育児
自閉症の種類と特徴〜カナー症候群とアスペルガー
自閉症は大きくカナー症候群とアスペルガーの2つに分類されます。
カナー症候群って?
- 主に知的障害を伴う自閉症がカナー症候群と呼ばれる
- 人や状況と関わりあわない
- 物事をいつまでも同じにしておかないと不安になる
- 手順やものの配置に独自の強いこだわりがある
などの特徴がよくみられます。強いストレスを受けるとパニックを起こしたり、大声をあげることもあります。
この中で、まれに一部の能力が極端に高いことがあります。これはサヴァン症候群と呼ばれます。
サヴァン症候群の例
- 円周率や電話帳を暗唱できる
- 目で見た物を細部まで記憶しておける
- 一度聞いた曲を完璧にピアノで演奏できる
アスペルガーとは?
高機能自閉症、高機能広汎性発達障害とも呼ばれ、知的障害を伴わない自閉症として定義されることが多いものです。幼児期には一見障がいがあるようにはみられず、大きくなってからアスペルガーと診断されることもあります。
皆がそうというわけではありませんが、アスペルガーの子どもは特徴的な話し方をする傾向があります。
細かいところまでくどいほどに話す
話の要点がつかめず曖昧な表現が苦手なために、不必要な情報も全ていっぺんに話そうとしたり、「最近どう?」といった質問の意図が読み取れずうまく応えられないこともあります。
一方的にまくしたて、わかりにくい
相手の興味関心を考えずに自分の好きなことを一方的に話します。話題が飛び飛びだったり、唐突なこともあります。
言葉の裏を理解しにくい
例えば「お醤油ある?」と言われて、それが「醤油を取って欲しい」という意味とはわからず「うん、あるよ」とだけ言って終わってしまうようなケースです。慣用表現や皮肉も理解しづらいという傾向があります。
自閉症の種類やその境界線については諸説ありますが、早期発見やその後のケアのためにも保護者の方はあらかじめ理解を深めておいて頂きたいと思います。
(Photo by: 著者)
著者: カラダノート編集部