育児
幼児食を進める時期は「かむ力」がポイント
離乳食が完了し、幼児食を始めようと思った時に「幼児食ってどうやって進めるの?」「1歳6か月が目安っていうけど、食が細いうちの子でも大丈夫?」など疑問に思うこともあるでしょう。離乳食より進める時期や食べ物の目安などが明確でないと感じるかもしれません。幼児食を始めるにあたって注目したいことのひとつに「かむ力」があります。これは「奥歯のはえ具合」とともに幼児食を進めるうえでの重要なポイントとなります。
かむ力の獲得
1歳4か月頃になると手前の奥歯がはえはじめます。かむことによってその食べ物の大きさや形などの情報が脳に送られ、かむ力や回数などが調整されます。これを繰り返すことにより1歳6か月頃には上手にものをかみつぶすことができるようになります。やわらかく仕上げたハンバーグぐらいの固さの食べ物を与えても問題なく食べられるでしょう。その後さらに奥側の歯がはえ、同様の過程で食べ物をすりつぶすことが可能になり、さらに固さのあるものが食べられるようになります。歯がはえはじめてから順調にかむ力を獲得できるよう、食べ物を調理するとよいでしょう。かむ力の発達の段階に合っていない食べ物を与えると、あごが疲れてしまい食べるのが嫌になったり、飲み込める状態まで咀嚼できずいつまでもモグモグしているといったことがおきます。様子を見てうまくかめなかったり水で流しこんだりしているようであれば食べ物の食べやすさをチェックしてみましょう。
食べにくい食材
歯がはえそろうまではまだ大人と同じように食べることができません。特に弾力のあるこんにゃく、かみつぶしにくい豚や牛の薄切り、薄くて咀嚼しにくいわかめなどは食べにくいようです。それでもできれば家族と同じ食材を使った料理にしたいという場合は、食べやすいように形状を変えるなどの工夫をするとよいでしょう。
歯がはえる時期やかむ力を獲得する時期には個人差があり、ある時期に皆が皆一斉に幼児食へ進めるということではありません。周囲と比べて焦ることなく、子どもにとって食事は楽しいものと思えるような料理を準備してあげられるとよいですね。
(Photo by: [http://www.ashinari.com/2012/01/10-355818.php])
著者: カラダノート編集部