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健康診断・健康管理

ミネラル吸収作用のある食物繊維『難消化性デキストリン』とは?

必須ミネラルを排出してしまう欠点を克服した、食物繊維『難消化性デキストリン』

食物繊維といえば、『ヒトの消化酵素で消化されない難消化性成分』のことですが、現代では便秘に悩む方の治療法として確立されているだけでなく、大腸がんや2型糖尿病などの予防にも効果的であるとされ、栄養素+αの存在として非常に重宝されています。

 

食物繊維の歴史は1940年代にまで遡ります。イギリス人の医師がアフリカで医療活動を行った際に、先進諸国に見られる糖尿病や動脈硬化症、胆石などの疾患が住民にあまり見られないのは、繊維の摂取量が多いからであると言う見解を発表しました。

 

そして1970年代には食物繊維の大腸がん発生リスクの低下作用が発表されまいた。

 

当時食の欧米化が進んでいた日本では、他の先進国と同様に高カロリー、脂肪、タンパク食の影響で生活習慣病が問題とされていましたが、数々の発表によって、ただの残りカスと認識されていた食物繊維の価値を見直し、今日のように重要な食品成分のひとつとして多くの人に食されるようになりました。

 

只、唯一の欠点は、食物繊維はミネラルも一緒に排出されてしまうと言う点です。しかし近年、新たな開発物として『難消化性デキストリン』という馬鈴薯(じゃがいも)から人工的に抽出された食物繊維が、ミネラルを吸収促進する新しい物質であるとして注目を集めています。

 

難消化性デキストリンの特徴とは? 

通常、食物繊維といえば『植物に含まれるセルロース、ペクチンや動物に含まれるキチン』などに代表されるようなものが主です。その性質としては保水性があり、水分を含むと粘ちゅう性も持つことで、排泄物に含まれ腸の蠕動運動を促進させたり、胆汁酸の吸着などを行うことが主な作用です。

 

その欠点は上記で挙げたように、ミネラルをも同時に排出してしまうことでした。しかし、『難消化性デキストリン』では、この問題を改善し、ミネラルの吸収を促進すると言う性質を持っています。

 

<デキストリンの構造とは?>

◇デキストリンとは

α-グルコースがグリコシド結合によって重合した物質の総称で、デンプンの一種とされています。

 

◇難消化性デキストリンとは

そのデンプンをアミラーゼで加水分解し、難消化成分のみを抽出し調整した、水溶性の食物繊維です。粘性や甘みがあまり無く、熱や酸にも強い性質があり、様々な製品に加工されています。また、重要な性質としてミネラルの吸収を阻害しない性質を持っています。

 

アメリカのFDAでは、1日の摂取量に上限を定める必要がないとされ、日本の厚生労働省では、特定保健用食品に認定されているなど、安全性の高い食物繊維です。

 

※安全性の臨床試験の例

⇒難消化性デキストリンを毎食前に10g×3回/日摂取を16週間継続したところ、臨床検査値(特に血清タンパクやミネラル濃度に)変化が見られなかったとされています。

 

<主な作用とは?>

◆糖の吸収遅延作用

ラットやヒトを対象とした実験では、二糖類のマルトースの血糖上昇を抑制したと言う結果が報告されています。また、被験者36人に対する、うどんと一緒に難消化性デキストリンを摂取した実験でも、血糖値の上昇抑制が確認されました。

 

◆整腸作用

性質として、水分を保持しゲル化する性質があるので、便のかさを増やし腸の蠕動運動を促進することで、排出を促します。また腸内環境を改善する効果も確認されています。一日5~10gの摂取で排便の回数と量が増加したと言う報告があります。

 

◆脂肪の吸収を遅延させる

食事とともに難消化性デキストリンを摂取することで、脂肪の吸収速度を遅延させ、緩やかに上昇させる作用が確認されています。

 

◆中性脂肪を減少させる

1)通常のお茶、2)難消化性デキストリンを9g含有したお茶の2種類を、成人男性36名に摂取してもらったところ、2)難消化性デキストリンに体内中性脂肪値の有意な減少が見られたという報告があります。

 

◆ミネラルの吸収促進を行う

動物実験が行われた結果、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛の4つのミネラルの吸収を促進する作用が確認された。また、貧血症状が見られる女子大生にデキストリン15gを4週間摂取してもらったところ、血清鉄の値が上昇しました。

 

上記4つのミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛)は、体内脂肪代謝も含めたエネルギー産生に必要不可欠な必須ミネラルであり、食物繊維で代謝を円滑にしたとしても、必須ミネラルまで同時に排出されてしまっては、健康維持に障害が生じてしまいます。

 

難消化性デキストリンは、上記のように摂取上限も定められていないほど安全とされていますので、代謝に関する疾患がある場合は、一度試してみるのも効果的であると思います。 

(photoby://pixabay.com/

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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