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不眠・睡眠障害

金縛りの息苦しさはなぜ起こる?金縛りの強烈な痛みや幻覚の原因など

しばしば金縛りと共に息苦しさを覚える人がいます。こうした現象が実際に多くの人に体験されているからか、金縛り=心霊現象という印象がついてしまったのかもしれませんが、実は科学的に説明ができるものです。

 

金縛りで起こる息苦しさ

金縛りと共に見られる自覚症状の一つが息苦しさで、息がしづらいというものから、息ができないというひどいものまでありますし、時には胸の痛みまで伴って自覚されることがあります。

 

息苦しさの原因は?

こうした息苦しさの原因は血圧や心拍の急激な変動です。レム睡眠のときは体の筋肉が弛緩して体を動かせなくなるという特徴があります。これと共に特徴的なのが血圧や心拍数の急激な上昇と下降で、これには自律神経が関わっています。

 

こうした激しい変動は、循環器系の疾患を持っている人にとってはかなり危険な症状と言われるほどのもので、当然レム睡眠時に発症する金縛りの際にもこれが見られます。

 

恐怖心が息苦しさを増幅させる

金縛りの際の血圧と心拍の乱れは、レム睡眠によって引き起こされる自律神経の変調からスタートするかもしれませんが、それを増強しているのは金縛りの恐怖と考えられます。

 

つまり金縛りを心霊現象と思い込み、恐怖感を感じることで簡単に心拍数が上がってしまい、その心拍数の増加によってより一層恐怖心を感じて心拍数が上がっていくというサイクルです。

 

筋肉が動かないから

レム睡眠中は筋肉が弛緩して動きませんから、呼吸をするときに動かす横隔膜といった筋肉も動きません。そのため自分の意志で呼吸をすることができないどころか、それをしようとすると胸の痛みを感じることもあります。

 

ではこのときの呼吸は何によってなされているのかというと、自律神経によってなされているのです。自律神経は人の気分などに大きく左右されますから、自分の意思に関係なくほぼ自動的に息苦しさを感じるようになるのです。

 

この仕組みを分かっていれば恐怖心から心拍数があがることはありません。恐怖を感じていなくても息苦しさを感じることはありますが、そのときの自分の呼吸のリズムを把握し、意識するだけでもずいぶん違うようです。

 

金縛りで感じる強烈な体の痛み

金縛りの状態のとき、人は意識がはっきりしているように感じていますが実際は半覚醒状態であり、脳だけが覚醒しているとはいえ、半分は眠った状態です。そんな中で金縛りの際に体の痛みを感じる場合があります。

 

胸の痛み

金縛りに伴う息苦しさを改善しようとしたときに胸の痛みを感じることがあります。この痛みは明確に仕組みが分かっているわけではありません。ただ金縛り中の呼吸が自律神経に制御されているのに対して、呼吸を自分の意志で改善しようという行為は金縛り中に動かせない筋肉を無理やり動かそうとしていることから起こるとも考えられています。つまり自律神経が制御する呼吸に筋肉を動かしてする呼吸が入り込もうとし、それが金縛りの最中は痛みに感じると考えられるのです。

 

腕や足などの痛み

金縛り中に強烈な腕の痛みに襲われたと思ったら、腕を背中の下に入れこむようにして寝ていたというような経験をしたことはないでしょうか。こうしたケースは実際極端に無理な姿勢をしているわけでもありませんので、現実の痛みは非常に軽いのですが、金縛り中の痛みは強烈なのです。このように金縛りの最中は、現実の痛みや不快感を大げさに増幅して知覚してしまうという現象が起きます。この原因ははっきりとわかっていませんが、そもそもこうしたことがきっかけとなって脳だけが覚醒する金縛りの状態を引き起こしていることが多々あり、金縛りが解けた後はその原因を除くことが、再び金縛りにあわないようにするには必要と考えられるようです。

 

こうした痛みに恐怖心を抱くと、呼吸が速くなったり、心拍数が上がったりしてしまいます。金縛り中も冷静に考える頭を持つのは必要ですが、金縛りが解けた後に痛みの原因を見つけることも恐怖心を軽減する良い方法です。

 

心霊体験?金縛りでみる幻覚の原因

人の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2つの繰り返しで構成されていて、夢を見たり金縛りにあったりするのはノンレム睡眠のときです。ノンレム睡眠の状態のとき体の筋肉は弛緩し、寝返りすら打てない状態になっていて、それによって金縛りで「体が動かない」という状態になります。

 

金縛りのときの心霊体験?

金縛りのときに起こるのが幻覚です。金縛りの最中に幽霊を見ただとか、声を聞いただとか、体を触られたなどといった知覚をすることがあり、こうしたことから金縛りが心霊現象と共に話される所以でもあります。こうした幻覚は入眠時幻覚といって就寝後しばらくして幻覚が見られることが多くあり、睡眠障害の症状の一つとして位置づけられていますが、金縛りにおいても良く見られます。

 

なぜ幻覚を見るのか

こうした幻覚の原因は何かというと、金縛り中に体験している夢であると考えられます。夢をみるのも金縛りにあうのもレム睡眠の状態のときです。金縛りの状態でないとき、つまり脳が覚醒していないときに見る夢は完全に頭の中だけの出来事です。そのため夢を夢として自覚できます。一方で、金縛りの状態にあると脳が覚醒しています。脳が覚醒した状態で脳が夢を見るとそれがまるで現実のことのように思えてしまうのです。

 

なぜ現実と思ってしまうのか

完全に脳が起きていて、体だけが動かない状態であればこうしたことは起こりません。金縛りの状態は脳が覚醒しているといってもそれは半分覚醒した状態であって、半分はまだ寝ている状態です。しかし、それにもかかわらず感覚としては完全に覚醒しているように思えてしまうので、本人は目覚めていると思っており、夢を現実のできごととしてとらえてしまうのです。

 

非常にリアルに見える金縛りの幻覚も、所詮は夢の中の出来事です。それを認識するだけでも恐怖を伴う幻覚が消えていくことがあるそうですので、過剰に恐怖心を抱かないことも大切です。

 

金縛りは半分寝ている状態!

金縛りは覚醒と睡眠がうまく切り替わらないときに起こりやすいとされています。そのため、入眠時や明け方の目が覚める直前などによく見られ、生活習慣が不規則になることで睡眠のリズムがくずれがちな若者に多く見られます。

 

はっきりと起きているわけではない

金縛りのときは妙に意識がはっきりとしている印象があると思います。浅い睡眠であるレム睡眠のときに起こる金縛りは、本来であれば意識が覚醒することはありません。人がレム睡眠の状態になったときには骨格筋の弛緩が起こり、体がピクリとも動かなくなる状態です。寝返りすらもうたなくなり、深く体が休んでいる状態になります。しかし何かのきっかけで意識だけが覚醒してしまうことがあります。それは暑いとか寒いとか尿意をもよおしたとか本当にちょっとしたことなのですが、そうしたきっかけによって意識だけが覚醒してしまいます。しかし、脳だけが覚醒している特殊な状況でもあくまで睡眠の中の一つの形態ですから実際にははっきりと起きているわけではなく半覚醒状態になっており、半分寝ている状態なのです。

 

半分寝ているからこそ

金縛りと言うとただ体が動かないだけではなく、心霊現象が起こったり、息苦しさを感じたりすることがあります。もしはっきりと覚醒していたらこんなことはありません。半分覚醒しているつまり、寝ぼけているような状態だからこそ、そうした想像や勘違いからくる様々な具体的な現象があり、自分では覚醒していると思っているからこそ、それを現実のものとしてとらえてしまうのです。

 

金縛りの状態も睡眠の一環と言われても、ぴんとこないかもしれません。金縛りはそれ自体と言うよりも金縛りを生み出している覚醒と睡眠の移行のトラブルが何から引き起こされているかが重要です。

(Photo by: [http://www.ashinari.com/])

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-26掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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