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生活習慣病

将来的なCKDを予防するための取組み~学校検尿~

       

学校検尿(学校腎臓検診)は、慢性的に経過しがちな種々の腎尿路系疾患を早期に発見し、早期に治療を行って、その予後を改善することを目的に行われています。

わが国では1974年に法制化され、現在ではほぼ100%の小中学生が検診を受けています。


一次検尿では試験紙を使い、潜血蛋白をチェックします。

二次検尿では、試験紙だけではなく、尿沈渣を調べます。

 

小学高学年以上では、起立性蛋白尿の頻度が上がるため、これを除外するために検査前日の就寝前に排尿させ、検査当日の早朝第一尿を検査します。

また、高学年の女児では生理による月経血の混入による血尿を除外するため、生理と、生理終了後2日間の尿は検査しないことになっています。

その他に、現行では有所見者を検出するために三次検診を行い、医師を受診するように勧めるように推進しています。


学校腎臓検診にて発見される慢性糸球体腎炎の8割がIgA腎症です。

学校腎臓検診で腎炎の発症を早期に発見し、早期に治療(免疫抑制剤を中心とした治療)をした場合、15年後の末期腎不全患者の発を防止できるとも言われており、小学高学年から発症するIgA腎症患者を糸球体硬化を来す前に発見・治療できるとして、その有意義性が語られています。


しかしながら、専門家からは、今の学校腎臓検診について、検尿システムが統一されていないことや、所見を指摘されてから、暫定的診断が出るまでの期間が長いなどの問題点を指摘する声も多く聞かれています。


1999年に原発性糸球体腎炎により末期腎不全となった我が国の20歳未満の小児は29人でしたが、学校腎臓検診を実施していない米国では、1966~1999年の平均で311人で、我が国の人口数に合わせても111人と、3.8倍にもなります。


その有益性を考慮してか、1992年からは台湾が、1998年からは韓国が、同様に学校検尿を開始しました。残念ながら、米国小児科学会では現在、いかなる小児年齢においても、検尿の予防医学的意義を認めていません。


CKDをはじめとする慢性疾患を予防するために、今後は学校検尿システムの問題点を解決しつつ、さらなる予防に努めてもらいたいものです。

 

(Photo by://www.ashinari.com/2013/05/17-378439.php )

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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