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生活習慣病

脈が少なくなる不整脈 ~その原因や症状など~

不整脈には、ドキドキが激しくなるものだけではなく、脈が少なくなるものもあります。1分間に60回以下の拍動になった場合を「徐脈型不整脈(じょみゃくがたふせいみゃく)」といいます。

 

血液を送っている心臓の機能低下

心臓の拍動(=心拍)は、一定のリズムで打つことで全身にまんべんなく血液を送ることができます。同時に、この拍動は精神的なものとも連動し、興奮すれば文字通り「ドキドキ」しますが、落ち込んだからといって心臓の動きが遅くなったりはしません。脈が遅くなるこの徐脈型不整脈は、心臓の機能がなんらかの影響でうまく動けなくなっているとも考えられるため、注意が必要です。徐脈型不整脈はいくつかのタイプに分けられます。

 

1.房室ブロック、洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)、脚ブロック

いずれも心臓を拍動させる電気信号が、心臓内でうまく伝わらないために、脈が少なくなる現象です。心拍数が1分間に40~50回以下になった状態を指します(正常:50~70回/分)。

 

2.洞性徐脈(どうせいじょみゃく)

脈が遅くなっているものの、脈のリズムそのもの(波形)には異常がないタイプの不整脈です。1拍ごとの血圧は変わらないか低下しているため、全身へ送られる血液量が低下するため、めまいや失神等が起きることがあります。

 

3.洞房(どうぼう)ブロック

洞房不全症候群の一部の症状でもあります。心臓の拍動を起こすための電気信号は、洞結節で発生します。ここで発生した電気信号が、心房に伝わりにくくなっている状態を洞房ブロックと言います。これが重症になると心臓が止まっている状態になりますので、心停止が5秒以上になる場合には、ペースメーカーの埋め込みが必要となります。

 

全身へ送る血液量が不足

これらの徐脈型不整脈は、心臓から送られる血液量が足りなくなるため、失神等を起こしやすくなります。また、心臓の機能があきらかに低下していますので、その原因をきちんと調べる必要があります。ただのめまい、と思わずに、めまいを頻繁に起こすような場合には、脈拍を確認し、病院へ行きましょう。

 

QT延長症候群は遺伝子異常から

不整脈の中には、遺伝性、あるいは薬物使用などが原因と考えられているQT延長症候群があります。先天性のQT延長症候群は、2,500人に1人と言われています。

 

QT延長症候群とは

心電図は、Q点から始まりシャープなピークRと下がった地点S、そのあとの緩やかなピークTの波形をみて、心臓の電気信号の伝わり方などを判断します。この波のかたちは通常一定で、その波形の幅も揃っているのが正常です。QT延長症候群は、心筋細胞の電気的な回復が遅れ、このQからTまでの時間が延長することからこの名がついています。

 

先天性QT延長症候群

学童期など、子どものうちに指摘されるのが先天性QT症候群です。その6割に遺伝子変異があると言われており、見つかった場合、家族もひと通り検査したほうがよいでしょう。

 

後天性QT延長症候群

大人になってから、薬物の使用や他の疾患などからくる徐脈に伴って発症するのがこちらの後天性QT延長症候群です。薬物の使用により、遺伝的な要因が顕在化した、という場合もあります。

 

リスクを評価し、適切な治療が必要

QT延長症候群では、遺伝子型やQT時間に基づき、どのくらい深刻な状態か、つまり「リスク評価」を行って、治療方法が決められます。最近では、単純な遺伝子型だけでなく、遺伝子多型や遺伝子のどの部位に変異があるか、などによって重症度を判定するようになっています。

 

こうした検査結果を総合的に判断し、心臓病の治療を行うことになります。心不全等で使用されるβ遮断薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カルシウム拮抗薬などの薬剤による治療や、ペースメーカー(植込み型徐細動器)が必要になる場合もあります。

 

自律神経の乱れ?!不整脈とストレスの関係

こわいこわい、と思いがちな不整脈ですが、原因がはっきりしない不整脈がかなりあります。病院で検査しても、はっきりしない不整脈は、その多くがストレスと関係しているのです。

 

交感神経が脈をコントロール

心臓の脈動するリズムをコントロールしているのは、自律神経系の一つである交感神経です。

交感神経は、起きている間、内臓や筋肉などのさまざまな機能を制御します。

とくに興奮したときに、交感神経はつよく働き、例えば血圧が上がったり、心拍数が急に速くなったりするのが、交感神経の働きです。

 

「やるき」も交感神経

交感神経は、「やる気」や「興奮」を司る一方で、ストレスに強く影響をうける傾向があります。

ストレスで「やる気」がなくなってしまう=交感神経が抑制されている、といえるのです。

 

交感神経は、心臓の動きやリズムをコントロールしていますから、交感神経の働きが鈍くなると、心臓のリズムも一定に保ちにくくなってしまうのです。

交感神経の働きが低下すると、身体の全体的なバランスが崩れ、免疫力も低下しますから、体調も崩しやすくなります。

そのため、心臓そのものに疾患がなくても、長期間ストレスにさらされていると、不整脈が続くことがあるのです。

 

身体の危険信号である不整脈

精神的なストレスだけでなく、睡眠不足や過労等も、身体へのストレスとなります。

こうしたストレスから起こる不整脈は、身体がストレスを感じているんだとサイン(危険信号)を発していると思って間違いはありません。

 

万一疾患が原因かもしれませんから、病院で診てもらうことももちろん大切です。

同時に、生活そのものを見直し、ストレスをなくして体調を整えるようにすることを心がけましょう。

 

脈が増える不整脈

不整脈とは、心臓の収縮のリズムが乱れた状態を言います。不整脈にはほかの疾患が隠れていることもあれば、ストレスなどで起きている場合もあります。そのうち、脈が増えるタイプの不整脈を「頻脈型(ひんみゃくがた)不整脈」と言います。

 

頻脈型不整脈とは

脈は一定のリズムでトクントクンと打つのが正常な状態ですが、これが増えて乱れる不整脈が頻脈型として分類されています。その増え方や乱れ方から、いくつかのパターンがあります。

 

1.期外収縮(きがいきゅうしゅく)

脈が飛ぶ、とよく言いますが、一回単位の「トクン」と打つ脈がときどき「トクトクン」と、早くなるタイプです。

 

2.発作性頻拍(ほっさせいひんぱく)

安静時に突然、脈が1分間に200回以上にもなるタイプの不整脈です。正常な状態では、1分間に50回から70回ですので、急にドクドクドク・・・と心臓が打ち始めるため、びっくりします。

 

3.心房細動(しんぼうさいどう)

脈が乱れ、心臓が小刻みに震えているような症状を起こします。胸部に不快感があります。

 

4.心房粗動(しんぼうそどう)

通常、心臓の電気信号が発生する場所から出て全体に伝わって消えるのですが、この電気信号が心房(主に右心房)の中でぐるぐる回っているままの状態です。激しくなると動悸として自覚症状が出ますが、検査でわかることもあります。

 

5.心室粗動(しんしつそどう)

心室(心臓の下の部分)で収縮が激しくなるもので、30秒以上続くかどうかで他の病気との関連を疑います。低血圧のときのようなめまいやふらつき、意識消失などを伴うことがあります。

 

6.洞性頻脈(どうせいひんみゃく)

脈拍数が増える状態をいい、運動や興奮などで脈が速くなることもこの洞性頻脈に含まれますが、それ以外の原因で起きることもあります。

 

これらの不整脈は、自覚できる場合もありますが、検査しないとわからない場合もあります。またどの分類かなども、実際に心臓の検査をしてどれかわかる場合もあるので、自己判断はしないほうがよいでしょう。いずれにしても、心臓や胸部に不快感があったら、心臓の検査をおススメします。

 

不整脈はなぜ起きる?

よく耳にする不整脈。心臓の動きがおかしくなっていることかな?と思いがちですが、実はさまざまな原因でおこる現象です。

 

心臓の「電気信号」の乱れが不整脈

私たちの心臓は、電気的な信号で一定のリズムの動きをしています。

微弱な電気信号ですから、さまざまなものでそのリズムが一時的に狂うことがあります。

これが、「不整脈」です。

ですから、不整脈そのものは病気ではなく、病気によって起こる不整脈もあれば、なにか一過性のアクシデントで起こる不整脈もあるのです。

 

心臓疾患だけではない

不整脈は、心臓の病気で起こるものと考えがちですが、高血圧や肺に疾患がある場合、甲状腺の病気の人などでも、不整脈がおきやすい傾向があります。

健康診断で不整脈が見つかっても、心疾患だけでなく様々な再検査が必要になるのは、このためです。

 

過労やストレスでも不整脈に

病気だけでなく、つぎのようなことも不整脈を起こす要因です。

 ・ストレスの蓄積

 ・睡眠不足

 ・加齢

 ・体質

不整脈そのものには、それほど心配はなくとも、ストレスや過労も蓄積すると様々な病気を引き起こしかねません。

 

不整脈は、からだの危険信号とも言えます。

 

あれ?なんだか脈がおかしいな、と感じたら、その原因がなにかよく考えて、必要に応じて身体を休めたり、病院で検査を受けたりすることを心がけましょう。

(Photo by:http://www.ashinari.com/2012/05/01-361578.php?category=265)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-13掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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