妊娠・出産
子宮口が痛い!陣痛の兆候と10分間隔…陣痛のはじまりから出産までは4段階で進行!【専門家監修】
陣痛が始まるといよいよ赤ちゃんとの対面までもう少し!
陣痛の兆候や痛み、進行状況について、助産師さんの話を聞きながら4つの段階に分けてまとめました。出産前のおさらいに事前にチェックしておきましょう!
前駆陣痛とは?
いきなり陣痛のような激しい痛みに耐えることはだれしも難しいことです。
そのため、実際のお産時に生じる陣痛の前に、前駆陣痛と呼ばれる「陣痛の予行練習」のための痛みが生じます。
その前駆陣痛からお母さんは陣痛の痛みがイメージしやすくなったり、陣痛への心構えをすることができるというわけなんですね。そんなわけなので、前駆陣痛と陣痛と勘違いされやすいことが多いです。
前駆陣痛と見分けるポイントは何でしょうか?
前駆陣痛と陣痛の違い2つ
・時間と痛みの間隔が異なる
陣痛は時が経つに連れて規則的な痛みへと変わるのに対し、前駆陣痛は不規則な痛み。時間が経っても痛みが一定の間隔になることはありません。
・痛みが生じる場所が異なる
前駆陣痛はお腹の前や下腹部に「月経痛を酷くした感じ」の痛みを伴います。 しかし、本番の陣痛は下腹部から生じた痛みが徐々に腰全体に広がっていき、主に腰が痛くなっていきます。
前駆陣痛の特徴が自分の身に起こったら、お産が間近です。一度出産を経験したことのある方には、前駆陣痛が生じない場合もありますので注意しましょう。
1.陣痛の始まり
多くの場合弱く不規則な微弱陣痛からスタート
お産まではまだまだですが、痛みが弱いためにこの段階の陣痛に気づかない妊婦さんも多いようです。
(初めての方は、陣痛と気づきづらく、経産婦の方は前回と比べて痛くないからまだまだ・・・ということもあるようです。)
陣痛の間隔が狭まり、10分間隔を切ったら病院へ連絡をしましょう。(時間は病院によって異なります。経産婦や家が遠い人はこれより前に連絡する場合があります。病院にあらかじめ確認しておきましょう)
病院へ連絡すべきタイミングは?
病院への連絡タイミングは、病院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。ここではよくある連絡タイミングをまとめて紹介します。
・陣痛が一定間隔になったら
多くの出産が、陣痛を感じて始まります。陣痛が始まったら何分おきにきたかメモし、病院が指示する間隔の時間になったら連絡し指示を仰ぎましょう。
規則的な痛みはあるけど、弱い・短いなどの状態が長引き、いつ連絡をしていいかわからない…という微弱陣痛が続くこともあるので、不安な場合には事前に目安の時間などを聞いておくとよいですね。
・破水をしたら
卵膜が破れ、羊水が流れ出ることを破水といいます。破水をしたら迷わず病院へ連絡し、入院の準備をしましょう。
赤ちゃんは羊水と卵膜によって守られています。破水してしまうと外界と直接つながってしまうため、細菌感染などの危険が高まります。
陣痛を感じなくてもすぐに病院へ向かって下さい。
おしるしが出た時は?
出産間近になると、子宮口が少し開き卵膜がはがれて、少量の出血がある場合があります。これがおしるしです。おしるしで連絡の指示をする病院は少ないようです。心配な場合にはあらかじめかかりつけ医に確認しておきましょう。
例外として、出血が多い場合は(生理2日目くらいの量)すぐ病院へ連絡して下さい。
すぐに入院ということはなくても、今後の連絡もスムーズになります。
予め病院とコミュニケーションをとっておきましょう。
2.子宮口0〜6センチ(準備期~進行期)
陣痛の間隔:10分~3分
陣痛の時間:20〜50秒継続
病院について、陣痛間隔が短くなるまで分娩室には行かずに、待機状態になります。 生理痛、もしくは下痢の時のようなお腹の痛みがある場合も。排便をしたり、身体がお産の準備をはじめます。
ここからの進みは個人差がかなりあります。
長丁場になることも考えられるため、陣痛の合間に食事を取るなど、比較的普段通りに過ごして大丈夫です。助産師やスタッフの指示に従いましょう。
3.子宮口8〜10センチ(極期)
陣痛の間隔:2〜3分毎
陣痛の時間:約60秒継続
排便をしたいような軽い肛門圧迫感を感じますが、いきみたくなっても、子宮口が最大になるまで我慢が必要です。この状態でいきんでしまうと、会陰が切れたり、子宮口がひらきにくくなるなど、トラブルの原因になります。
いきみを逃がすために、肛門部を手やテニスボールなどで押して圧迫すると、いきみが逃がしやすくなります。
この段階で分娩室に移動することになります。
4.子宮口最大~出産
陣痛の間隔:1〜2分毎
陣痛の時間:60秒以上痛みが継続
陣痛もピークに!いよいよ最後のひとぶんばりです。強い陣痛、朦朧とする意識の中でも自然といきみが入ります。
痛みも最高潮で焦る気持ちもあるかもしれませんが、慌てないでできるだけリラックスをしましょう。助産師や医師の指示をよく聞いて、呼吸やいきみを頑張りましょう!
リラックスを意識することが大切なポイント
お産の進行において、全ての段階で言えるのポイントが「リラックスする」ことです。
初めての場合特に痛みやお産への緊張がありますが、余計な力を入れないことが陣痛の進行につながるので、リラックスできる方法を探しておきましょう。

*監修いただいた助産師のアイさん*
大手産院、内科外来、産婦人科勤務などを経て、二人目妊娠をきっかけに退職し現在は出産準備中。自称、ゆるいタイプの助産師「(大事なことさえ覚えておけば)好きにすりゃーいーじゃん!!」が口癖の頼れる助産師。
*ママ部メンバーとゆる~い対談*
「ふんどし●●」や「穴を絞めるトレーニング」「食材よりも●●できる身体」など気になるテーマが盛りだくさん!ポイントを押さえつつゆるーく。自身の体験も交えながらざっくばらんな雰囲気の対談を是非お楽しみください。
※本記事は専門家監修の元で編集をしております。
(Photo by:Photo AC)
著者: カラダノート編集部