カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 生活習慣病 >
  3. 脂質異常症(高脂血症) >
  4. 薬物療法 >
  5. 基礎知識 >
  6. 使用される脂質降下剤とは?脂質異常症(高脂血症)の薬物療法

生活習慣病

使用される脂質降下剤とは?脂質異常症(高脂血症)の薬物療法

 

脂質異常症(高脂血症)は、合併症として起こる危険性がある動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを下げるために、血中の中性脂肪やコレステロールを下げる必要があります。そのため、薬物療法は、脂質降下が中心となります。

 

 

血液中の脂質を下げる

 

脂質代謝異常は、次の4つに大きく分けられます。この分類で、治療方法も変わります。また遺伝性の脂質代謝異常の場合には、治療薬は対症療法にしかならず、治療で根治することは困難です。

 

高コレステロール血症

 

血液中の総コレステロール濃度が高い(220mg/dL)。生活習慣病からくる脂質異常症はこれが主です。

スタチン系の脂質降下薬で、ある程度の血液中の中性脂肪やコレステロールは下げられるのですが、根本的な原因を解決するわけではないので、食事療法と運動療法などによる生活習慣の改善が必要です。服薬をやめるとまた戻ってしまう人も多く、薬に依存性があるわけではありませんが、一生飲み続けなければならない人も多いのです。

 

高LDLコレステロール血症

 

悪玉コレステロールであるLDLが血液中に多い(140mg/dL以上)。心疾患リスクとあきらかに連動しているため、早期の治療が必要です。

肝細胞のHMG-CoA酵素阻害剤であるスタチン系が第一選択薬となりますが、肝障害や骨格筋障害が重大な副作用として知られています。そのため、筋肉痛が起きたり、高齢者では肝臓や腎臓の機能が低下している人には使用できません。病状によって薬を使い分けるようになっており、また他の薬に影響することが多いので、服用は自己判断せず、必ず医師の診断と検査を踏まえることが大切です。

 

低HDLコレステロール血症

 

善玉コレステロールHDLが血液中に少ない(40mg/dL未満)。悪玉コレステロールを抑止できないため、女性では特に心疾患リスクが高くなります。

この症状の場合には、薬物治療よりも生活習慣の改善と食事療法、運動療法が中心となります。フィブラート系薬剤が使用されることもあります。

 

高トリグリセリド血症

 

血液中の中性脂質濃度が高い(150mg/dL以上)。動脈硬化のリスクが高くなります。

治療には、細胞の脂質合成に関わる酵素を阻害するフィブラート系が使用されます。この薬もスタチンと同じように、肝障害や筋肉痛(横紋筋融解症)を起こすことがあり、腎機能障害時にそのリスクが高くなると言われています。この薬は胆汁中にコレステロールを排出させるため、胆石症になることがあり、注意が必要です。

 

 

一般に、脂質降下薬は副作用があり、また他の薬と反応して悪影響を及ぼす可能性が多数報告されています。そうしたリスクがあることを十分意識して、正しい服用を心がけましょう。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2009/07/21-024566.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

基礎知識に関する記事

薬物療法とは、食事療法、運動療法あっての治療法だった!?

  脂質異常症(高脂血症)の治療には薬物治療があります。そんな薬物治療を行...

どうやってコレステロールの量を減らしているの?高脂血症を防ぐための薬

  高脂血症の治療のために、いくつかの治療薬が開発されています。食事のコレ...


悪玉コレステロールをやっつけよう!~高脂血症の薬物治療~

  総コレステロールの値が高いといわれ、食事や運動療法などいろいろ試したけ...

ナイアシンは治療薬の存在しない?!『低HDLコレステロール血症』の特効薬となるか?

『LDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールを上げる』ことは、動脈硬化の...

カラダノートひろば

基礎知識の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る