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高齢者のめまいの原因と予防策とは?

高齢者のめまい 加齢によるめまいの主な原因って?

高齢者にめまいが多発するのは、加齢などによって身体にさまざまな変調をきたしているからだと考えられます。

高齢者のめまいに多い原因は、次のようなものがあります。

 

平衡感覚が衰える

加齢によって、平衡感覚をつかさどる内耳・前庭神経・前庭神経核・大脳皮質などの神経も衰えます。

神経系の機能が低下すると、情報伝達がスムーズに行われず、平衡感覚が悪くなります。

 

血圧の急激な変化

高齢者は血圧の急激な変動が起こりやすいため、めまいが誘発されます。

高血圧で血圧降下剤を服用している高齢者は、薬の作用で急激に血圧が下がり、脳血流が悪くなります。

脳血流が悪化すると大脳皮質・脳幹・視床などに栄養と酸素がいきわたらず、めまいを起こします。

 

持病

糖尿病・動脈硬化症・高血圧症など、高齢者に多い病気は、めまいを伴うことがあります。

特に血液の循環にまつわる病気では、脳や内耳への血流が悪化しやすいため、めまいの大きな原因になります。

治療薬の副作用でも、めまいは起こります。頭痛や耳鳴りを伴うめまいは、脳血管障害の初期症状かもしれません。

 

ストレス

心身の不調、身近な人との離別・死別、生活環境の変化に対応できないなどの理由から、ストレスを感じる高齢者が増えています。

ストレスは、心因性のめまいの引き金になります。

 

高齢者のめまいは、典型的なタイプ別に分類することが難しく、原因がハッキリ分からないケースも多々あります。複数の要因が重なっている場合もあるため、検査で明らかにしましょう。

 

高齢者に多い不調~めまいの種類 あなたのめまいは何?

高齢者に多い不調の1つが、めまいです。めまいは、若い人にも起こりますが、高齢になると病気が潜んでいる可能性が高くなります。

めまいにもいろいろな種類があります。どのめまいに当てはまるのかを確かめ、早期の受診につなげてください。

 

回転性めまい

実際には静止しているのに、まるで自分がグルグル回っているかのように感じるめまいです。

周囲の景色も回っているように感じ、直立や歩行が困難になります。回転性めまいは、次の2つに分けられます。

 

◆自発性:全く自分は動いていないのに、周囲のものが回転しているように感じます。

◆誘発性:急に体勢を変えると起こるめまいです。寝返りや、ベッドから起き上がった際に頻発します。

 

浮動性めまい

体が宙に浮かんでいるような、フワフワとした浮遊感を伴うめまいです。

体がふらつき、まっすぐ歩行したり、直立の体勢を維持できなくなります。

 

動揺性めまい

本人は動いていないのに、頭や体がグラグラ揺れる感じがします。歩行がふらつく症状も伴います。椅子に座った状態でも、グラグラして座位を保持できなくなる場合もあります。

 

眼前暗黒発作・失神発作

目の前が真っ暗になるめまいです。急に立ち上がった時や入浴後に起こすめまいは、このタイプがほとんどです。

突然起こる自発性、ある動作が引き金になって起こる誘発性の2つに分けられます。

さらに1分以内の意識喪失を伴うめまいを、失神発作と呼びます。

眼前暗黒発作・失神発作は、めまいとともに倒れてしまうケースが多いため、ケガに注意が必要です。

 

一過性・反復性動揺視

実際には静止している物が、揺れているように見える状態です。本人に揺れている感覚がなくても、めまいの1つと考えられます。

 

めまいを理由に受診すると、医師から「どのような感じがするめまいか?」と、めまいの感じ方を尋ねられます。

何度かめまいを起こしたことがあるなら、どのタイプにあたるのか、症状を当てはめてみましょう。

 

高齢者のめまい予防食!血液をサラサラにする食品を食べよう♪

高齢者のめまいを改善するためには、食習慣の見直しが効果的です。めまいを防止する栄養素を摂りましょう。

 

血流を促進する食事

いわゆる「血液をサラサラにする」食品が、お勧めです。

DHA・EPAなど不飽和脂肪酸を豊富に含む青魚(あじ・さんま・サバ・いわしなど)・玉ねぎ・納豆・雑穀が有効です。

血液中の水分量が減ると血栓ができやすいので、水分補給も欠かせません。

動脈硬化につながる糖尿病・高脂血症などを防ぐため、脂質やカロリーの摂り過ぎに注意しましょう。

 

代謝を促し、疲労回復・老化予防に効果的な食事

平衡感覚や体の調節機能は、加齢によって衰えます。新陳代謝を活発にし、脳や体の疲労を解消するビタミンB群を含む食品を摂りましょう。

ビタミンB12は、新陳代謝を促します。魚卵・貝類・牛や鶏のレバーにたっぷり含まれています。

ビタミンB1は、疲労解消にお勧めです。豚のヒレ肉・たらこ・うなぎから補給できます。

老化を防ぐのが、ビタミンB2です。納豆・ウズラ卵・レバーに含まれています。

 

リラックス効果がある食事

極度の緊張・不安といったストレスは自律神経を乱し、心因性のめまいを引き起こします。高齢者はさまざまなストレスを抱えがちです。

 

ストレスを和らげる食事のポイントは、脳をリラックスさせるGABAと、不安感を和らげるトリプトファンです。

GABAは、発芽玄米や納豆、キムチといった発酵食品に多く含まれます。

トリプトファンはかつお・まぐろ・赤みの肉から摂取できます。

 

さらに、ビタミンDに富んだ鮭・かれい・バナナを食べると、トリプトファンの合成に役立ちます。

 

食事の内容とともに、食事量にも気を付けてください。腹八分目を心がけると、食後のめまいを防止できます。

 

高齢者のめまいと起立性低血圧

高齢者のめまいには、低血圧と関係して起こるものが多くあります。その中でも特に多い、起立性低血圧について説明します。

 

低血圧でめまいが起こる理由

通常は一定に保たれている脳の血流が、低血圧によって急に滞ると、めまいを起こします。

低血圧が原因の場合、静止しているのに目が回っているように感じる、回転性のめまいが多くなります。

 

起立性低血圧とめまい

低血圧が原因のめまいのうち、高齢者に多くみられるのは起立性低血圧が原因のものです。

 

◆症状

寝た状態や座位から急に立ち上がった時に血圧が低下し、めまいを起こします。

ふらつき・動悸・視野がかすむといった症状を伴うこともあります。ひどい時には、眼前暗黒感や失神をおこします。転倒によるケガが心配される、めまいです。

 

◆原因

普通なら、体位が変わるのに合わせ、全身を循環する血流はコントロールされて正常を保ちます。しかし起立性低血圧では、交感神経による調節反射がスムーズにはたらかず、血流の調節がうまくできません。その結果、低血圧をおこしてめまいに繋がります。

起立性低血圧の原因は、加齢・自律神経の機能不全・糖尿病・腎臓病・リウマチや全身エリテマトーデスなど自己免疫疾患・多発性硬化症・脊髄疾患などが考えられます。

薬剤の影響も大きく、利尿剤・抗うつ薬・睡眠薬・血管拡張薬・降圧剤を服用している高齢者は、注意が必要です。

 

◆治療

まず、起立性低血圧がどこに由来しているのか、検査します。持病によるものなら、おおもとになっている疾患の治療を行います。生活習慣の改善、薬物療法・運動療法が治療の基本です。

 

低血圧によるめまいは、立ち上がる時、午前中、内臓に血液が集まる食後に頻発します。急に立ち上がらず、手すりにつかまるといった対策で、めまいによる転倒を予防してください。

 

気をつけて!高齢者のめまいに潜む脳血管障害

高齢者のめまいを引き起こす原因のうち、最も怖いのが脳血管障害です。

単なるめまいだと軽く考えていたら、実は脳内で出血していた…というケースは少なくありません。めまいに潜んでいるかもしれない脳血管障害を挙げます。

  

一過性脳虚血発作

大きな脳血管障害につながる前段階、前触れのような状態です。

激しい回転性のめまいが急に起こり、吐き気やふらつき、手足のしびれ、頭がのぼせるような感覚があります。

耳鳴りはありません。血の塊などが一時的に血流を阻害している可能性もあります。回転性のめまいと、付随する症状が繰り返し起こるなら、早い段階で受診してください。

 

小脳出血

平衡感覚をつかさどる小脳に出血があると、激しい回転性のめまいが起こり、吐き気・後頭部の痛みも生じます。

眼球が規則的に振れ動く眼振や、一定方向を向き続けるなど目の動きに特徴的な症状が現れます。

  

くも膜下出血

激しい頭痛とともにめまいが起こります。体がフワフワ、グラグラ揺れるような感覚、目の前が真っ暗になる場合もあります。

 

小脳梗塞

立ちくらみ程度の軽いめまいが多く、見逃しやすい病気です。繰り返し起こる、手足のだるさなどを感じるようなら、念のために受診しておきましょう。

 

脳血栓症

血栓が脳内の血管を塞ぐためにおこる脳血管障害です。

脳出血のように急激な症状ではなく、血栓によってふさがれた部分が徐々にダメージを受けていきます。

めまいが解消しない、不調が数時間続くようなら、脳血栓症の疑いがあります。

 

脳血管障害が原因のめまいは、吐き気や手足のしびれ、言語障害など他の症状を伴うケースが多いようです。

なかなかめまいが治まらない、繰り返しめまいを起こすといった特徴もあります。

脳血管障害は、早期発見・早期治療が予後を左右します。めまいを侮らず、早目に検査を受けてください。

 

(Photo by:http://www.ashinari.com/2006/11/29-000625.php)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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