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肝性脳症に気をつけよう!五段階の進行度と原因や気をつけること

肝性脳症は、肝機能が失われたことにより血中の有害物質の濃度が増加することによって引き起される意識障害です。

 

肝機能が失われたと言っても、その後すぐに昏睡に至るほどの有害物質が血中に蓄積されることは無く、ある程度の期間と段階を経て、意識障害から昏睡状態にまで進行するのです。

 

肝性脳症の進行段階は五つに分けられ、可能ならば初期の段階で肝性脳症だと断定し、早期の治療を行うことが望ましいでしょう。

 

■肝性脳症の進行段階

●肝性脳症の五つの段階

肝性脳症は、肝機能が低下したことによる血中のアンモニアなどの有害物質の濃度が高まることで、脳へのダメージが発生、蓄積することで最後に意識障害や昏睡状態にまで進行する疾患です。

肝機能が失われたとしてもすぐに肝性脳症になるわけではなく、体内に蓄積していく有害物質の濃度、症状によって各段階に分けられます。

 

1.抑鬱状態

睡眠リズムが逆転し、物事への関心が薄れだらしない抑鬱状態になってしまいます。

 

2.見当識障害

計算や書字などに障害が見られ、腕を伸ばして不規則に震えを起こすなど異常行動も見られるようになります。

 

3.譫妄(せんもう)状態

ほとんど眠った状態となりますが、まだ外部刺激で目を覚ます状態です。

かなり不安定な状態となりパニックやかんしゃくをちょっとしたことで起こすようになります。

 

4.意識障害

完全に意識を消失し、痛みなどの刺激に反応するのみとなります。

 

5.昏睡

全ての刺激に対して反応することがなくなります。

 

肝臓の障害から脳の機能への影響は間接的なものであり、その人の食生活などによって進行速度は大きく変動します。

 

高タンパクな食事を行っている人など劇的な速度で段階が進行する危険性があるので、できれば肝機能に障害が見つかった段階で食事制限を行うことをお勧めします。食事制限を行うことにより、、症状の進行をゆっくりと遅らせることが十分可能です。

 

肝性脳症の予防治療は食事制限

肝性脳症となるのは肝臓の機能が万全でなくなり、血中にアンモニアを初めとする有害物質が増加することにあります。

 

問題となるアンモニア濃度を低下させるには薬物療法も有効ですが、何よりも発生原因であるタンパク質を制限する食事制限が効果的です。

 

■肝性脳症の治療

●血中のアンモニア濃度低下

肝障害により増加した血液中のアンモニア濃度を低下させることで、肝性脳症の進行を止める治療となります。

 

特殊アミノ酸製剤などを投与することで血中アンモニア濃度を下げ、血漿交感療法や吸着式血液浄化法が効果的です。

 

●食事制限

肝機能低下によって血中の有害物質が増えるのは、タンパク質を分解することによって発生した尿素を肝臓が処理できなくなっていることが主な原因です。摂取するタンパク質を制限して植物性タンパク質を増やし、炭水化物の割合を増やすことで、体内で発生する有害物質を抑制することができます。

 

●肝臓疾患を抱えている人は要注意

何らかの肝臓疾患を抱え、いつ肝機能が旨く働かなくなるか分からない人など常に注意しておく必要があります。

 

急性肝炎などで肝性脳症となった場合は命の危険が伴います。治療を医者に任せるだけでなく、普段の生活で肝性脳症を意識した食事などを行いましょう。

 

●注意すべき高リスク要因

肝性脳症のリスクをさらに上昇させる要因がいくつかあります。

 

まずは便秘が長期に続くことで体内の有害物質が一気に上昇することです。食事制限どころか、高タンパク質の食事を一気に摂取することでも体内の有害物質が急上昇します。

 

また、利尿薬などを過剰使用することで、血中のアンモニア濃度を上昇させ肝性脳症のリスクを高めることになるのです。

 

肝機能に障害がある人は特に、普段の食生活に気をつけ、タンパク質を制限し、便秘にならないよう食物繊維などを摂取し、アンモニア濃度を低く抑える努力を怠らないようにしましょう。

 

肝臓の病気を持つ人は、肝性脳症に気をつけよう!

肝臓は多くの機能を担っている、非常に大切な臓器です。

この肝臓が病気に侵されると様々な症状が出ますが、特に肝性脳症には気をつけなければいけません。

 

肝性脳症とは

高度な肝障害によって起こる、肝機能不全状態です。

肝臓は便から出るアンモニアを分解するなど、解毒する作用を持っています。

これが肝障害によって妨げられることにより、体内に毒素が貯まり、血流に乗って脳へ達することで様々な症状を引き起こします。

特徴的な症状があり、早期に治療することが大切です。

 

症状

・黄色い肌

・むくみ、腹水

・口臭(卵が腐ったような臭い)

・羽ばたくような仕草の振え

・眠くなる

・錯乱

 

治療方法

1急性期

肝臓の細胞が壊死(腐る)しないようにするため、ステロイドや免疫抑制剤などの薬を使用します。

 

2慢性期

タンパク質は、体内で分解されるとアンモニアに変化します。

腸から毒素が出ないよう、低たんぱく食にし、排便を促すための薬(ラクツロースなど)を使用します。

胃にピロリ菌がいると、胃でもアンモニアを発生させてしまいますから、除菌薬を内服します。

 

3急性期・慢性期共通

むくみや腹水を改善するため、アルブミン製剤を使用します。

薬の治療で改善されない場合は、肝移植を検討する必要があります。

 

体にとって肝臓の持つ解毒作用は、大変重要な役割です。

肝臓の病気にかかったら、その病気が治るまでしっかり治療を行いましょう。

もしも上記のような症状が出たら、すぐに医療機関を受診してください。

 

血中のアンモニア濃度が肝性脳症の原因?

肝臓の機能が失われると、タンパク質を分解したことで発生した有害物質が、血液によってそのまま脳に運ばれることになります。有害物質の蓄積によって意識障害が起こるのがこの肝性脳症です。

 

肝性膿瘍となる原因となる有害物質は、アンモニアを有力候補として、他にもいくつかの候補が考えられます。可能ならば、それら全ての候補を抑制することが必要なのです。

 

■肝性脳症の原因

肝性脳症は肝機能がほとんど失われたことにより、血中に有害な物質が増加することが脳に悪影響を与えることによって発症するものとされています。

 

その脳に悪影響を与える原因物質は主にアンモニアが注目されていますが、それ以外にも原因物質の候補はいくつもあげられています。

 

1.アンモニア

肝機能が働かなくなったことで尿素処理が行われなくなり、タンパク質を分解することで生じたアンモニアの血中濃度がどんどん上昇することになり、アンモニアの毒性が脳に悪影響を与え、意識を奪い取ることになることが考えられます。

 

2.その他の有害物質

アンモニア以外にも、メルカプタンやスカトール、インドール、短鎖脂肪酸、芳香剤アミノ酸など、肝機能が失われたことで増加する有害物質が意識障害を引き起すと考えられているのです。

 

●タンパク質を制限

原因となる有害物質は、タンパク質を分解することによって発生するものがほとんどなので、タンパク質の摂取を制限する食事療法で、発生する有害物質を抑制することができます。

 

予防対策として薬物療法と共に行えば効果も期待できるでしょう。

 

特に動物性のタンパク質を制限し、摂取するタンパク質を植物性のものに変える食事療法を行うことが、肝性脳症の予防対策として有効と言われています。

 

何らかの肝臓の疾患を抱え、肝機能に不安を抱えている人は肝性脳症を避けるためにも、すぐにでも食事制限を行うことが推奨されます。

 

肝機能障害による肝性脳症

肝臓の疾患により肝機能障害となってしまうと、肝臓の働きが著しく損なわれ、肝臓によって処理される有害物質が血液中に残存し、蓄積されることになります。

蓄積された有害物質は血液の流れ込む脳に回り、意識障害を引き起すことになるのが肝性脳症です。

本来なら脳に回る血液は、その前に肝臓を経由し綺麗で安全な血液に処理してくれるはずが、その肝機能が失われたことによって発生した脳の新たなリスクは放置しておけば最後には昏睡状態にまで陥ってしまいます。

 

■肝機能障害による意識障害

●肝臓の機能低下

肝硬変や肝機能不全など、肝機能が著しく低下、もしくは全く使い物にならなくなる場合、様々な代謝生産物が体内に蓄積し、有害な物も体外に排出されなくなりその影響が神経や意識に及ぶことになり、段階を経て意識障害を引き起し、最後には完全に昏睡状態にまで至る可能性があります。

 

●門脈体循環性脳障害

肝機能が失われることで門脈の血液が肝臓を経由することなく、そのまま大循環系の血流に合流することで、脳に有害な物を含んだ血液が流れ込むことになり脳障害を引き起すため、肝性脳症の別名として門脈体循環性能障害と呼ばれています。

 

●アンモニアが大きく関連

未だはっきりとはしていませんが、肝性脳症の原因としてアンモニアが大きな因子であるとされています。

肝機能が失われ体内のアンモニア濃度が高まることが、意識障害の引き金となるのです。

 

●アンモニア濃度を薬で調節

肝機能の代わりに内服薬などで血中のアンモニア濃度を調節することで治療効果が期待できます。

 

実際に意識障害や昏睡に陥る原因物質は未だ特定されていませんが、アンモニアが有力候補であることは間違いありません。

薬物療法や食事療法で血中のアンモニア濃度が上がらないようにすれば、肝機能が失われていても肝性脳症を予防することができるのです。

(Photo by: http://www.photo-ac.com/main/detail/579)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-17掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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