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PTSDと解離性障害の複雑な関係

       

PTSD(Posttraumatic Stress Disorder:心的外傷ストレス症候群)では、解離性の諸症状が広範にみられることが知られています。

そもそもPTSD自体は不安障害として位置づけられているため、専門家の間でも論議されているところです。

しかし、実際に症状が見られる症例が多いことも事実です。

 

児童期に繰り返し経験される虐待や性的虐待の被害者に、解離性の諸症状が現れやすいことは比較的よく知られています。

 

「安全・平和なこの日本に虐待が存在しているの?」と疑問に思われる方がいるかもしれません。

それこそ、テレビや小説の世界で大げさに描かれているだけだと思われているかもしれません。

しかし、確かに虐待や性的虐待は存在します。その内容が辛辣なだけに、表面化していないだけなのです。

 

長期に渡る被害の結果として、身体化・解離・抑うつ・人格的な変化などが現れます。

 

しかし、虐待や性的虐待のみでなく、突然トラウマティックな出来事が経験された場合にも、解離の症状は出現します。

例えば、犯罪被害や災害や家族の突然の死などでも、その症状は現れます。

 

心因性の健忘や離人感などの解離症状は、単一のトラウマにおいても、特に急性期に認められますが、これはトラウマの最中や直後においては適応的な防御機能で、これにより、人は異常な事態に対応し続けることが可能になると考えられています。

 

解離のメカニズムは、状況によっては次のような機能を持つと言われています。

 

1. 行動の自動化(何も考えずに行動してしまうこと)
2. 努力の効果と経済性(頑張ることで何らかの利益を得る)
3. 両立させようのない葛藤の解決
4. 現実の強制からの逃避
5. 破局的な経験の孤立化
6. 特定の感情の表出
7. 集団感覚の強調

 

患者にとって、トラウマの状況は不適応と苦痛をもたらします。実に辛いものです。

自分の心を正常に保つために解離という症状が出現するのだとすれば、頷ける点もあります。

しかし、あくまでもその症状には個人差があり、一言で語れるものではありません。

 

それだけPTSDと解離のかかわりは複雑であるといえるでしょう。

 

PTSDが生み出される状況は人それぞれです。

震災や事故などもかなり辛い経験ですが、それ以外に人為的なもので生み出される被害者の方々の苦悩を思うと、世の中の不条理さを嘆かずにはいられません。

 

 

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/08/09-380863.php )

 

著者: kyouさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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