症した場合、急速に敗血症が進行してしまうことになります。敗血症の進行を早い段階で食い止めるためにも、シャルコーの三徴候の諸症状には注意をしなければなりません。

 

 

胆道で起こる細菌感染症、胆道感染症とは~胆のう炎+胆管炎~

胆道感染症とはその名の通り胆道で起こる細菌感染症です。

胆道には胆嚢と胆管も含まれ、その二つの器官が細菌感染を起こすことは、それぞれ胆嚢炎と胆管炎とも呼ばれます。

 

胆嚢炎と胆管炎を合わせて胆道感染症と呼称するのは、胆嚢と胆管が非常に密接に関わっており、どちらか一方が細菌感染を起こせば、もう一方の器官も同じく細菌に感染するリスクが高いからです。

 

胆嚢から胆管へと流れる胆汁の動きが停滞することで両方の臓器が細菌感染するリスクが高まります。

 

■胆道感染症=胆嚢炎+胆管炎

●胆汁が停滞することで細菌感染

胆道感染症は、胆道を流れる胆汁が停滞することで細菌感染が起こってしまう感染症です。

その際、細菌感染が胆嚢で起これば胆嚢炎に、胆管に感染すれば胆管炎となります。

原因が同じであるため、胆嚢炎と胆管炎を同時に発症することも多く、二つの疾患を合わせて胆道感染症と呼ぶこともあります。

 

●胆汁が停滞する原因

1.結石

胆管に結石ができて詰まることで胆汁が停滞します。胆嚢内に胆石ができ、胆汁の流れに乗って胆管に詰まることも考えられます。

 

2.がん・腫瘍

胆管に癌ができてしまうと胆汁の流れがせき止められ、胆汁の流れが停滞し、胆道感染症を合併することもあり得ます。

 

●常在菌による細菌感染

胆汁が停滞することで起こる細菌感染は、本来ならば無害であるはずの体内常在菌によるものです。

主に腸管内に存在する大腸菌や、腸球菌、バクテロイデス等、胆汁が停滞することで感染リスクが高まることになります。

 

胆汁が正常に流れていれば、大腸菌などの常在菌は胆道に感染し有害な症状を引き起すことはまずありません。

 

胆道感染症が引き起されるのは、胆道の胆汁の流れが停滞してしまったからであり、胆汁の流れを元に戻すことで自ずと胆道感染症を治療することに繋がるのです。

 

 

胆道感染症が重症化した急性閉塞性化膿性胆管炎

胆嚢と胆管に細菌感染を起こした胆道感染症がさらに悪化することによって急性閉塞性化膿性胆管炎となる場合があります。

 

この急性閉塞性化膿性胆管炎は、胆道が閉塞することによって起こる細菌感染が急激に拡大し、一気に生命を危険にさらすレベルにまで症状を引き上げます。

 

これは胆嚢や胆管に感染した細菌が、患者の免疫によって抑えることができなくなり、一気に感染を広げることによって起きる急性胆管炎なのです。

 

■急性閉塞性化膿性胆管炎

胆道が閉塞し、急激な細菌感染によって炎症を拡大させる急性の胆管炎のことです。

この急性胆管炎は、症状の進行が劇的に早く、あっという間に細菌やエンドトキシンが全身に回り、敗血症となって死亡してしまう危険があるため、早急な緊急手術による治療が必要となります。

 

●爆発的な細菌感染

急性胆管炎の重症化とも言えるこの急性閉塞性化膿性胆管炎は、そもそもの胆管炎の原因である細菌感染が爆発的に一気に感染拡大することによって引き起される疾患です。

胆管炎や胆嚢炎など胆道感染症となった場合は、肝臓や胆管に大腸菌などの細菌が繁殖してしまっていることになるので、繁殖した細菌を抑えきれなくなれば、いつでもこの急性閉塞性化膿性胆管炎となる可能性があります。

 

●早期の治療

この急性閉塞性化膿性胆管炎を予防するには、胆道感染症を早期の内に治療することが必要です。

胆道感染症である限り、肝臓に有害な細菌が繁殖している状態は変わりません。

 

細菌感染リスクを無くすために、早期に胆道感染症を治療し、胆汁の流れを正常化することが必要なのです。急性閉塞性化膿性胆管炎は、何よりもまず胆管の閉塞を解消し、胆汁の流れを正常化することが予防対策となります。

 

 

胆汁の流れが改善されれば、感染を広げる原因菌の元の正常な常在菌へと戻ってくれるはずです。

 

(Photo by: http://www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-16掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

胆道感染症に関する記事

胆道感染症が重症化した急性閉塞性化膿性胆管炎

    胆嚢と胆管に細菌感染を起こした胆道感染症がさらに悪化することによ...

胆道で起こる細菌感染症、胆道感染症とは~胆のう炎+胆管炎~

  胆道感染症とはその名の通り胆道で起こる細菌感染症です。 胆道には胆嚢と...

カラダノートひろば

胆道感染症の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る