男性のカラダの悩み
包茎の悩み、亀頭包皮炎やペイロニー病などの予防や治療法とは?
陰茎に白いブツブツが!性病と誤解されやすいフォアダイスとは
男性、特に思春期の若い世代にとって陰茎などの問題は非常に重要となります。
たとえば陰茎の亀頭にできた白いぶつぶつなど、知識が不足しているためどのような危険な病気かとおびえてしまうことは、実に良くあるパターンなのです。
断定はできませんが、その白いぶつぶつのほとんどはフォアダイスという無害な、単に脂腺が変化したできものである場合がほとんどでしょう。
そのことを知らない若い世代だからこそ、無用におびえ、パニックとなり性病と勘違いしてしまうのです。
■陰茎にできるフォアダイス
●性病と間違えやすいフォアダイス
陰茎にできる白いぶつぶつを、性病もしくは泌尿器の何らかの病気であると勘違いし、おびえる思春期の男子は意外に多いのではないでしょうか。
確かにフォアダイスは見た目にも悪く、病気を連想させるものではありますが、ただの生理的な現象で有り、その正体は皮膚の独立脂腺です。
●誤解しやすい性病
1.尖圭コンジローマ
同じく陰茎にできるできもので有り、こちらの尖圭コンジローマは、危険な症状は無いものの、性行為によって他者に感染し、感染を広げてしまうれっきとした性病となっています。
2.梅毒
梅毒の症状のひとつに扁平コンジーマという陰茎のできものが有り、フォアダイスを梅毒だと誤解する原因となってしまっています。
●感染しないフォアダイス
前述したとおり、フォアダイスは単なる脂腺で有り、他人に感染することは絶対にありません。
陰茎、もしくは亀頭にできる白いぶつぶつは、多かれ少なかれ、男性の6割以上に見られる生理的な現象なのです。
危険な梅毒、危険性は低くても感染するリスクがある尖圭コンジロームなどと混同しやすいフォアダイスに対する誤解を解消するには、正確な知識が必要となります。
確かに陰茎に関することを知ることは恥ずかしいかもしれませんが、男女どちらにも重要なことなので、怖じけずに知識を深めましょう。
EDにもつながる!陰茎折症の危険性
陰茎折症は外傷の一種で、陰茎が何らかの過度な力で折れ曲がってしまうという症状です。
場合によってはその後後遺症でEDになってしまうこともあります。
●陰茎折症のしくみ・原因
陰茎折症は勃起した陰茎における外傷で、勃起した状態の陰茎に過度の力が加わると起きます。
具体的には陰茎の中にある血管が破裂、内出血したり陰茎が腫れあがったりします。
さらに、場合によっては陰茎海綿体が裂けてしまうこともあります。
なお、陰茎折症になったときには破裂音がする場合が多いのですぐ気付く方がほとんどです。
折れた感じが明確にわかるという方も少なくはありません。
●陰茎折症の治療は早めに
陰茎折症は黙っていても治ることもある病気です。ただ、だからといって自然治癒に任すのはよくありません。
というのも、陰茎折症を正しく治療しなかったがためにEDになる可能性があるからです。
詳しい統計は存在しませんが、体験談やEDの研究によって陰茎折症もEDの原因と予測されています。
治療方法は手術によるもので、断裂した部分を縫ったり、血の塊を取り除いたりといった手術です。
手術の合併症はほとんどないので安心して陰茎折症の手術をうけてください。
●陰茎折症の予防
陰茎折症の予防でもっとも気をつけたいのは性交時です。
性交の際に頻繁に膣からペニスを出し入れすると恥骨に当たることで陰茎折症が起きやすくなります。
ゆっくりと、慎重に行うようにしてください。
また、うつぶせ寝の癖がある方はペニスが床に当たりやすいことからマットレスの素材を柔らかいものにするなどの工夫が必要です。
陰茎折症は陰茎が折れて内部の組織に問題を引き起こすという外傷です。
陰茎折症の治療を適切に行わなかったためにEDになってしまう例も報告されているので陰茎折症がわかったら早めに病院へ行きましょう。
ペイロニー病の辛い症状…痛みと心理的苦痛!
陰茎形成性硬化症は、ペイロニー病(Peyronie's Disease)とも呼ばれ、陰茎に硬結や彎曲を起こす病気のことを言います。
ペイロニー病の症状
陰茎の内部にある海綿体の一部や、それを包む白膜や中隔に硬結を生じてしまい、柔軟性を失ってしまうことにより、勃起時にこの部分が伸展しないため、勃起時の陰茎はその病変側に反り返ることになり、陰茎が根元から、あるいは途中から曲がってしまいます。
症状として
1. 陰茎の変形
2. 勃起時の異形
3. 勃起時痛
4. 射精困難
5. 性交困難
6. 勃起不全
…などがあります。
勃起時に陰茎が上下に曲がる場合、左右に曲がる場合、両方が混在した場合などその変形具合も様々で、陰茎の中ほどから下方向にへの字型に折れ曲がる症状が一番多く見受けられるようです。 平常時は曲がっていないのに、勃起すると曲がりが明らかになります。
この疾患は勃起した時に曲がってしまうので、性行為の際に挿入しにくかったり、 挿入後にすぐに抜けてしまったり、パートナーが痛がったりということが問題になります。
こうしたペニス曲がりの変形は、男性としての自信喪失につながる可能性があります。もともと勃起不全を伴う疾患ではありませんが、勃起時の疼痛や陰茎の変形、そして性交渉が上手くできないことなどが心理的なストレスとなり、放置しておくことで勃起不全に陥る可能性が高いようです。
ペイロニー病の治療
矯正器具を用いての治療もあるようですが、装着時の痛みや瘢痕、また装着による日常生活への不便さもあり、途中で断念する方も多いようです。
ペイロニー病はまれに自然治癒する場合もあるようですが、ほとんどのケースは残念ながら自然に治ることはありません。
勃起の形を左右する陰茎白膜のゆがみ、要するに膨張率の不揃いのために変形が起こりますので、硬結部位の除去や形成外科的に適切な手術を行うことで治癒する可能性もあります。
どちらにしても他人には中々理解しがたい疾患であり、治療に踏み切るのも勇気がいる疾患ですが、まずは専門医に相談し、服薬治療・外科的治療など、ご自分にあった治療法を見つけることをお勧めします。
ペイロニー病の治療方法としての矯正方法!
陰茎形成性硬化症は、ペイロニー病(Peyronie's Disease)とも呼ばれ、陰茎に硬結や彎曲を起こす病気のことを言います。
陰茎の内部にある海綿体の一部やそれを包む白膜や中隔に硬結を生じてしまい、柔軟性を失ってしまうことにより、勃起時にこの部分が伸展せず、勃起に陰茎が病変側に反り返る変形を伴う疾患です。
この疾患は、病状の大小はあれ、実に男性の5%が罹患していると言われています。中には、日常生活に支障を来さないということで放置している方もいるようですが、大半の方は勃起時の痛みや性交渉の不具合と言ったところで大きな悩みを抱えているようです。
ペイロニー病は、喫煙をしている方や前立腺がんの手術後の方に、比較的多くみられると言われています。これは血管内にプラークができて血流を阻害するという点で、血流不全を改善すれば良いと言うことは安易に想像がつきます。
そのために有効と思われたビタミンEなどの服用と、ステロイドの局所注射療法などが主な治療方法として取り入られてきました。しかし、最近、この治療法はあまり効果がないことが判ってきています。
唯一効果的だとされるのは、矯正器具の使用と形成外科的な手術となります。
矯正器具の使用
矯正器具(ジェスエクステンダー)は、装着することで、陰茎を均等な力によって牽引するものです。牽引することによって長さと太さの両方が増加し、曲りを矯正する効果があるようです。
牽引によって必然的にペニスの湾曲部が真っ直ぐになろうとする影響を利用するものですが、この方法は装着する期間が長いこと(1日平均使用時間9時間以上、8週以上24週間程度装着)、装着する際の違和感、長期使用することにより跡がつくことなどから、途中で断念してしまう方も多いようです。しかし、使用することで陰茎湾曲の減少、サイズが減少し、一貫性線維性プラークのサイズが減少し、陰茎の長さが回復したという報告もあります。
手術療法
手術療法にはプリケーション法とグラフト法の2つがあります。
手術療法は、この疾患に対して最も有効な治療法だとされています。ただし、まれに勃起障害や感覚障害、再発などの合併症が出ることがありますので、手術の際は主治医の説明を良く聞いたうえで判断してください。
どちらにしても、自分の症状に見合った最良の治療方法を専門医と相談し決めることが大切となります。
仮性包茎では清潔を心掛けよう
本来なら仮性包茎は包皮の形状の違いで有り、健康上の疾患とは区別されるべきものです。
健康上に何の問題も無く、感染する心配も無いというのになぜここまで仮性包茎が病気として扱われるのでしょうか。
それは仮性包茎を含めた包茎の包皮の形状にともなる問題点が原因となります。
■仮性包茎の問題
●不潔なイメージ
仮性包茎は包皮によって亀頭に汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖する不潔なイメージがついて回ります。
ですがこれは、入浴時などできちんと清潔に洗っていれば問題のない事であり、仮性包茎イコール不潔ということではありません。
●不潔な仮性包茎が病気の原因に
ただし、清潔にしていない仮性包茎が衛生的に不潔で有り、その不潔さが自分だけでなく性交渉の相手の疾患に繋がる可能性は確かに存在します。
それはときとして 配偶者の子宮癌などのリスクを高めることにも繋がるのです。
その事実が、仮性包茎のマイナスイメージの根幹にあることも確かなことでしょう。
●常に清潔を意識
仮性包茎を気にしないというよりも、仮性包茎だからこそ常に清潔を心がける心構えが必要となるのです。
それは自分のイメージを高め、陰茎の病気を予防するだけでなく、大事な配偶者の安全も保証する事につながります。
●包茎治療は最終手段
真性包茎でも無い限り、仮性包茎を手術で治療することは最終手段と考えて起きましょう。
たしかに、仮性包茎を手術することで治療することは可能ですが、本来なら全く問題の無い身体の一部を切除することは余りお勧めできません。
仮性包茎の場合は、清潔に保つことでイメージ以外のデメリットはほぼ無くなるのです。
包茎自体が問題なのではなく、包茎によって生じるリスク自体が問題であり、そのリスクも当人の努力により清潔に保つことで解消可能となります。
仮性包茎による亀頭包皮炎を防ぐために
包茎の問題点は、包皮に包まれることによってその内部が不衛生となりやすく、細菌感染による炎症を引き起しやすいと言うことです。
これを亀頭包皮炎と呼びます。
これは単に包茎が原因と言うよりも、不衛生な状態を長時間継続させたことが原因であり、仮性包茎の場合は、清潔にすることによって回避することが可能となります。
■包茎が原因の亀頭包皮炎
●包茎によって細菌繁殖
包茎は仮性でも真性でも、亀頭が包皮に包まれ続けることによってそこに汚れが溜まり、細菌が繁殖する温床となります。
長期間そのような不衛生な状態が持続すれば、炎症が起こるのは当然で有り、それが亀頭包皮炎という疾患なのです。
●仮性包茎による亀頭包皮炎
▼清潔に保つことが重要
仮性包茎の場合は、手で包皮を翻転させ、亀頭を清潔に保つことで、ほぼ完全な亀頭包皮炎の予防対策となります。
言ってしまえば仮性包茎による亀頭包皮炎は、単に衛生的な努力を怠った結果なのです。
▼手術を行なう必要性は低い
仮性包茎を手術で治療すれば、衛生的に問題があっても仮性包皮炎になるリスクはなくなります。
仮性包茎を治さずに衛生的な努力を続けるか、衛生的な努力をせずに仮性包茎を治すかを決めるのは本人次第でしょう。
●真性包茎の亀頭包皮炎
仮性包茎と違い真性包茎の場合は、亀頭包皮炎はほとんど合併症と言える疾患となります。
包皮を翻転させることができないので、清潔にする努力自体が難しくなっているのです。
そのため、真性包茎の場合は、亀頭包皮炎を治療するために真性包茎を治療する必要があります。
亀頭包皮炎は要は細菌感染の炎症なので、抗生物質などで炎症を治療すれば治ります。
ただし再発を完全に防ぐには、仮性包茎の場合は清潔に保つ努力が必要で、真性包茎の場合は手術による包皮の切除しか方法はありません。
多くの男性を悩ませる包茎
陰茎に関する男性の悩みの大部分を占めると言えば、まず包茎の問題と断言できます。
この包茎とは、一般的に陰茎の病気として扱われ、時には性病と同一視されていることが、男性の悩みの原因なのです。
実際の包茎とは、亀頭を保護する包皮の形状が通常よりも大きくなりすぎるだけの、つまりは単なる個人差によるものであり、病気ではありません。
■男性を悩ませる陰茎の包皮
●単なる包皮の形状の違い
一般に包茎とは陰茎の病気として扱われていますが、実際にはたんに陰茎の亀頭を保護する包皮の形状が異なるだけで、健康上全く問題が無い状態なのです。
まれに包皮の出口が癒着し完全に閉塞してしまい、排尿障害を伴う先天性の重度の包茎が、本当に治療の必要な病気と言えるものでしょう。
1.仮性包茎
陰茎が勃起しても亀頭を包皮が多い、さらに人為的に包皮をめくることが可能な状態を仮性包茎と言います。
本来これは包皮の形状が違うだけの正常な陰茎の状態なのであり、包茎で悩む大部分がこの仮性包茎でもあります。
2.真性包茎
仮性包茎とは違い、人為的に包皮をめくろうとしてもめくれない、めくれても陰茎を締め上げるような状態となってしまい排尿にも障害が出るような包皮の異常こそが、本来の包茎で有り、仮性包茎と区別して真性包茎と呼ばれています。
前述したように仮性包茎は正常な陰茎の状態で有り、治療に必要は本来ならありません。
ただし、性交渉する際にマイナスなイメージを与えるため、仮性包茎も治療が必要な病気として扱われているのが現在の状況なのです。
陰茎の本来の機能を阻害するような重度の真性包茎のみが、健康上治療を必要とする本当の包茎疾患となります。
(Photo by: http://www.photo-ac.com/main/detail/7571)
著者: カラダノート編集部