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生活習慣病

肥満症治療薬は本当に有効なのか? その危険性は?

                  

現在、肥満の治療として国内で認可されている薬剤は、マジンドール(サノレックス)といい、食欲を抑制するモノアミン作動系の薬です。

 

モノアミン作動系
セロトニン、ノルアドレナリン、ヒスタミンは脳の視床下部などにあるモノアミンで、中でもノルアドレナリンa2受容体を介して摂食亢進に作用する一方で、a1受容体やβ受容体を介して摂食抑制にも作用しています。

現在国内で唯一使用可能なマジンドールは前シナプス部位でのノルアドレナリン再取り込み抑制作用があり、食欲の抑制作用があります。

 

国内で糖尿病やその他の合併症を持たない肥満症患者を対象にして、マジンドールを使用した臨床結果では、14週後に平均で4.6㎏体重が減少しており、プラセボ(偽薬)群よりも明らかに体重減少を認めたそうです。

 

ですが、保険適応上は食事療法や運動療法の効果が不十分なBMI≧35の高度肥満患者に使用が限られており、しかも使用期限が3か月以内とされています。

また、薬理作用がアンフェタミンと似ていることから依存性に注意が必要とされており、重度の高血圧や脳血管障害などでは使用が禁じられ、糖尿病の方においても慎重な投与が必要とされていることから、メタボリックシンドロームを伴う肥満患者には使用しにくいのが現状です。

 

その他、欧米では使用が認められているシブトラミンも食欲抑制作用がある薬です。

ですが、こちらは臨床試験では69%の患者が5%以上の体重減少を認め、効果も52週以上持続し、血液データも中性脂肪やLDLコレステロールの低下、HDLコレステロールの増加、さらに糖尿病患者では血糖コントロールの改善まで認めたという報告があります。

結果だけ見れば、かなり優秀な肥満治療薬だと言えます。

 

しかし、この薬は副作用として不整脈や高血圧、動悸や頻脈、その上致死的な心房細動が認められたとして、国内でも臨床適応が却下され、フランスでも使用が禁止されてしまいました。

 

近年様々なやせ薬がインターネットで販売されていますが、このシブトラミンや同様の国外で販売中止となった薬品が混入されていたという報告が後を絶ちません。

死亡例も散見していることから注意が必要です。

 

 

 

(Photo by://www.ashinari.com/2009/07/21-024562.php )

 

著者: kyouさん

本記事は、2016-07-27掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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