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加速する清潔志向が皮膚炎や体臭、アレルギーの原因となる?!

「洗いすぎ」によって常在菌が減ると、悪臭の原因物質を作る悪玉菌が増える!…なんてことを聞いたことはありませんか?

多くの方は、一日の終わりにお風呂に入ってしっかり体を洗うのが、汗の不快感や臭いの解消、細菌繁殖を防ぐ意味でも重要と考えているものだと思います。

 

しかし過去、戦前から戦後にかけての時代では、お風呂に毎日入るという習慣はあまり無く、通常1週間に1回程度であったと言う報告もあります。

実際、毎日お風呂に入る習慣が付いたのは、ここ数十年内のことであり、今のような資源が豊富で設備も整った便利な世の中では、清潔志向が過剰になり過ぎ、健康面で様々な弊害が出ていると言われています。

 

例えば、現在では1家庭に1台付いていることも珍しくない「ウォシュレット」ですが、この機能の使いすぎにより、男性なら肛門炎、女性なら膣炎を発症する割合が増えてきていると言われています。

近年では入浴の際に、体や頭の痒みや臭いが気になることから、1日2度洗いをしたり、アルカリ性の石鹸やボディソープを付けたタオルで強めにこすり洗いをする方の割合も非常に多くなってきているようです。

 

これらの洗い方が問題である理由は、表皮上に存在している、善玉菌である「常在菌」まで一緒に洗い流してしまい、なおかつ皮膚のpHを弱酸性からアルカリ性に変えてしまうことで、悪玉菌が増殖しやすい環境を作ってしまうことです。

悪玉菌は、痒みや炎症、傷が出来た場合は化膿させる可能性や、またアンモニアや硫化水素などの悪臭の原因物質を作ってしまうので、体臭が気になると言う方は、「洗いすぎ」に原因がある可能性があります。

 

以下では、自分で改善できる、正しい体の洗い方についてご説明したいと思います。

 

体にとっての「良い皮膚の状態」とは?

体にとって良い皮膚の状態とは、常在菌(表皮ブドウ球菌など)が常に存在しており、皮膚に分泌された皮脂を常在菌が食べることで、脂肪酸の膜を形成し、皮膚全体が弱酸性に保たれることです。悪玉菌(黄色ブドウ球菌など)はアルカリ性の状態を好むので、弱酸性の状態であると繁殖しにくくなると言われています。しかしながら、毎日の入浴後には善玉菌の約90~99%は除去されてしまっています。

 

<入浴時の善玉菌の減少率>

◇シャワー・・約80%

◇浴槽・・・・約90%

◇アルカリ性の合成洗剤・・・約99%

 

通常は、善玉菌は約24時間で元の数まで増殖すると言われていますが、頻繁な回数を洗ったり、皮脂の分泌が減少し乾燥することで、善玉菌が回復する前に悪玉菌優位の環境になってしまう場合があります。その際には、皮膚の炎症や痒み、また臭いの元である「アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール」などの物質が産生されます。

 

「菌交代現象」によって増える悪玉菌の種類とは?

通常は、善玉菌優位な環境が悪玉菌の増殖を抑えていますが、シャンプーなどアルカリ性の洗剤などで洗い流すと、皮膚が善玉菌の生存しにくいアルカリ性のpHに傾き悪玉菌の黄色ブドウ球菌や真菌(カビ)などが増殖してしまいます。この現象を「菌交代症」と言います。近年若い方を中心に、皮膚の洗いすぎで「ドライスキン」が増加し皮膚炎となったり、ウォシュレットの使い過ぎで、肛門・膣のpHが中性化、炎症が起こるなどの問題が生じています。

 

<菌交代症によって優勢となる悪玉菌>

◆皮膚上・・(善玉)表皮ブドウ球菌⇒(悪玉)黄色ブドウ球菌

◆足・・・・(善玉)表皮ブドウ球菌⇒(悪玉)白癬菌

◆膣内・・・(善玉)デーデルライン乳酸菌⇒(悪玉)カンジダ

 

皮膚は「善玉菌」を保護しながら洗うのが正しい!

皮膚を良い状態に保たせるには、「表皮ブドウ球菌」を保護しながら、上手く体の汚れを落とすことが重要です。この方法のひとつとして、あるクリニックの医師の先生は、

 

体に関しては「2種類の石鹸の使い分け」を、頭に関しては「塩による洗髪」を提案されています。

洗髪は、通常汗や皮脂などの汚れは熱めのシャワーのみで落とせますが、タンパク質汚れ(垢など)は熱によって凝固するので、塩のナトリウムイオンが持つタンパク質を溶かす「塩溶効果」によって洗い流せば、綺麗に落ちるということです。

 

<体の洗い方>

1)重曹石鹸で「汚れ」を落とす

重曹石鹸を水で溶かし、非常に少量を使って、皮膚を擦らない程度に軽く滑らせて洗っていきます。お湯でサッと洗い流します。

2)ミョウバン石鹸で「ニオイ」を落とす

ミョウバン石鹸を水で溶かし、ニオイの元である皮脂を分泌するアポクリン腺が存在する腋や足や陰部などを中心に洗います。

3)ミョウバン石鹸で体全体を「弱酸性」に戻す

そして、最後に改めて全身を軽く滑らしながら洗うことで、弱酸性の皮膚に戻し、表皮ブドウ球菌が回復できる環境を整えます。

 

<頭の洗い方>

1)洗髪液を作る

粗塩を小さじ1~2杯程度、洗面器に入れて良く混ぜて溶かします。

2)お湯でまず汚れを流す

洗髪の前に、髪と頭皮を良くブラッシングしてから、マッサージとともに汚れを洗い流すイメージで熱めの温水をシャワーで勢い良くかけます。

3)洗髪液を流しかける

その後、マッサージをしながら、塩を溶かしたお湯を頭皮に掛けていきます。

4)十分すすぐ

最後に、塩分が頭皮に残らないようしっかりすすぎます。

 

最後に

上記で述べたような悪玉菌の繁殖以外にも、現在は「清潔志向」の弊害としてアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、花粉症などのアレルギー疾患が挙げられています。今から数十年ほど前まではアレルギー性疾患は殆ど存在していなかったようですが、現在では小中学校における罹患率は10年前と比較すると2倍に、花粉症は5人に1人が罹うほど増加してしまったという報告があります。

 

この直接の原因であるかどうかは明らかではありませんが、戦前には国民の6割が腸内に「回虫」という寄生虫が存在しており、このため体内のIgE抗体が常に高値であったようです。第二次大戦後、国による「回虫撲滅運動」により数年後には5%以下に減少したそうですが、この頃を境に、アレルギー性疾患の発症率は増加しています。

行き過ぎた清潔志向は、逆に健康に弊害を与えるものであるということを理解しつつ、適度な清潔性を保つ必要がありそうです。

(Photo by pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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