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喘息と気管支炎の治療法や治療薬は?副作用はあるの?

 

喘息かな?と思ったら~確定診断までに行われる検査について~

喘息と判断されるには様々な検査を行います。喘息発作の症状は軽度の症状であればただの風邪とも見まがうものですから、自分でただの風邪だろうだとか、年のせいだろうだとか思い込まずに病院で適切に診断を受けることが必要です。

 

症状からでは分からない

上記でも書いたように、症状を見ただけではその人が喘息なのかただの風邪なのか、はたまた精神的なものからくる症状なのかは分かりません。同じような症状を示す病気はいくつもありますし、同じような呼吸器系の疾患もあります。そのためまずは丁寧に喘息以外の可能性を排除し、喘息であると判断しなければなりません。

 

問診・聴診

まず行われるのは問診や聴診です。問診では症状が見られるようになった時期、発作の頻度、発作があらわれる条件、アレルギー性疾患の有無、家族や親族の病歴などを質問されます。聴診では、聴診器を当てて胸の音を聞きます。喘息の場合は「ヒューヒュー」と風をきるような、笛を吹いたような音が聞こえます。

 

呼吸機能検査

呼吸器疾患に置いて呼吸機能の測定に用いられるのがスパイロメーターと言う機械です。患者さんは息を大きく吸い込み、チューブに向かって思い切り息を吐き出すことで測定します。

 

気道可逆性試験

気道可逆性試験もスパイロメーターによって行われ、ベータ2刺激薬や、ステロイドなどの気管支を拡張させる薬を吸入してから呼吸機能を測定するというものです。

 

アストグラフ

アストグラフとは気道過敏性試験のことで、気道の過敏性や、喘息の重症度を調べるために行われます。この検査では気道を収縮させる薬を吸入してわざと喘息発作を起こします。吸入する薬の濃度が低いほど、重症度が高いということが判断できます。

 

 

喘息の薬に副作用はあるの?

病気の治療のために薬を飲んでいるが副作用があるのではないか心配だという声もあります。

 

喘息の薬の副作用を見ていきます。

 

●ステロイド薬の副作用

喘息以外にアトピー性皮膚炎などにも使われるステロイド薬ですが、副作用の問題が取りざたされることも少なくはありません。

 

ステロイド剤は大発作を防ぐ、いわば命を守る力があるのですが、治療上あまり大量に服用すべきではないとされています。というのもステロイド薬には高血圧や肥満などの副作用があるからです。

 

よほど病態が重い場合でない限り、何度も全身投与することは少ないでしょう。

 

●そのほかの薬の副作用

喘息の治療上、長期管理薬としても発作治療薬としても使われるのがβ2刺激薬というものです。β2刺激薬の副作用には動悸、手の震え、筋痙攣、頭痛、悪心などがあります。

 

同じように動悸や頭痛を副作用として持っているのがテオフィリン薬です。テオフィリン薬の場合は、胃腸障害が出る場合もあります。

 

このほかに喘息を治療する上で服用する薬の副作用には、喉の渇きや興奮などもあります。副作用がひどい場合には、担当の医師に相談してください。

 

喘息治療薬の副作用の多くは動悸、手の震え、のどの渇きなどです。ステロイド薬に関しては、高血圧などの重い副作用があることから、常用するのは望ましくないと言われています。

 

副作用がひどく、日常生活にも影響を及ぼすようでしたら、一度担当の医師に相談して薬を変えるなどの対応を取ってもらいましょう。

 

吸入ステロイド薬と併用する薬

喘息の長期的な管理を目的とした薬の代表は吸入ステロイド薬です。吸入ステロイド薬はごく少量で非常に効果の高い抗炎症作用を発揮しますので、吸入ステロイド薬を使用することは基本となります。そうした上で患者さんの症状などによって他の薬を併用することもあります。

 

長時間作用性ベータ2刺激薬

長時間作用性ベータ2刺激薬には、気道の平滑筋の収縮を抑制する作用があります。吸入薬、貼り薬、経口薬の3種類がありますが、主に用いられるのは吸入薬と貼り薬です。貼り薬は吸入操作がうまくいかない患者さんであったり、経口薬の服用ができない患者さんに用いられるケースが多いようです。

この薬はステロイド薬の抗炎症効果をさらに強力にする効果があり、投与の仕方はステロイド薬か長時間作用性ベータ2刺激薬かという選択ではなく、ステロイド薬の使用を前提として、長時間作用性ベータ2刺激薬を併用するという形になります。この薬を併用する場合は、ステロイド薬の投与だけでは喘息症状が安定しない場合で、さらに強力な抗炎症作用と考えられたときに最初に候補に出る薬です。2つの薬を併用することで、ステロイド薬の吸入量を減らすことができ、これによって気道の状態が良好になります。

 

ロイコトリエン受容体拮抗薬(抗アレルギー薬)

喘息の長期管理薬としての抗アレルギー薬は様々な種類があります。気道が炎症を起こすまでには様々な化学物質の伝達が行われるのですが、その物質の伝達の働きを抑制するのが抗アレルギー薬です。その中でもロイコトリエン受容体拮抗薬は非アトピー型の患者さんにも有効に効果があり、吸入ステロイド薬との併用薬として実用的な薬です。

ロイコトリエン受容体拮抗薬には気管支を拡張する作用や、気道の炎症を抑える作用があります。咳や痰などの喘息症状や、呼吸機能の低下を改善することによって、喘息発作が起きたその時に必要になる薬の使用回数を減らすことにも貢献しますし、吸入ステロイド薬の服用量を減らすことにも役立ちます。

 

喘息における薬の選択肢は様々あります。患者さんの体質によっては吸入ステロイド薬だけよりも他の薬を併用した方がいい場合もありますので、薬を使用したときの症状など医師にしっかり伝えるようにしましょう。

 

難知性喘息の新規治療薬「ヌーカラ」、重症発作頻度がプラセボの1/2になったという結果

今年(2016年)の6月に、新規の気管支喘息治療剤(抗IL-5抗体)「ヌーカラ皮下注用100mg」(一般名:メポリズマブ)が発売されました。

ヌーカラは、既存の治療薬で症状をコントロールできない難治性の喘息のための治療薬で、「IL-5」という喘息の炎症反応の原因となるサイトカインを阻害する作用を持ちます。

 

難知性喘息とは?

難知性喘息とは、長期間高用量のステロイドを使用していたり、使用にもかかわらずコントロール不良となる重症の喘息のことを言います。

 

多くの喘息患者さんでは、「ステロイド薬」や「β2受容体刺激薬」などを用いることで、ある程度のコントロールが可能となります。

 

しかし全体の約5%の方においては、重症喘息により既存の薬では十分コントロールすることが難しい場合があります。

 

難知性喘息には「IL-5」が大きく関与

また最近の研究で、難知性(重症)喘息の患者さんには、好酸球(白血球の一種)の産生亢進が肺の炎症を引き起こし、気道に影響を与えて、喘息発作の頻度を増加させることが明らかになっています。

 

その原因のひとつとして、サイトカインの一種「IL-5」が大きく関わっており、好酸球の増殖・活性化・生存促進に影響を与えていることが分かっています(重症喘息患者さんの約60%に好酸球性の気道炎症が認められている)。

 

新規治療薬の「ヌーカラ」はIL-5を阻害

新規喘息治療薬の「ヌーカラ」は、モノクローナル抗体(ある1種類の抗体のクローン)の一種で、気道炎症に関わるサイトカインIL-5が好酸球の表面にあるIL-5受容体に結合することを阻害します。

 

これによって、血中・組織・喀痰に含まれる好酸球数を減少させ、喘息症状を鎮めます。

 

■用法・用量

成人及び12歳以上の小児には100mgを4週間ごとに皮下に注射する。

 

■適応

気管支喘息

 

■薬価

175,684円(3割負担で約5万2000円)

 

ヌーカラの臨床成績

■ヌーカラ100mg投与によって、喘息の程度が有意に改善されたという試験結果

(国際共同第III相試験 MEA115588試験(MENSA試験))

 

【対象】

高用量の吸入ステロイド薬、その他の長期管理薬を併用しているにも関わらず喘息増悪をきたす重症喘息患者576例(12歳以上、日本人50例を含む)

 

【試験内容】

4週間間隔で計8回ヌーカラ100mg皮下投与したときの有効性を検討した。試験は無作為化・プラセボ対照・二重盲検によって行われた。

 

【試験内容】

・全身ステロイド投与を要するような喘息増悪の発現頻度は、ヌーカラ100mg群0.83回/年、プラセボ群1.74回/年と有意に減少した。

・救急外来の受診を要するような喘息増悪の発現頻度は、ヌーカラ100mg群0.08回/年、プラセボ群0.20回/年と有意に減少した。

・1秒間の努力呼気量(FEV1値)は、気管支拡張薬投与前からヌーカラ100mg群+183mL、プラセボ群+86mLであった。

 

ヌーカラによる副作用の発現頻度

ヌーカラの副作用に関しては以下のものが報告されています。

 

■副作用の発現率の比較

ヌーカラ100mg群20%(39/194例)、メポリズマブ75mg群17%(33/191例)、プラセボ群16%(30/191例)

 

■重篤な副作用

ヌーカラ100mg群に帯状疱疹1例、プラセボ群にてんかん1例が発現

 

■主な副作用

・注射部位反応(8%)

・頭痛(5%)

・過敏症(2%)など

 

このように、ヌーカラは現時点では重篤な副作用も見られず、高い治療効果が認められているようです。

ただ、薬価に関しては患者負担が大きく、今後薬価改定などによって広く利用可能な薬になることが望まれています。

 

慢性気管支炎の治療薬にはどんなものがあるの?

喘息と気管支炎はよく似た病気です。

喘息も気管支炎も気管・気道の問題によって起きるからです。

ただ、症状は似ているものの気管支炎は気管支の炎症、喘息は気管支が狭くなるという違いがあり、治療も異なります。

 

●気管支炎の治療薬

慢性気管支炎の際に服用する治療薬は咳や痰を止めるタイプの薬です。

喘息の場合はアレルギーに対する薬である抗IgE抗体なども使われますが気管支炎の場合は抗IgE抗体は使われません。

それよりも粘ついた痰が絡まっているのが問題なので痰を取るタイプの薬が必要なのです。

 

●喘息治療と同じ薬も

慢性気管支炎で喘息の治療薬と同じ効能を持つ薬を処方されることもあります。

それが気管支拡張剤です。

気管支の炎症で気管が狭くなっている、アレルギー反応で気管が狭くなっているという違いはあれど気管を拡張してやれば症状が軽くなります。

そのため、喘息治療でも慢性気管支炎でも気管支拡張剤は用いられるのです。

 

●気になる場合は調べてみよう

慢性気管支炎の薬、と言われてもどこにどのように効くのかまで説明してくれないお医者さんもいます。

自分なりに薬について調べてみるのもお勧めです。

インターネットサイトなどでもよいですが根拠のない情報もありますので注意しながら調べてみてください。

 

慢性気管支炎の治療に使われる薬には咳や痰を抑えるタイプの薬、そして気管支拡張剤があります。

狭くなった気管を広げる気管支拡張剤は喘息の治療にも使われている薬です。

 

喘息管理に欠かせないコントロールとは 

喘息の患者は世界に3億人以上いると言われています。

とは言えども、実際にひどい喘息に毎日のように悩まされている人は3億人よりももっと少ないです。

多くの方は喘息をコントロールして、発作を起こさないように生活しています。

 

●コントロールとは

喘息は症状が発作のみという病気です。

もちろんそこに至るまでのさまざまな経緯はありますが、表立って出てくるのは息苦しい、咳が止まらない、のどからヒューヒューと音がして息が出来ないといった症状だけです。

そして、喘息と付き合ううちに症状を引き起こすいくつかのトリガーについて気づくこともあります。

コントロールとは自分の喘息を知って、発作を引き起こすトリガーとなる行動・習慣を避けることです。

 

●どんなコントロール方法があるの?

喘息を引き起こす原因の一つである気管収縮や気道の炎症を止めるには自分の努力だけではどうしようもありません。

そのため、コントロール方法には薬物を使ったものもあります。

経口薬を1日数回飲んで喘息発作を予防します。

食べ物や運動に関しては自分でパターンを読んで発作を予防するのが代表的なコントロール方法です。

 

喘息の治療に欠かせないのがコントロールです。

喘息発作を起こさないためには薬物を使って、もしくはそれと併用して生活のさまざまな場所で注意しながら暮らすことが必要とされています。

上手にコントロールできるようになれば健康な人とほとんど変わりない日常生活を送れるようになります。

 

喘息の症状の度合いは全部で4段階!各段階に合わせた治療法について

喘息はその症状の度合いによって4段階にわけられます。各段階は、喘息症状に対して使用する薬の種類や組み合わせ方などが異なるのですが、薬物療法によって症状をコントロールし、治療の段階をステップダウンしていくことが一つの治療目標になります。

 

軽症間欠型

これは4つの段階の中で最も症状の軽い患者さんの症状です。軽症間欠型の治療は気道の炎症を鎮める吸入ステロイド薬1種類を低用量服用し、喘息発作に対して短時間作用性ベータ2刺激薬を使用します。吸入ステロイド薬が合わない場合やうまく使用できない場合には他の薬を使用することもありますが、基本的には吸入ステロイド薬1種類で様子を見ます。

この段階の治療を開始してから1ヶ月から3ヶ月後に受診して、治療の効果測定をし、喘息症状を安定的にコントロールできているとされれば、そのまま継続し、何度か定期検診を受けた後に薬の使用を中止することもあります。また、この段階で症状のコントロールが不十分であると治療段階を次の段階に引き上げます。

 

軽症持続型

この段階の治療を受ける患者さんは、ピークフロー値(呼吸機能を表す数値)は軽症間欠型と変わりませんが、気道の状態がより不安定ですので、長期管理薬を2種類用いて気道の状態を安定させます。軽症間欠型のときと同じように、この状態で症状が安定して良好であると判断できれば治療段階を一つ落としますし、症状が不安定であれば治療段階を一つ上げます。

 

中等症持続型

この段階の治療を受ける患者さんは、ピークフロー値が低下し、気道の状態も不安定です。長期管理薬が必要なのは言うまでもないことですが、喘息発作も毎日のように発症するので、喘息発作に対する頓服薬が手放せません。長期管理薬は3種類まで増やしますが、それでも状態が安定しなければ、吸入ステロイド薬を高用量に代えます。ここでも上記と同じように治療の成果によって段階を上げたり、下がったりします。

 

重症持続型

この段階では患者さんは気道がかなり悪化し、ピークフロー値も相当に低下しています。長期管理薬は最大限の服用をします。薬物療法でも状態が安定しない場合は入院をし、喘息発作などによる死亡をなるべく防ぎます。

 

各段階の治療で、症状が安定してコントロールできるようになるまでじっくりと治療を進めていくことが必要です。

  

(Photo by: [http://www.ashinari.com/2011/07/19-348509.php])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-10掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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