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不用意な酸素投与は危険!CO2ナルコーシスはどうして起こる?

 

 

 呼吸は延髄にある呼吸中枢が受容体と言うセンサーから送られてくる情報をもとに、横隔膜や肋間筋と言った呼吸筋に命令を出して調整しています。

私たちが意識していなくても自然と呼吸が出来て酸素不足や過呼吸にならないのはこれらの働きのお陰です。

しかし、COPD患者などの慢性的に酸素不足になっている状態のものが高濃度酸素を吸うと、これらの機能が働かなくなり呼吸停止することがあります。それをCO2ナルコーシスと言います。

何故そのようなことが起きてしまうのでしょうか?

 

科学的受容体と機械刺激受容体をご存知ですか?

受容体には科学的受容体と機械刺激受容体の二種類があります。

 

機械刺激受容体は肺の膨らみ具合のセンサーとして働きます。

科学的受容体は、血液中の酸素と二酸化炭素のセンサーとして働きます。 

 

中枢性と抹消性

科学的受容体は更に中枢性と抹消性の2種類に分類できます。 

 

中枢科学受容体は特に二酸化炭素分圧(動脈血中の濃度)に対して敏感に反応し、抹消科学受容体は酸素分圧に対して敏感に反応します。

 

通常においてはより敏感である中枢科学受容体が呼吸を主に調整しています。

つまり二酸化炭素の濃度によって呼吸が調整されているわけです。

 

COPDなどの呼吸器疾患などによって酸素と二酸化炭素の交換が上手く行われないと酸素分圧は低下し、二酸化炭素分圧は上昇します。

そうすると、高い二酸化炭素分圧によって中枢性科学受容体は麻痺してしまい、抹消性科学受容体からの情報によって呼吸は調整されるようになります。

つまり、酸素濃度によって呼吸が調整される状態になります。

 

酸素投与すると…

抹消科学受容体からの信号によって呼吸が調整されている状態で高濃度の酸素を投与すると、抹消科学受容体は酸素は十分にあると判断して呼吸中枢への信号を途絶えさせてしまいます。

すると中枢性科学受容体からも抹消性科学受容体からも信号が送られてこなくなった呼吸中枢は呼吸を止めてしまいます。

 

これをCO2ナルコーシスと言います。

 

 

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/07/01-364481.php?category=438)

 

著者: クレメンタインさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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