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ガン・悪性腫瘍

がんの痛みに対して、初めに使う薬って何だろう?

     

がんを患う方の7~8割は、その闘病期に痛みを経験すると言われています。
がんの治療にあたっては、治療する患者自身の体力、予備力が治療継続の重要な要素の一つですが、痛みを放置することによる不眠や体力の消耗を防ぐために、がんの痛み(がん性疼痛)に対して何らかの対策を取ることが大切となってきます。


がん性疼痛に使用される薬は、NSAIDsアセトアミノフェン鎮痛補助薬に加え、オピオイド(オピウム(アヘン)類縁物質)を使用しますが、中でも第一選択とされるNSAIDs、アセトアミノフェン、鎮痛補助薬について簡単にご説明したいと思います。

 

NSAIDs
がん性疼痛に使用される非ステロイド系抗炎症薬」は、シクロオキシゲナーゼ(COX)活性を阻害することでプロスタグランディン(PG)の生成を抑制して炎症を抑えます。

日本で使用されている代表的なものには以下のようなものがあります。


*ジクロフェナク
*イブプロフェン
*ナプロキセン
*ロキソプロフェン
*メフェナム酸
*フルルビプロフェン注

 

ステロイドに比べると圧倒的に副作用は少ないですが、代表的な副作用として胃腸障害や腎障害などがあるため、腎機能低下や消化性潰瘍の既往のある方には注意して使用する必要があります。

最近では胃腸障害が比較的少ないとされる薬物も出てきています。

これらの薬は、通常、頭痛や歯痛、腰痛などの鎮痛剤としても使用されている薬です。

 

アセトアミノフェン
中枢系のCOX阻害薬とも言われ、鎮痛作用解熱作用はありますが、抗炎症作用はありません。

胃腸障害がなく、出血時間などにも影響を及ぼさないことから、NSAIDsを使用しにくい方に使用されます。

ただし、大量長期使用では肝毒性が報告されていますので、肝機能障害のある方は慎重に使用する必要があります。

この薬は、軽い発熱や、寒け、頭痛などの症状を抑える解熱剤、鎮痛剤としても通常使用されています。

 

鎮痛補助薬
がん性疼痛の中でも神経障害性疼痛に効果があるとされています。

抗うつ薬、抗けいれん薬、神経遮断薬、局所麻酔薬、コルチコステロイドのように痛みによる不快感に使用するものから、抗ヒスタミン薬、抗不安薬、神経刺激薬など随伴症状に対して使用するものもあります。


がん性疼痛に対してはオピオイドを使用することが良く知られていますが、オピオイドは麻薬の一種で、鎮痛薬としてはかなり強い作用のため、これらの初期選択薬を使用しても効果があまり得られない場合に使用することになります。

 

 

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/09/29-382650.php?category=393 )

 

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-29掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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