カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 健康診断・健康管理 >
  3. 食事 >
  4. その他 >
  5. 『良く噛むこと』はアレルギー性疾患を予防する?!

健康診断・健康管理

『良く噛むこと』はアレルギー性疾患を予防する?!

 

『100回噛んで食べると良い』に根拠はある?

 

多くの方が、昔ご家庭や学校で「良く噛んで食べなさい」「100回噛んで食べると体に良い」と言われた経験があると思います。古いことわざにも、「朝飯の掛汁は親不孝」や、「朝飯に汁をかけて食うと出世せぬ」などの汁を掛けての流し込むような食事方法はあまり良くないものと考えられてきました。

しかしながら、「なぜ良く噛むと体に良いのか?」を良く知らない為、忙しい時には気にせず早食いや荒噛みになってしまうことも大抵の方は多いと思います。昔にはあまり指摘されていませんでしたが、最近では咀嚼回数と「アトピー性皮膚炎」などアレルギー性疾患との関係性も示唆されるようになってきています。また、胃がんの原因である「ピロリ菌」の繁殖を抑える効果があるとも言われています。

 

以下では、意外と侮れない、噛むことと唾液の効能について見て行きたいと思います。

 

 

唾液は代謝に欠かせない「第一の消化酵素」である!

 

噛むことによる利点で一番重要なものは、やはり唾液です。消化器官の代表というと、多くの方が「胃」を挙げると思いますが、胃には糖質分解酵素が存在していなかったり、脂質が溶解しにくいという欠点があります。糖質に関してこの点を補うのが、アミラーゼ(唾液)です。でんぷんの分解を行うことで、その後の腸での代謝吸収がスムーズに行えます。以下は唾液に含まれる成分について挙げて行きたいと思います。

 

<唾液の成分>
◆ムチン⇒食物を嚥下を容易にする
◆アミラーゼ⇒でんぷんを分解する
◆リゾチーム⇒細菌侵入を防ぐ
◆ラクトペルオキシダーゼ⇒細菌侵入を防ぐ。発ガン物質を減弱させる。
◆ガスチン⇒亜鉛と結合し、味覚機能を高める
◆スタテチン⇒カルシウムと結合し、歯を強化させる。
◆ラクトフェリン⇒鉄と結合し、細菌の発育を抑制する。
◆アルブミン⇒口腔内の湿潤性を高め、乾燥を防ぐ。
◆IgA(免疫抗体)⇒細菌侵入を防ぐ。

 

 

「良く噛むこと」で様々な疾患が予防できる

 

唾液の成分については重要ですが、噛むことによって、その分泌量の増加や噛み合わせが補正できることも重要です。

 

<噛むことによる体への作用>
1)脳の活性化・認知症の予防
噛む刺激が、神経細胞を刺激することによって、情報伝達を促進し、脳を活性化する。また記憶を司る海馬が発達する。


2)口腔の中性化
唾液にはアルカリ性の性質があるので、口腔内を中性化し、虫歯を予防します。


3)食物アレルギーを予防する
良く噛むことで、唾液アミラーゼの分泌・胃のペプシンの分泌が増加し、消化しやすくなりますが、噛む回数が少ないと未消化のまま腸管に届いて、抗原となってアレルギーを発症する可能性があります。


4)肥満予防
早食いを行うと、血糖値が上がって満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまうので、肥満に繋がります。


5)癌や食中毒の予防  
良く噛むことで、唾液中の抗菌作用のある「ラクトペルオキシターゼ」発ガン物質を無毒化したり、細菌の侵入を防ぎます


6)歯の再石灰化促進
唾液中に、カルシウムやリンを含んでいるので、脱灰によって歯の失われた成分を再構築(再石灰化)します。


7)味覚の発達  
良く噛むと、唾液中に食物の味覚物質が溶け出し、また酵素「ガスチン」が働いて味覚細胞が刺激され、味覚の発達に繋がります。


8)運動能力の向上  
良く噛むことによる噛み合わせの良さは体のバランス感覚や瞬発力を向上させるには必要であるとされています。

 

噛むことで、アトピー性皮膚炎はどのように防げる?

 

上記で述べたように、噛んで消化することと、アレルギー発症には関係があると言われていますが、その他の要因として、食品中のビタミン類が上手く分解され、抗酸化作用を発揮できるため、アトピー性皮膚炎になりにくいということも分かってきています。

 

最後に

 

「良く噛む」と言っても、問題なのは具体的に何回噛めばよいか?ということです。

有名な話では、弥生時代の邪馬台国の女王卑弥呼が咀嚼回数が多かったというのを、聞かれたことがあるかもしれません。その時代の食事時間は平均51分、咀嚼回数が3990回であったそうです。それが現在では、食事時間が平均11分、咀嚼回数が620回となりました。現代において古代のような咀嚼回数に習うことは実用的とは思えませんが、最低でも1口に付き30回は噛んだ方が唾液の分泌効果が高いとのことです。

 

『噛むこと』は毎日の習慣ですので、自分で継続できる回数を設定して実行できることが必要であると思います。

 

 

(photoby://pixabay.com/ja/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB-%E3%81%8B%E3%81%BF%E5%82%B7-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B-%E9%A1%94-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E9%A3%9F%E5%93%81-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84-15687/)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

その他に関する記事

楽しいバーベキューにするためにしておきたい!現地についたらできる食中毒対策!

  暖かくなってくる季節からバーベキューを野外でする人も増えてくると思います。...

食べずに捨てているその部分に栄養がぎっしり!野菜の捨てている部分の栄養って?

  普段料理をしているときには、「皮」「ワタ」「種」といった部分は捨ててしまい...


内臓アンチエイジングで内臓を若返らせよう☆内臓アンチエイジングと生活習慣の関係

近頃、話題となっているのが「内臓アンチエイジング」と呼ばれる内臓を若返らせるた...

内臓脂肪を減らす効果が強い食品

  放置しておくと重大な病気になる生活習慣病を防止するには、内臓脂肪を減らす食...

カラダノートひろば

その他の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る