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アレルギー疾患などを改善する「キレーション療法」とは?


重金属による健康被害を改善する「キレーション療法」の実際について

 

現在注目されている民間療法に『キレーション療法』という治療法があるのをご存知でしょうか?キレーション療法とは、体内に蓄積した有害性のある重金属を化学反応によってアミノ酸と結合させることによって対外排出させやすくするという療法です。

重金属による健康被害は、近年では・・・

 

歯科で過去に使用されていた『水銀』

建材に使われていた『鉛』

ビニール素材などに原料として使用されていた『ヒ素化合物』

 

などによるものがあげられます。これらによる健康被害の症状とは、『腎臓障害、皮膚炎、骨粗しょう症、めまい、頭痛、疲労』など様々な疾患の原因となっていると言われています。

 

キレーション療法の歴史は、米国などでは長く、1940年に対規模な鉛中毒事件が起った際にその治療法としてキレーション療法が行われるようになったことが始まりであるようです。この流れから、日本でも現在、様々な民間組織によるキレーション療法がアレルギーやその他健康問題に効果的であるとして関心のある方の間では治療法のひとつとして捕らえられるようになってきています。

キレーション療法は一般に考えられているよりも身体に大きな負担を掛けるもので、腎機能が未熟な子供などにおいては、ある程度の健康被害が報告されているケースもあります。以下では、キレーション療法の実際と、その副作用、また治療時に同時に失われる必須ミネラルの効果的な摂取方法についてご説明したいと思います。

 

 

キレートとは何か?


キレーションとは、一般的に体内に蓄積した有害金属を「キレート剤」を用いて排出する療法のことを指します(逆に吸収されにくいミネラルを包んで腸管吸収しやすくする意味もあります)。キレートとは「挟み込む」を意味する用語で、アミノ酸などの分子が金属分子を挟むことで、排出率を高めることが出来ます。療法においては「EDTA」という薬剤を点滴することで、物質が水銀や鉛などとキレート化して結合し、体外排泄を促進します。この療法において問題とされているのは、腎臓がキレート化された有害金属を濾過することによる負担に加え、他の有益なミネラルも同時に排泄してしまうことにあります。実際には、サプリメントで補いながら治療が行われます。米国ではこの療法は、50年の歴史があり、1日に数十万人が受けているといわれているようです。

 

治療を受ける上で留意しておきたいこと

 

治療を受けるにあたって、以下の5点を留意する必要があります。

 

1)キレート化によって体液中に重金属が遊離する⇒腎臓・肝臓がそれを処理する能力があるかを確認するため、施術前に検査を行う必要がある。


2)腎臓による排出が上手く行われなかった場合、腎臓・肝臓・大腸・脳などに強い副作用が出る可能性がある⇒激しい頭痛、嘔吐、視力障害、腹痛、下痢、めまい、腎機能不全など

 

3)水銀やカドミウムは脳神経細胞に沈着しやすい性質があるので⇒施術前に脳神経細胞の保護措置を行う必要がある(治療中に頭痛、焦燥感などを訴える方が多い)。


4)キレート化によって必須ミネラルも同時に排出されてしまう。⇒サプリメントによる補充を行う。


5)キレート療法には、有効性を実証する臨床試験が存在しない。⇒有害金属遊離の対抗処置を行わないことで、腎臓障害などの有害性は報告されている

 

自身で行える有害金属の排出促進法とは?

 

有害金属には、排出促進させる対になった金属が存在します。排出量としては、僅かではありますが民間療法のキレーション療法を行うことなしに、必須ミネラルを摂取して徐々に重金属を排出していく療法もあります。しかし、必須ミネラルを体内吸収させるにも、吸収量が僅かであるので、既に錠剤としてキレート化されたミネラル剤を使用すると、吸収率が高まり、重金属の排出促進にも繋がります。


<通常の体内のミネラル吸収率はどれくらい?>
通常、体内ではミネラルの吸収率は低く、平均して数%程度と言われています。また、ミネラルの中でも比較的高吸収率と言われるマグネシウムでも30%~50%程度とされています。キレート化されたミネラルの摂取で、通常とは異なった輸送経路で吸収することが出来、結果的に吸収率を高めることが出来ます。


<キレート製法によるミネラル剤とは?>
あらかじめキレート化されたミネラルは、日本では販売されていませんが、海外からの輸入によって購入することが出来ます


<体内で自然にキレート化させるには?>
日本でも販売されているキレート化していないミネラルに、1)炭酸などと結合した「有機酸ミネラル」、2)クエン酸などと結合した「無機酸ミネラル」があります。これらは体内でイオン化して食事由来のアミノ酸などと結合しやすいので、キレート化し吸収率が高まります。つまり食事と一緒に摂取すると良いということになります。また、食事と摂取することで、有害な活性酸素の発生を抑えることが出来ます。


最後に


過去に歯科で治療時に使用されていたアマルガム(銀色の詰め物)をはじめとして、現在では体内に重金属が蓄積することによるアレルギーなどの被害報告も聞かれるようになりました。また、難病を持った子供さんの治療法としても、このキレート療法が紹介されているケースがありますが、これには実際に治療を行って成果が出たという方と、被害報告などの結果から否定的に見ている方の双方の見方があるようです。

多くの医師には、こういった民間療法は嫌煙される傾向にあり、親御さんが主治医にあまり相談せずに治療を開始してしまうケースもあるようです。有用な臨床試験の結果も存在しないと言われていますので、肯定も否定も非常に困難ですが、出来る限り信頼性の高いデータや体験者の方の予後に関する情報などを集めることが最も重要なのではないかと思います。

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%96%E3%81%AE-%E8%A3%9C%E8%B6%B3-%E9%8C%A0%E5%89%A4-%E5%8C%BB%E5%AD%A6-%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD-%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB-%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3-163891/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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