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生活習慣病

スタチン系脂質降下剤

 

 

スタチン系脂質降下剤は、脂質異常症の第一選択薬として世界中で使用されている薬です。スタチンは肝臓のHMG-CoA還元酵素の働きを阻害することによって、血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称。現在、日本と海外の製薬会社から8種類のスタチンが販売されています。

 

 

日本で発見されたスタチン

スタチンは1973年に当時三共製薬(現第一三共)の遠藤章によって、青カビの一種から最初のスタチンであるメバスタチンが発見されました。メバスタチンそのものは医薬品にはなりませんでしたが、それ以来世界中でスタチンは研究・改良され、高コレステロール血症の治療薬として使用されるようになりました。

 

スタチンの効果

スタチンは、体内に吸収された後、肝臓に分布し、肝臓でのコレステロール合成を低下させます。その結果、コレステロールを維持しようとする体の反応から肝臓でのLDL受容体が増加して、血液から肝臓へのLDLコレステロールの取り込みが促進されます。また、肝臓でコレステロール合成が抑制され続けているため、血液中へのリポ蛋白VLDLの分泌も低下し、血漿トリグリセリド値も低下します。近年の臨床試験では、高脂血症患者の心筋梗塞や脳血管障害の発症リスクを低下させる効果がが明らかになりました。

 

気になる副作用

スタチンの副作用には、腹痛や発疹、倦怠感のほかに、横紋筋融解症・末端神経障害・ミオパシー(筋肉痛)・肝機能障害・血小板減少などがあります。このうち、横紋筋融解症は急激な腎障害を伴うことがあり、投薬時にはクレアチンキナーゼやミオグロビンなどの数値の変化に注意が必要です。また、高用量でスタチンを使用した場合に、急性腎障害で入院する率が高くなると報告されています。

 

フィブラート併用は禁忌

スタチンは現代病とも言える生活習慣からくる脂質異常症になくてはならない薬といえます。全世界でも一番使用されている薬とも言われており、その効果は十分あります。しかし副作用もあり、同様の脂質降下作用をもつフィブラート系薬剤と併用すると、横紋筋融解症の発生リスクが高まるため、この2つの薬を併用は禁止とされているなど、使用にあたっては十分注意が必要な薬です。治療にあたっては医師の指導を守って正しく使用しましょう。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2012/08/10-366811.php)

著者: rosyさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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