頭痛
群発頭痛の特徴的な症状とは?群発期はいつ?
頭痛がひどく、特に「どちらか片方の目の周囲や、目の奥、こめかみあたりが、えぐられているかのように激しく痛む」という症状にお困りになっている方はいらっしゃいませんか?
「片頭痛かな?」と思われているかもしれませんが、実はそれは群発頭痛という病気である可能性があります。
群発頭痛の特徴的な症状とは
群発頭痛の症状は先程述べたように、片側の目の奥に出現する激しい痛みを生じ、その痛みはまるで「キリでえぐられているような痛み」とも言えるほどの激しいものです。
痛みは1~2時間続いた後、自然に治まります。しかし、睡眠中に起こる激しい痛みのため「寝たらまたあの頭痛がやってくるんじゃないか?」と眠ること事態に恐怖を感じる方も少なくはありません。
目をえぐられるような痛み
群発頭痛では、目の奥に激しい痛みが起こります。目を開けていられないほどの痛みで、目の奥からこめかみにかけて痛むことが多いようです。通常、両目ではなく、どちらか片方の目におき、涙が出ることもしばしばあります。
まぶたが上がらない
目の奥の痛みと同時に、まぶたが重くなり、目をしっかり開けていられなくなります。実際にまぶたが腫れ、まぶたの感覚が鈍くなったような感じになります。
目の充血
痛みがある側の目が充血することがよくあります。まぶたが下がり気味なのでわかりにくい場合もありますが、鏡で確認してみましょう。
鼻水
痛みと同時に、鼻の奥がつまったようになり、鼻水が出ることがあります。風邪を引いたときのような鼻づまりではなく、鼻の奥の感覚が鈍くなり、鼻水がたらたらと垂れてきます。
これらの自律神経症状が群発頭痛に特徴的なものです。群発性頭痛は数年間隔で起こることもあり、また片頭痛と思いこんでいる場合もありますが、きちんと診断するためにも、こうした特徴的な症状がある場合には、医師に伝えましょう。
また、群発頭痛は上記のような激しい頭痛の他に
・涙が出る
・まぶたの垂れ下がりや腫れ
などの症状もしばしば伴います。
片頭痛が女性に多く見られるのと対照的に、群発頭痛は20~30歳代の男性に多く見られ、その人数はなんと女性の3.5倍というのも特徴です。
群発頭痛ってどんな病気?
群発頭痛の原因は解明されていませんが、目の奥にある内頸動脈と呼ばれる脳へ栄養を送る太い血管が、なんらかの原因で拡張し、激しい痛みが起こると考えられています。
そのため、一旦痛みの発作が起こると、1~2ヶ月間毎日、頭痛発作が続きます(=群発期)。このような痛みの発作は1~2ヶ月を過ぎると、綺麗サッパリ無くなってしまいます(=寛解期)。
しかし、通常は半年から2~3年後に同じような痛みが起こります。この痛みの発作の起こり方が群発地震と似ていることから、群発頭痛というような名称で呼ばれているんですね。
発症の感覚が2~3年空くことがあるので、片頭痛と間違うことが多いそうですが、受診の際には、上記のような症状をきちんと伝えることが大切です。
群発頭痛の群発期はいつ来るの?
群発頭痛は、自殺頭痛とも呼ばれる恐ろしい頭痛です。
痛みのあまり自殺したいとまで考える方がいることから自殺頭痛と呼ばれています。
群発頭痛と群発期
群発頭痛には群発期というものがあります。実は群発頭痛は群発期にしか起こりません。頭痛が起きない時期を寛解期と呼んでいます。
群発頭痛を持っている方は、群発期と寛解期を繰り返すのが特徴です。
群発期はいつ来るの?
群発期がいつ来るかは人によって違うので医師でも正確なところはわかりません。
一般的には半年から2-3年に1回と言われています。
3年に1回群発期が来る人が1回群発期を体験している間、半年に1回群発期が来る人は6回も群発期を体験することになるので、群発頭痛による生活への影響は群発期の頻度によっても異なると言えます。
群発期には毎日頭痛が起きるのが特徴で、長い人で2か月くらい群発期が続きます。短くても数日で終わることはなく、1か月は群発期があります。
群発期のケア
群発頭痛では群発期のケアが非常に重要です。
群発期以外はアルコールを摂取したり少しくらいなら夜更かししたりという方もいますが、群発期になるとそんな余裕はありません。体のことと頭痛のことを最優先させなければならないからです。
群発頭痛の痛みを緩和させる方法や治療薬を用いて上手に群発期と付き合っていくことが求められます。
(Photo by:http://www.ashinari.com/2011/08/29-349516.php)
著者: カラダノート編集部